今月ご乗船いただいているのは、歌手の藤井フミヤさんです。

ツアーなども含めて、旅の経験が豊富なフミヤさんにお話を伺っていきます。

第4回目の旅先は「キューバ」について、お話を伺いました。


ー みんな今世しかないと思ってる(笑) ー



干場「キューバにはいつ頃行かれたんですか?」

藤井「15、6年前キューバとジャマイカに行ったんですよ。隣同士なので」

干場「街並みは古いんですか?」

藤井「街並みは古いですよ。宗教観がないんですよね、死んだら天国に行くとか、生まれ変わりがあるとか…そういう感性がゼロで、みんな今世しかないと思ってる(笑)。
だから、神頼みっていうものがないんですよ」

干場「教会みたいなものもないんですか?」

藤井「ないんですよね、カストロがなくしちゃったから。その概念が無いというのが僕にとっては不思議でしたね」

干場「面白いですね」

藤井「あと、差別もないんですよ。基本的に社会主義は平等という感覚なので。
今はどうか分からないけど、働いている人は車を持っていいよっていう権利を国からもらえるんですよ。
車が少ないから、みんなヒッチハイクしてるんです。止めて、乗っけてあげないといけないんですね。だいたい自動車はギュウギュウで、5、6人乗っている感じなんですよ」

干場「面白い国ですね(笑)」

藤井「マーケットに行っても、何も売ってないんですね」

干場「国自体はちょっと貧しいんですかね?」

藤井「貧しいと思ってない感じもあったんですけどね。
靴屋に行っても、ヒモ靴が何足か置いてあるだけで、ナイキもないしニューバランスもない、国交がないから。国産の靴しかないんですよ」

干場「なるほど」

藤井「なんか、妙に幸せそうで。ここからアメリカと国交が結ばれて、海沿いに外資系のホテルがバンバン建っていくと思うんですけど。”残念だな〜”っていう感じが、ちょっとします」

干場「あのまま残っていた方がいいんじゃないかと…」

藤井「そうですね。幸せそうでしたからね」

干場「藤井フミヤさんの人生において、旅とはどんなインスピレーションを与えてくれるものでしょうか?」

藤井「旅に出ないと死んじゃうみたいな体になってるんですよ(笑)。
ツアーもそうだし、毎日家にいるっていう仕事じゃないので。旅は人生そのものでしょうね」

干場「旅は人生そのもの?」

藤井「いま東京に住んでることも、ひょっとしたら旅の途中かもしれない。年をとったら、もう少し自然の見えるところに住みたいっていう願望はありますけど、果たして住めるのかな……っていう気持ちもありますね(笑)」

「船の甲板にジョギングトラックはあるでしょうか?」

保木「いまの船って、屋上に1周回れるジョギングトラックがついているんですね。
人工芝だったり、足に優しい感じでジョギングトラックが用意されている船は増えています。
朝のジョギングを海の上でするって、気持ちいいんですよね。

船の旅と言うと、運動不足で、閉じ込められているイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれないですけど。
船は200、300メートルくらいあるので、1周まわるだけでもけっこうな運動になるんですよ。
360度、海の上で走ることって、なかなかないですからね」