Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.203 大塚朝之さん

2017年02月19日

今週は、東京・恵比寿にある、コーヒーショップ 猿田彦珈琲のオーナー大塚朝之さんをお迎えしました。

大塚さんは、東京都の出身で現在35歳。
15歳で演劇の世界に入り、俳優業を目指すも、25歳で引退。
その後、下高井戸のコーヒーショップでアルバイトを始めます。
そこで、コーヒーの魅力に取りつかれた大塚さんは、コーヒーマイスターという資格を取得し
2011年、29歳で、東京・恵比寿に、わずか9坪弱のスペシャルティコーヒー専門店『猿田彦珈琲』をオープン。
今や若い人を中心に人気を集めています。

その大塚さんが、初の著書「たった一杯で、 幸せになる珈琲」を、KADOKAWAから刊行されました。
大塚さんのコーヒーのこだわりなど、お話を伺いました。






──サードウェーブとは?


茂木:大塚さん、猿田彦珈琲はジョージアの監修をされた方と聞くと、気付く方はいると思うんですけど。
CMにも出られていたのでインパクトはありましたか?

大塚:何よりも、金融機関が僕らに融資を沢山してくれるようになりました(笑)。

茂木:あのCMの前からカルト的人気があったわけじゃないですか。
著書「たった一杯で、 幸せになる珈琲」がKADOKAWAから発売されました、これ、本当にいい本ですね。

大塚:ありがとうございます、まだちょっと恥ずかしいですね。
角川さんの鬼編集マンと缶詰にされながら、プロとは何かと考えさせてもらいました(笑)。

茂木:いくつかキーワードがあって、”サードウェーブ”とはどういう事なんですか?

大塚:ファースト、セカンドとあって、特にセカンドウェーブがスターバックスコーヒーさんなんですね。
サードウェーブというのは、スターバックスコーヒーさんに対するカウンターカルチャーみたいなことなんです。

茂木:スターバックスはものすごい人気になったので、それに対してちょっと違うやり方だと……どういうことなんですか?

大塚:あれだけ店舗展開をしていくと、自然とコーヒーのいい品質を入手しずらくなっている、豆が稀少性高いので全部は確保できないとなります。
そこに目をつけた人たちが、本当に高品質のいいコーヒーを提供したら世の中楽しくなるんじゃないかと考えて。アメリカのロースターの熱い人達が第3の波を作り上げたんじゃないかと思います。

茂木:このサードウェーブの代表的な存在が、日本において猿田彦珈琲と言っていいと?

大塚:率直に、先輩達が必死にやっていたものを”かっこいいな”と影響を受けたのが僕らの世代なので。
”僕たちも日本でそうしたいな”と考えて、猿田彦珈琲も始めたので。影響を受けた中で、”僕らだったらこうする”みたいな形で始まっているのが、日本にあるサードウェーブなんじゃないかなって思ってます。





──美味しい珈琲


茂木:私たちが、スタジオで大塚さんにコーヒーを入れていただいてお届けしたいと思います(笑)。
コーヒーを入れていただいてよろしいですか?

大塚:ぜひとも、お願いします(笑)。





茂木:猿田彦珈琲は手でお湯を入れていくんですか?

大塚:はい、ハンドドリップでいれさせてもらいます。
アメリカでは”プアオーバー”と言うんですけど、日本の昔からある喫茶店などでよく見かける光景ですね。

茂木:また、コーヒーを入れてる時間がいいですよね。

大塚:ちょうど真ん中にお湯を落としていけば、周りにお湯が広がっていくと僕らは考えているので
最初にゆっくり入れて、後半は速く入れていく、というのをしていきます。



茂木:この紙コップは?

大塚:うちのオリジナルの紙コップになります。

茂木:すごくジャパンな感じですね。



大塚:いわゆる、海外の人から見た日本ってあるじゃないですか?
それを逆に日本人が、海外から見た日本を表現したいないという思いで…。

茂木:コーヒー美味しいですね、苦味と香りと……甘いですね。

大塚:自分たちが使っているコーヒーの素材の品質が、トップクオリティを使っているつもりなので。
何がいいコーヒーで、何が悪いコーヒーなのかと言うと、標高が高い所でとれたコーヒーの方が美味しくなるんですよ。

茂木:そうなんですか!

大塚:ワインと同じで、寒暖の差が激しくある場所。
昼はあったかくて、夜は涼しい、それによって味が完熟するのが長くなるんですね。

茂木:なるほど〜!

大塚:その分、昼に糖度を蓄えて、夜にエネルギーを使ってと繰り返していくので、実が大きくなっていく中で、どんどん糖度を高めないといけないんですね。

茂木:そういう場所のコーヒー豆を使っていると?

大塚:使っていると、後味の余韻がすごく甘くなるんですよ。


●「たった一杯で、 幸せになる珈琲」



(Amazon)



「猿田彦珈琲」公式サイト




来週も引き続き、猿田彦珈琲オーナーの大塚朝之さんをお迎えしてお話をうかがっていきます。
どうぞお楽しみに。