Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.220 松田丈志さん

2017年06月17日

今週お迎えするのは、競泳元日本代表・松田丈志さんです。

松田さんは、1984年生まれ、宮崎県延岡市出身。
4歳で水泳を始め2004年のアテネ大会から北京・ロンドン・リオと4大会連続でオリンピックに出場し、北京以降の3大会連続で4つのメダルを獲得しました。
そして、2016年。国体を最後に28年にわたる競技生活に終止符を打ち、現在はスポーツの普及、発展のために様々な分野で活動されています。

そんな松田さんは、先日長年のコーチ、久世 由美子さんとの共著「夢を喜びに変える 自超力」をディスカヴァー・トゥエンティワンより発売されました。

今週は、松田さんが久世コーチとともに、28年の選手生活で身につけた”自分を超える力”について、お話を伺いました。


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──自分を客観的に見て、努力の方向性を正していく

茂木:『夢を喜びに変える 自超力』久世由美子コーチとの共著ということなんですけど、素晴らしい本ですね!久世コーチとは以前もこういう形で本を出されていましたよね?

松田:以前は、自叙伝という形で自分たちの競泳人生を振り返って書いたんですけど、今回はよりブレイクダウンして、水泳だけではなくいろんな分野やジャンルで頑張っている人に向けて、
水泳を通して学んできたことで何かプラスになることがあるんじゃないか、という思いで幅広い人に読んでもらえるような本にしました。

茂木:本当に参考になる本だと思います。松田さんは久世コーチとの出会いは覚えてらっしゃいますか?

松田:覚えてます。4歳の時ですね。姉がスイミングスクールで水泳をやっているのを見て、自分もやりたいと思ったんですけど、今日から水泳を始めますっていう日はやっぱりドキドキしましたね。
ただ見学に行く時とは違って、ドキドキしながらプールに行って、階段を上がるとプールが見えて、その先に選手やコーチがいるっていう風景は今でも覚えてますね。

茂木:本の中では岩崎選手の活躍を見て、8歳の時にオリンピックを意識したと書いてありましたが……。

松田:リアルタイムでテレビを見ていて、”オリンピックっていう舞台があるのか”って知って、自分もそこに行きたいと思うようになりましたね。
それと、通っていたスイミングスクールの先輩が、バルセロナオリンピックに出ていたんですよ!なので、そのスイミングスクールからのオリンピック出場者としては2人目なんです。

茂木:ええっ!?

松田:先輩が出ているというのもあって、オリンピックというものを一生懸命見たんですよね。

茂木:そういう意味で考えると、子供の頃に抱いた夢を1つ1つ実現していったんですね。その秘密が、『夢を喜びに変える 自超力』に詳しく書かれているんですが、非常に感心したのが、「今の自分の状態を正確に把握しよう」ってことを繰り返しおっしゃっていますよね。
これって一番難しいことだと思うんですけど……。

松田:一番難しいことですけど、スポーツで結果を出したり、それ以外のことでも結果を出したいって思った時には、まず一番最初にやったほうが良いことだと思いますね。

茂木:競泳の場合、結果が厳しく出ちゃうじゃないですか。そうなると、自分自身に厳しくしなくちゃいけないと思うんですけど、その辺りのメンタルの保ち方はコツがあるんですか?

松田:基本的には、自分自身がまず頑張ることが大事だし、スポーツは数字で見れることがすごく多くなって来たので、さきほど言っていたように現状を把握して、データを使って自分を客観的に見て、努力の方向性を正していく。ということも大事になって来ますね。

モチベーションという意味でいうと、人の気持ちってひとつじゃないじゃないですか。いろんなシチュエーションがあって、色んな気持ちが湧いて来るので、僕自身は自分のモチベーションが高まるきっかけや考え方をいっぱい持っているほうが良いなとは思っていましたね。

茂木:例えば、錦織圭選手なんかはチャンコーチによって伸びましたよね。トップで戦っているアスリートほど、コーチが大事じゃないですか。あれはどうしてですかね?

松田:やっぱり、一生懸命できるアスリートは結構いると思うんですけど、だんだんクローズドな世界に入っていくと視野が狭くなったり、自分が”コレだ!”と思ったらそれしか見えなくなったりする可能性も秘めているんです。
そういう意味で、それをうまくモチベートしてくれたり、考え方をオープンにしていく立場にしていくコーチやパートナーは必要かなと思いますね。



──オリンピックという特別な場所


茂木:ぜひ、お聞きしたいんですけど、オリンピックって一体どんな場所なんですか?

松田:やっぱり、すごく特別な場所ですね。世界選手権とかもあるんですけど、オリンピックは全員本気なんですよ。

茂木:世界選手権も本気なんですよね?

松田:いや、世界選手権もみんな頑張るんですけど、それは現状できる範囲で頑張るよ、って感じなんです。海外の選手なんかを見ていると、「こいつ、今年は完全に気合入ってないな」とかが一緒にやっているとわかるんです。

茂木:やっぱりオリンピックイヤーじゃないと。

松田:オリンピックの前の年の世界選手権くらいから、だんだん目の色が変わって来て、オリンピック本番になると、もう1・2段上のレベルで上がって来るんです。

茂木:想像できないですね〜!実際にご自身が経験されたオリンピックというのは、岩崎選手をテレビで見た時とはかなり見え方が違いましたか?

松田:そうですね。あの時は、当然自分には遠い世界に見えました。でも、初めてのオリンピックがアテネで、その時は結果は出せなかったんですけど、頭が真っ白になるとか、手も足も出ないっていう印象は持たなかったです。
経験を積んで自分の実力をつければ、勝負はできるぞと思ったのがアテネ五輪ですね。

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「松田丈志 公式サイト」


●「夢を喜びに変える 自超力」松田 丈志 (著), 久世 由美子 (著)


(Amazon)


来週も引き続き、競泳元日本代表・松田丈志さんをお迎えしてお話をうかがっていきます。
どうぞお楽しみに。
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