今月ご乗船いただいているのは、演出家の宮本亜門さんです。

第3回目の旅先は、「イギリス・ロンドン」についてお話を伺いました。


ー 一本一本の舞台が”一生これで観れないんじゃないか”と思うと
一瞬一瞬を目に焼き付けるんです ー



干場「ロンドンは、演劇・ミュージカルを語る上で”最重要な街”と仰られていると思うのですがどういうことでしょうか?」

宮本「演劇で言うと、ニューヨーク、ロンドンは大切な街ですよね。
彼らの演劇だけがいいわけではないんですけど、同じ英語圏として、イギリスはシェイクスピアという人もいるし、ミュージカルの世界もアンドルー・ロイド・ウェバーという作曲家が出たりとか、すごく面白い作品が多いんですよ」

干場「アンドルー・ロイド・ウェバーですか?」

宮本「『ジーザス・クライスト・スーパースター』とか、『エビータ』とか、いろんな作品を作っているんですね。
演劇の歴史があるのでロンドンには20代の時から度々行ってますし、2年間住んでいたこともあります」

干場「何のためにですか?」

宮本「演劇とダンスの勉強をしたくて行ったんですね。2年間いて観た舞台が700本、当然1日1本はあって、マチネとか昼の公演とかも含めてですね」

干場「お金もかかりますよね?」

宮本「そうなんですよ、絶対に親には頼りたくなかったんですよね。
一番安い席ですから、天井桟敷の一番上みたいなところを何ヶ月前にチケットを並んで買ったりして。そのときは”いつか演出家になりたい!”という夢を抱きながら2年間いましたね」

干場「その時に700本観たことは、血となり肉となっているんですか?」

宮本「なってますね。僕みたいな、演出家になりたいけど現実的には何のコネもなく生きてた人間には、一本一本の舞台が”一生これで観れないんじゃないか”と思うと、一瞬一瞬を目に焼き付けるんです」

干場「なるほど」

宮本「観終わった後に、部屋に帰って何ページも感想を書くんですよ。
”何が良かった、自分だったらこうした”とか、ずっと書いてましたね。それを今見ると、”若かったけど、真剣に演出家になりたかったんだな”と、思い返せるので嬉しいですね」

干場「原点ですよね」

宮本「情報が足りない分、自分で体感して掴むということをロンドンで教わりましたね」

干場「教わったというか、自分で学びとっていったということですよね。
現在、新橋演舞場で宮本亜門さんが演出を手がけた、ミュージカル『コメディ・トゥナイト!〜ローマで起こったおかしな出来事《江戸版》』が上演中なんですけど、これはブロードウェイのミュージカルをリメイクされたんですか?

宮本「そうなんです。これはブロードウェイ史上ないことなんですけど、ローマを設定に作ったドタバタコメディの設定を江戸に変えたんです(笑)」

干場「ローマ時代のことを、江戸時代に?」

宮本「愛之助さんが主役をやっておられたり、ダイヤモンドユカイさん、ルー大柴さん、とにかくいろんな方が一緒にやっているんです。これでもか、というコメディですね。
江戸がこんなにおおらかで楽しかったかという作品になっていて、ご覧になった人は”日本のオリジナル作品じゃないの?”ってなっていると思います。お客さんも大笑いって感じですね」

干場「なぜ、”ローマを江戸に…”という感じだったんですか?」

宮本「実は僕が提案したのではなくて、作曲家本人が”こんなアイデアはいいんじゃないか?”という話になったんですね。
日本では、ミュージカルで日本人が外国人の名前で呼びあって演じたりしてますよね」

干場「普通、そうやっていますよね」

宮本「この作曲家は、全然それが好きじゃないと。自分がアメリカで作ったローマの設定なんだけど、『日本でやるなら江戸にぴったり合うと思う』と、また日本が大好きな方なんですよ。”その方が面白いし、それを我々が見たい”と言っているんですよ」

干場「面白いですね」

宮本「彼らは新たなオリジナル性に興味があるので、そういう意味ではすごく面白くなっているのでぜひ見に来てください」

「ディズニークルーズ情報」

保木「ディズニーは世界中で人気ですよね。バハマクルーズ4泊と、ウォルト・ディズニーワールド2泊の日本からを入れると9日間。ディズニードリーム号に乗るんですけど、すごくかわいい船なんですよ。
2011年にデビューした船なので、比較的新しくて、お子様から大人まで遊べるアクティビティーがいっぱい用意されているんですね。
途中で、ナッソーとディズニーのプライベートアイランドに寄ります。
ビーチでミッキーとか、ドナルドが待っててくれて。キャスタウェイ・ケイという島なんですけど、ここで1日半くらい遊べるんですよ。砂遊びするのもいいし、シュノーケリングするのもいいですね。船の中はディズニーのファンタジーの世界になっています。
大々的に扱っているのは、『郵船トラベル』という旅行代理店が扱っていますので、”郵船トラベル”で検索してみてください」