今月、ワールド・クルーズに乗船していただいているのは
国内外を問わず、旅の経験が豊富な作家の島田雅彦さんです。

5週目となる今日は「クルーズでの旅」をテーマにお話を伺います。



ー 行きっぱなしの覚悟がある人が、ある意味この世界を開拓して来たとも言えるわけですよ ー

干場「島田さんが初めてクルーズでの旅行をされたのはいつだったんですか?」

島田「まさに初めての海外旅行がロシアへの船旅だったんですよ。横浜から津軽海峡を通って、それでナホトカというロシアの極東の港町に着くんですけど、48時間かかるんですよ」

干場「その船旅は何歳の時だったんですか?」

島田「それが20歳くらいですね、当時はその方法が一番安かったんですよ。アエロフロートに乗れば、シベリア上空を飛べるのでヨーロッパに行くにも早かったんですけどね、それ以外のエアラインに乗るとアンカレッジで給油をするので、北極航路で行くんですよ。けっこう時間がかかるので、そういう事もあってその後も船旅の機会は多かったんですよ」

干場「それ以外ではどこに行かれたんですか?」

島田「例えば、クイーン・エリザベス号に乗って、ハワイから東京に帰って来た事がありましたね。それが5泊くらいで、わりとゆっくり走ってたみたいですね。その船で13階建てのビルくらいはありますからね」

干場「そうですよね、マンションみたいですよね」

島田「ハロッズ、カジノ、バーもありましたから、クルー用のバーも合わせると多いですね」

干場「クルー用のバーまで行かれたんですか?」

島田「5泊も船に乗ってると、退屈でね(笑)。クルーの方も人懐っこいし、退屈してるから誘われるんですよ。夜、遊びに誘われて、言われた通りプライベートのドアを開けて、複雑な道を行くとクルー用のディスコとかダウンタウンがあるんですよ。こっちの方が面白いねなんて言ってね(笑)」

干場「裏と表ですね、それは知らなかったですね」

島田「タイタニックという映画で、主人公が令嬢を船内のあらゆる所に連れていくじゃないですか。ああいうのが楽しいですよね。すっかり船本体が好きになっちゃっうんですよ」

干場「それは、印象に残る旅になりますよね。島田さんの人生において、旅はどのようなインスピレーションを与えてくれるものですか?」

島田「人っていうのはある特定の文化とか、環境のもとで鍛えられて、その土地のものになっていきますよね。その気になれば何処にでも行けるとなると、もっと、自分が別物になっていくんですよ。別人格を身に付けたり、別の生き方の可能性が開けて来たりするんですよ。自分が変わらなければ、旅をする意味がないですからね。旅に誘われる人っていうのは、根本的に自分が変わりたいと思っているんじゃないでしょうかね」

干場「なるほど、やっぱり作家活動のクリエイティビティにすごく影響されますよね」

島田「旅は人を利口にすると思います。他所の国の大学に行かなくても、普通に旅をしていれば、それは留学でしょうね」

干場「今、若い人達は、日本を出ない人が多いじゃないですか。もっともっと旅をしろって事ですよね」

島田「帰って来る事が前提の旅と、行きっぱなしの旅は根本的に違うんですよ。移民みたいな人は新しい生活のステージを求めて行くわけですから。行きっぱなしの覚悟がある人が、ある意味この世界を開拓して来たとも言えるわけですよ。そういう気概を取り戻すところから日本の復活は始まるのではないかと思います」

ハネムーンクルーズのおすすめ

今週はクルーズ・コンシェルジュの保木久美子さんに「ハネムーンクルーズ」についてお伺いしました。

船旅はカップルの行動が基本、友人と2人旅、カップル、ご夫婦など、
船内にはゆっくりと過ごせる空間やロマンティックな時間を楽しめる空間が盛り沢山!

保木さんのおすすめは、ベランダ付きのお部屋。
バルコニーで、海を眺めながらの朝食、素敵だと思いませんか?

夜はレストランの窓際を予約し、移り変わる景色を眺めながらのディナーも楽しめます。
ちょっとドレスアップをして、とてもラグジュアリーな一時が楽しめますよ。

他には、スパの予約も2人同時に出来るようなお部屋があるそうなんです。

そして、船会社によってハネムーン向けの特典を用意してる会社もあるんです。
船の上にはチャペルがあり、船上で結婚式をあげる事が出来、
さらには、そのままハネムーンも楽しめます。

船上であげる結婚式、ハネムーンクルーズがおすすめです。

今月、ワールド・クルーズに乗船していただいているのは
国内外を問わず、旅の経験が豊富な作家の島田雅彦さんです。

4週目となる今日は「食と旅」をテーマにお話を伺います。



ー もう一度食料生産、エネルギー生産を大掛かりなスキームではなく、小口で考えていべきだと思いますよね ー


干場「農耕民族としては「自給自足」は避けては通れないというのが島田さんの持論ですが、ご自宅でも家庭菜園をやられているそうで、いつごろから始められたんですか?」

島田「元々は沖縄で強い陽射しを避ける為に、ゴーヤの葉っぱで覆いを作ったところから始まって、台風で野菜の供給が無い時に、それを食べたという事ありましたね。例えば、プチトマトはプランターでもなりますから、ちゃんとした土だと、苗を三つくらい植えておけば家族4人、夏場のプチトマトは供給可能ですね」

干場「なるほど、それだけ穫れれば買わなくても済むようになりますよね」

島田「震災を経験した後に、もう一度食料生産、エネルギー生産を大掛かりなスキームではなく、小口で考えていべきだと思いますよね。畳6畳分の農園があったら、けっこう穫れますよ。プチトマトは八百屋で買うと高いのでコスパがいいんですよ(笑)」

干場「けっこう、甘みはあるんですか?」

島田「ばっちりあります、水をやり過ぎない事が大事なんですよ。美味しいトマトがどうかっていうのは、うぶ毛なんですよ。苗の茎の所にうぶ毛が沢山生えてたら、美味いトマトですよ」

干場「それは何でですか?」

島田「水が地面から、充分にすくい上げられないと、空気中の水分をうぶ毛から取るためなんですよね」

干場「その点は気付かなかったですね〜」

島田「美味しいトマトを作る農家は、そういうノウハウに基づいて、けっこう厳しい環境にトマトを慣れさせて作っているようですね」

干場「島田さんは料理とかもされるんですか?」

島田「よく作ります、フュージョンって言ってますけどね(笑)」

干場「なるほど、今まで旅をされていますからね」

島田「各地の調味料も必ず買って来るし。スーパーとか市場にも行きますね」

干場「元々好奇心が旺盛なんですね。実際に作る手料理は何ですか?」

島田「肉の中で一番好きなのがイノシシなんです。これは冬眠に入る前の皮下脂肪をたっぷり蓄えたものがいいんですよね。解猟になると、猟師の人が穫って来たものが流通しますし、養殖しているところもありますからね、比較的インターネットなどで、イノシシの肉は手に入りやすいんですね」

干場「そうなんですね」

島田「これは味噌仕立てで、ぼたん鍋にします。こんにゃくやごぼう、比較的、土の匂いをつぐような野菜とかを一緒に煮て食べるんですけど、真っ白な脂と、真っ赤な肉のコントラストが牡丹の花びらのようなので、ぼたん鍋というんですよ。豚と違って煮過ぎても硬くならないんですよ」

干場「豚だと硬くなったりしますけどね。臭みとかはないんですか?」

島田「全くないですね、この脂が味噌のスープに溶け出して、終わる頃には濃厚な味噌ラーメンのようなスープになるんですよ。だから最後の締めはラーメンにするんですよ」

干場「お酒はどんなものを合わせるんですか?」

島田「わりと甘口の日本酒も合いますし、新潟のお酒とか、冬場良く飲まれる室岡の原酒、ちょっとアルコール度数の高いヤツですね」

干場「お酒にもけっこうお詳しいですよね。自宅にバーがあるんですよね?」

島田「誰の家にでもあるでしょ(笑)。色々旅先で買ったものとか、自慢では無いですけど泡盛は甕であるくらいな感じですよ」

干場「ちなみに、毎晩飲むんですか?」

島田「この歳になると、ある程度数値が悪くなってきて、多少避けようかなという努力をしていますね(笑)。あとは、美味しく飲む為、1週間のうち48時間飲まない時間を設けたり、そうしていると48時間明けた1杯がとても美味しいですね(笑)」


日本船と海外船の違いは?

干場「日本船と海外船について知りたいというお話をいただきまして、日本の船と海外の船、両方あるという事なんでしょうか?」

保木「そうですね、世界中に客船は400隻、500隻と言われているんですけれども、日本船籍は4隻だけなんですよ」

干場「日本船籍が4隻、意外ですね」

保木「飛鳥II、にっぽん丸、ふじ丸等の4隻ほどあるんですね」

干場「この船の違いと、特色は何なんですか?」

保木「横浜とか神戸の港発着の船で、日本の方には便利ですよね。ワンナイトクルーズといって、短期間でクルーズを楽しめる。日本ならではの寄港地、花火だとかお祭りに合わせたクルーズを楽しんでいただけると思います」

干場「なるほど〜」

保木「もちろん船内は日本語ですし、和食の用意もありますね。日本船のワールドクルーズは英語の心配なく、世界中を日本のまま回る感じですね」

干場「日本人のスタッフが多いんですよね」

保木「日本人のドクターも乗っているので、日本船のいいところですね」

干場「ちなみに海外の船で有名なところはどんなものですか?」

保木「ラグジュアリー船ですと、リージェントセブンシーズ、シルバーシー、クリスタルクルーズ、これは日本の方もたくさん乗ってますね。大きな船会社になりますと、一つの会社で20隻くらい持っていますからね」

干場「そうなんですね、色々な船を楽しんでみるのも良いですね」

保木「そうですね。また、一つの船に決めて、自分の別荘みたいな感じで楽しむのも一つですよ」

今月、ワールド・クルーズに乗船していただいているのは
国内外を問わず、旅の経験が豊富な作家の島田雅彦さんです。

島田さんには、これまでにロシア、台湾などのお話をしていただきました。
その好奇心の多さには脱帽の一言。

3回目のご登場となる本日は、アフリカをテーマに書かれた本も
出版されている島田さんに、アフリカのお話を伺いました。

ー 何の手がかりも無いようなのっぺりとした砂漠を、夜に移動出来るのは天空に地図があるからなんですよ ー


干場「アフリカは国によって、文化や経済状況が異なると思いますが、島田さんが特に惹かれた国はどこなんですか?」

島田「南アフリカはネルソン・マンデラが刑務所にいて、まだアパルトヘイトも撤廃されてない時代。人種差別を政策として実施されている頃は日本からはメジャーな観光ツアーの無い頃ですね。ヨハネスブルグで夜を過ごす時は中心部でアペリティフを飲む所から始めるんですよ。でも、夕方の4時か5時くらいになると街から人がいなくなってしまう、白人は郊外の自宅に帰ってしまうんですよ。残ったのはアフリカ系の人、バーはアフリカ系の人でいっぱいでしたね」

干場「昼のイメージとは全然違うんですね」

島田「そこで一人で飲んでると違和感はあるけど、こっちが愛想よくすると「一緒に飲もう」と、なるんですよ」

干場「そういうところで、打ち解けていくんですね」

島田「さらに夜深くなって来てから、郊外はどんな様子なのか気になってくるんですよね」

干場「それはまた、郊外になったら真っ暗になってそうじゃないですか?」

島田「みんな家に帰って、その近隣で飲むんですよね。日本で言えば、鎌倉に住んでる人が、東京で飲まないで地元に帰って飲むような感じですよね。そこも言ってみたいなと思って、ハードロックカフェのヨハネスブルグというのがあって、そこには白人のお客さんしかいないんですよ」

干場「ハードロックカフェって、いわゆるアメリカ系のイメージですよね」

島田「両方行って飲んでいる私がコウモリのような感じがしてね(笑)、どっちも居心地が良くないという感じはありましたよ」

干場「夜の中心街は、危険も感じそうですけど大丈夫でしたか?」

島田「ブルース・リーが登場したおかげで、アジア人は強いという幻想を全世界に与えたと思うので(笑)、一種のエキゾチシズムですが、ブルース・リーが流布させてくれたカンフーイメージで大分助かっていますよ(笑)」

干場「アフリカの中ではケニアも行かれたそうですが、かなりハードな旅だったそうですね?」

島田「ケニアのマサイ族の住んでいるサバンナに行ったんですよ。国立公園ですから、車ならいいんですけど東京とかニューヨークから来た人は歩いちゃいけないんですよ。その辺を歩いているとライオンに食われらしいんですね。でも、マサイ族は裸足で歩いているんですよ。それにサバンナとかに住んでいる人は視力が良いというのは有名な話ですよね」

干場「あと、ジャンプ力もありますよね(笑)」

島田「視力が6.0あるらしいですからね、その視力の良さをまざまざと知ったのは、「向こうからライオンの親子が歩いて来る」と言うんですよ。サバンナは地平線が見えるような広い空間なんですけど、僕には全然見えないんですよ(笑)」

干場「一向に、日本人の視力では見えないんですね」

島田「僕も2.0くらいはあったんですけど「目が悪いな」とか言われて、20分くらいしたらやっと見えて来たんですよね。だから彼らは20分早く見えるんですね(笑)」

干場「そこまでの視力は想像出来ないですね。近くも見えるんですかね」

島田「あまり必要ないんじゃないですかね。彼らは口伝いに物語を聞き覚えていたりしますし、あるいは星を読んだりしますね。砂漠なので星はプラネタリウムくらいいっぱいありますからね」

干場「それはすごい綺麗なんでしょうね〜」

島田「砂漠の遊牧民もそうですが、星が地図なんですね。遊牧民に関しては、何の手がかりも無いようなのっぺりとした砂漠を、夜に移動出来るのは天空に地図があるからなんですよ」


家族で行く、クルーズの旅

干場「そろそろ夏休みですが、家族で行くクルーズもあるんでしょうか?」

保木「ご家族で楽しめるクルーズもあるんですよ。ラグジュアリー性をお選びになってしまうと、お客様の年齢層が高いのでお食事だったり、船内の施設がお子様向けのものが少ないんですよね。なので、お子様が楽しめて、お父さま、お母様も楽しめるとなるとカジュアル船をお選びになるといいと思います」

干場「なるほど、ご家族で行くならまずはカジュアル船を選ぶんですね」

保木「イベントやプログラムがお子様向けに用意されている事が多いので、船の中も楽しめて、寄港地も楽しめるんですよ」

干場「例えば、子供と一緒に楽しめるイベントって、どういうイベントがありますか?」

保木「子供向けのお料理教室をやっているところもあれば、子供向けのゲーム、カジュアル船だとプールがいくつもあったりします。クルーズ料金は基本的に2人でお部屋をお使いになった時に料金なんですけど、キッズフリー、お子様料金無料という船もあるんですよ」

干場「無料なんですか、そういうものがあるんですね」

保木「飛行機の往復はかかるんですけど、調べるとお子様はフリーという場合があるんですね」

干場「お子様いらっしゃる方にはお得な情報ですよね」

保木「親はゆっくり食事したいけど、子供はゆっくりじっと座っててくれないじゃないですか。移動している間なので船の中で迷子にならないし、お子様達はお子様達で、ゲームをしているような時に、大人はお洒落してレストランに行って食事を楽しめるというのも出来るんですよ」

干場「ある意味、安心ですもんね」

保木「行き先としては、アラスカの大自然を見に行くとか、ディズニーがやっているディズニークルーズもあるんですよ。ミッキーとかドナルドが中にいて、それはそれでまた楽しい船旅だと思います」

干場「子供さんにとっても、すごく良い過ごしやすい船旅ですよね。この夏ご家族で船旅を楽しんでみてもいいかもしれませんね」

今月、ワールド・クルーズに乗船していただいているのは
国内外を問わず、旅の経験が豊富な作家の島田雅彦さんです。

島田さんは経済評論家の佐藤 治彦さんとお2人で、
「アジア自由旅行」という本も出されています。

この本では、モンゴル、ミャンマー、ベトナム、台湾、マレーシア、
香港&マカオ、イスラエル...など、たくさんの国々のお話を書かれています。

第2回目のご登場となる今日は、アジアのお話を中心に伺っていきます。



ー 現地の人から直接仕入れた情報でも、仮にそれが口に合わなくても、騙されても、
                  それでコミュニケーションをした事になるので良いかなと思いますよ ー


干場「島田さんの本でも色々な国のお話を書かれていますが、中でも島田さんと波長の合った国というのはどこになりますか?」

島田「アジア諸国はどこも魅力がありますが、一番のリピーターは台湾ですね」

干場「その理由は何ですか?」

島田「九州よりも一回り小さい島の中に3千万人以上いるんですけど、中国大陸のあちこちから来ている人や原住民がいて、文化的多様性がせまい島の中に混在してるんですよ。だから飽きないんですよね」

干場「文化的多様性ですか、例えばどういうところになりますか?」

島田「中華料理というのはバリエーション豊かで、基本的には現地に行かないと食べられないんだけど、台湾に行けば互いに離れた地方料理を全部味わう事が出来るんですよ。さらに原住民の料理が食べれるという点ですね」

干場「オリジナルの味が味わえるという事なんですね。どんな料理が美味しかったですか?」

島田「屋台料理が美味いんですよね。レストランは21時くらいに閉まってしまうので、それ以降はみんな夜市に行くんですよ。ものすごく賑わっていて、各種屋台が出ていて、その種類が多様なんですよ。僕なんかは魚卵が好きで、カラスミが大好きなんですよ。台湾の物は品質も良くて安いんです。豚の内臓系の料理とか、臭豆腐はご存知ですか?」

干場「聞いた事ないですね、それは豆腐ようみたいな物なんですか?」

島田「豆腐ようとは違って、アンモニア臭いんですよ」

干場「それは食べた事ないですねー(笑)」

島田「それを辛いスープで煮るか、揚げ出し豆腐みたいにして食べるんですよ。甘酢漬けのキャベツと甘めのたれをかけて、その匂いが夜市中に漂っていて(笑)。そこで台湾美女の4人組がすごく美味しそうに食べてるんですよね」

干場「なるほど〜(笑)」

島田「こういうのを食べてるから、逆に綺麗になったとも考えられるので食べてみると、意外と食べるとそんなに臭くないんですよ」

干場「それはお酒と合わせるんですか?」

島田「紹興酒、ビールと合わせて食べますね。最初は恐る恐る食べたんですけど、それ以来見かけたら必ず食べる様になりましたね。臭いものには魅力がありますよ(笑)」

干場「島田さんが書かれた「アジア自由旅行」という本の中で「インターネット旅行術」を提案されていますよね。ご自身で旅をされる時、まず最初にインターネットから情報収集をされるんでしょうか?」

島田「ケースバイケースですが、あまり調べすぎても前夜祭で盛り上がって終わっちゃうんですね。やっぱり現地に行ってからでも、遅くはないかなと思います」

干場「現地の空気を感じたいという事ですよね」

島田「ガイドブックに振り回される事がありますから、そこで自由を奪われてしまうような事もあるんですよ。ガイドブックはけっこう重たいので、そういう物は現地調達で良いかなと思います。最近はスマートホンとかで情報は調べられますからね」

干場「確かに、すごく便利な時代になりしたよね」

島田「現地の人から直接仕入れた情報でも、仮にそれが口に合わなくても、騙されても、それでコミュニケーションをした事になるので良いかなと思いますよ」

干場「そういう旅は、自分の持っている人間力を試してるような感じですよね」

島田「そうですね、ガイドブックに頼る人は、"絶対に騙されないぞ!"という気合いが入り過ぎてるから、結果旅行する前に高いお金を支払ってるんじゃないかと思いますね」

干場「そうですよね、用意周到となると色々とかかってきますもんね」

島田「現地で買い物をする時、ふっかけられて、頑張って値引き交渉するけど、後で考えてみれば、30円の違いでこんなに頑張る事も無かったなと思ったりしますからね(笑)」

干場「その場では冷静に考えられなかったりしますもんね(笑)」

島田「過剰に用心深くなると、旅先で自由に振る舞えるのに、手かせ・足かせが掛かっちゃう気がするので、トラブルも観光の一環に組み入れるくらいの気持ちで行きたいですね」

干場「そこまで心の大きい方は少ないかもしれないですけど(笑)、旅慣れてる証拠ですよね」

島田「ある程度、旅慣れて来ると、トラブルが無いと物足りないですよね(笑)」

ハワイ諸島を巡るクルーズの旅

干場「夏休みが近付いて来ましたが、夏と言えば日本人の方の多くがハワイ旅行へ行くと思うんですけど、ハワイの辺りでクルーズは出来るものですか?」

保木「ハワイは8つの島と、小さな130くらいの島が集まっているのがハワイ諸島なんですよ。日本人に馴染みがあるのはホノルルのあるオワフ島ですよね。その他にカウアイ島、マウイ島、ハワイ島、それを巡るクルーズがあるんですよ」

干場「島を巡れるクルーズ、それは素晴らしいですね」

保木「ホノルルのホテルにチェックインしてワイキキでのんびり、というのも良いですが、ちょっと趣向を変えて、船にチェックインして、一気にその8つの島を巡るというのもアイデアとして面白いと思いますよ」

干場「成田からハワイへ行って、船へチェックイン。面白いですね(笑)」

保木「世界最大級の火山やとっても神秘的な渓谷のある島だったり、ホノルルだけでなく、マウイ島もいいですし、世界遺産のハワイの火山、国立公園のあるハワイ島など、運が良ければ溶岩が海に流れるところを海上、船のデッキから見れますからね」

干場「それはまたハワイの印象が全然違って見えますよね」

保木「島を巡るにも、スーツケースを持って飛行機で移動するのは大変じゃないですか。それが省かれるので、とてもs便利ですよね」

干場「飛行機での旅はどうしても荷物の運搬、スーツケースを持ち歩くというのが不便な点はありますよね」

保木「30分の飛行機移動でも、セキュリティチェックがありますからね。それを考えると船ってほんとに身軽じゃないですか。カウアイ島なんかはすごく綺麗なビーチがありますから、そこをちょっとシャンペン持っていくなんてどうですか?」

干場「素敵ですね、また提案がラグジュアリーですよね(笑)」

保木「ゴルフや乗馬も出来ますから、そこで時間のゆとりがある分ハイキングをしたり、ヘリコプターに乗ったり、違う事がで来ますよね」

干場「今まで聞いて来た、ハワイの楽しみ方とは全然違いますね。クラス感のある旅になりますよね」

保木「ハワイって1週間で回るのは大変じゃないですか。そういう、船を利用するのも、また違ったハワイを楽しんでいただけるんじゃないかと思います」

6月、ワールド・クルーズに乗船していただくのは
国内外を問わず、旅の経験が豊富な、作家の島田雅彦さんです。

今週は島田雅彦さんにロシアの旅についてのお話を伺います。



ー 大陸の川と日本の河川の本質的な違い、そしてロシアの大きさを感じましたね ー


干場「島田さんは、大学時代にロシア語学科を専攻されているんですけど、そもそもロシア語を学んでみようと思われたきっかけは何だったんですか?」

島田「当時はまだ冷戦時代、世界がアメリカとロシアの対立で成り立っていたんですよ。日本はアメリカの同盟国ですから、アメリカのポップカルチャーは以前から入って来ていましたし、英語は得意だったのでロシア語も出来たら、世界征服が出来るかなとナイーブに思ったんですよ(笑)」

干場「そうですか、ナイーブに(笑)」

島田「もうちょっと他愛もない理由を言うと、小学校の頃、シベリア大博覧会でマンモスを見たんですよ。そこにロシア人がいて、"綺麗だな〜"と思ったのがきっかけかな(笑)」

干場「そうでしたか、実際に初めてロシアに行かれたのは何年代なんですか?」

島田「一番最初の訪問はモスクワオリンピックの翌年、1981年です」

干場「1981年のロシアはわりと暗いイメージなんですかね。逆に80年代の日本といったらバブル期ですか?」

島田「バブル期となると、もう少し後かな。高度成長は完成期に入ってましたね。その頃はロシアは停滞の時代と言われていたんですよ」

干場「人にもよると思いますが、わりと暗いイメージありますよね」

島田「暗いと思いますよ。冬場は日が短くてほんとに暗いですよ」

干場「やはり人間も天気に左右されるんですか?」

島田「もちろん、人間の気質は天気に左右されるでしょうね。その代わり夏は白夜だったりしますから、ペテルスブルグなんかは、夏の間に一年分の陽気になる。その時期はストレス発散的な傾向はありますね、それじゃないと保たないですからね(笑)」

干場「確かに、そうですよね」

島田「気候とか風土が憂鬱ですから、ロシア人はその憂鬱さを上手にコントロールする術を知っていると思います」

干場「それはどういう事ですか?」

島田「予行演習で憂鬱と戯れておくみたいなね(笑)定期的に憂鬱な気分を味わいつつ、時々酒で発散しつつという感じですよ」

干場「ロシアというと、お酒は何になるんですか」

島田「一頃まではお酒はウォッカだったんですよね」

干場「ウォッカですか〜(笑)、けっこう飲みましたか?」

島田「散々飲んで、酷い目に遭いましたね(笑)」

干場「どういう飲み方なんですか?」

島田「日本みたいにちびちび飲まないんですよね。基本氷なんかは無いですから」

干場「そういうサービス面もなかったんですね(笑)」

島田「製氷機付きの冷蔵庫なんか無いし、冬場は二重窓になっている間にウォッカの瓶を置いておくと、ほとんど冷凍庫ですから。それをグラスに注ぐと、油みたいにとろとろになってるわけなんですよ」

干場「それだけ寒いんですね〜」

島田「それで、乾杯の言葉が小話になってるんですよ。小話を一つ言って、乾杯して一気飲みですね。それを一人一人が順々にやっていくのでボトル1本がだいたい4〜5分で空いてしまうという飲み方なんですよ(笑)」

干場「いやいや、それは凄いですね(笑)20歳の時に、まだソ連時代に現地を旅されている島田さんですけど、その後ロシアになってからもけっこう行かれてるんですか?」

島田「はい、旅先としてロシアは外国としては一番多いですかね」

干場「ロシアで見た、忘れられない景色はありますか?」

島田「シベリア鉄道はフルに乗ると7泊8日くらいかかるんですけど、退屈だと思ったので半分だけ乗ったんですよ。それでも3泊4日かかるんですけどね」

干場「どこからどこまで行くんですか?」

島田「普通はモスクワからハバロフスクまで、僕はイルクーツクというところからハバロフスクまで3泊4日で乗ったんですけど、景色が変わらないんですよ(笑)」

干場「グレーな感じで?(笑)」

島田「冬だったので、より一層ですよね。陸上を移動していくと、国土の広さを実感出来ますよ。冬場に北海道のオホーツク海、あそこに流氷が流れてきますよね。あの流氷というのは、シベリアを流れているアムール川の水が凍ったものなんですよね」

干場「それが流れ流れて、来てるわけなんですね」

島田「その流氷の原産地であるアムール川を初めて見た時に、大陸の川と日本の河川の本質的な違い、そしてロシアの大きさを感じましたね」



「カジュアル船・プレミアム船・ラグジュアリー船」おすすめの船は?

干場「船にも色々な種類があるとお聞きしたので、そのあたりを保木さんにお伺いしたいと思います」

保木「みなさん、豪華客船って一種類だと思っている方が多いと思うんですよ。客船はだいたい3つに分けられるんですね」

干場「その3つというのは何になるんですか?」

保木「カジュアル船、プレミアム船、ラグジュアリー船の3種類なんですね」

干場「その3つの違いは何なんでしょうか?」

保木「カジュアル船は料金が安くて大型なんですよ。5万トン〜20万トン、お客様の数も1500人〜6000人ですね」

干場「すごいですね、それは一つの街ですよね」

保木「レストランもバーもプールもいっぱいあるんですよね。ご家族連れが多くて、お子様向けのアクティビティが充実していますね。ただ、人が多いので並んだり、待ったりという事はあるかもしれませんね」

干場「遊園地に行っている、そのような感じですかね」

保木「プレミアム船はだいたい4万トン〜12万トン、これも最近かなり大きなのがでていますけど、お客様の数は700人〜2500人くらいです」

干場「それでも多いですよね、ちなみに保木さんがお好きな船はどれですか?」

保木「私はラグジュアリー船ですね。毎回は乗れないのでラグジュアリー船に乗ると、自分が豊かになるというのはありますね。干場さんが先日乗られたのはラグジュアリー船ですよね。あれは5つ星クラスの船ですよ」

干場「あれは極上の体験でしたね(笑)」

保木「楽しかったですよね。寄港地も良かったですしね」

干場「リスナーのみなさんにおすすめするとしたら、どの船ですか?」

保木「最初、カジュアル船に乗られて体験されるのも悪くないと思いますよ。値段もリーズナブルですし、そこから色々な船に広げられても良いと思いますよ」

干場「みなさん、カジュアル船からクルーズを楽しんでいただければと思います」