Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.250 特殊メイクアップアーティスト・JIROさん

2018年01月13日

今週お迎えしたのは、特殊メイクアップアーティストのJIROさんです。

JIROさんは、東京芸術大学卒業後、
「代々木アニメーション学院・スペシャルメイクアップアーティスト科」に進学。
その後、特殊メイクの道に入り、有限会社自由廊を設立。

現在は特殊メイク・造形製作にとどまらず、クリエイティブディレクターとして、
映画、ドラマ、CM等、映像の業界にとどまらず多方面で活躍をされています。

独自の哲学に基づいた豊かな表現力と、確固たる技術力は、
国内外を問わず高く評価されており、フェイスペイントと特殊メイク、
造型とアート界の改革者として注目を浴びていらっしゃいます。

また、世界70カ国で読まれている『Make-up Artist Magazine』にて、
「世界の注目アーティスト10人」に選出。
最先端のペイント技術を用いた作品制作を手掛けており、その発想力とクオリティの高さで世界を魅了しています。

そんなJIROさんにお話を伺っていきました。


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──アート界の改革者

茂木:JIROさん、子供の頃から絵はお上手だったんですよね?

JIRO:そうですね、賞をとったり先生に褒められてました。

茂木:進学校に行かれてたということで、美大じゃなくて普通に大学に行くということもあったと思うんですけど、いつ美大に行こうと思ったんですか?

JIRO:高校2年生の進路適性検査ですね。
返ってきた答えが業種とかじゃないんですよ、1位に美術、2位が音楽、3位が体育とか、みんなは業種が書いてあるんですけど、僕だけざっくりとした答えが返ってきたので(笑)。

茂木:じゃあ、そのテストは本当に役に立ちましたね。

JIRO:本当にそれがきっかけです。

茂木:東京芸術大学は本当に入学が難しい大学なんですけど、ご専攻は何だったんですか?

JIRO:工芸科ですね、その中で彫金とか……金属加工ですね。やっぱり緻密な物を作り上げるのが好きだったんですね。

茂木:どこでメイクアップに移っていくんですか?

JIRO:僕は”同じことを突き詰めてやりたいか?”ってなった時に、素材に縛られる表現がしっくりこなかったんですね。
たまたまその時にテレビで流れてきた「らせん」という映画のワンシーンで、真田広之さんが内蔵がないまま起き上がってくるんですけど。

茂木:はい。

JIRO:それを見てリアルだし、造形なんですけど、素材が何かも分からない、そこでその技術に魅力を感じて。
探してみたら、日本だと代々木アニメーション学院で特殊メイクを教えているということがわかったんです。

茂木:じゃあ「らせん」という映画との出会いがきっかけだったんですね。
「代々木アニメーション学院・スペシャルメイクアップアーティスト科」は、どういうことを学ぶ学科なんですか?

JIRO:特殊メイクだけですね、基礎から応用まで。

茂木:在学中から、「JIROさん上手いぞ!」みたいな雰囲気はあったんですか?

JIRO:デッサンの授業とかあるわけですよ、僕は芸大受験のために散々絵を描いてきてるので、そういった意味では描写力に自信があったし。
先生も、そこに関しては教えずらそうな雰囲気はありましたね(笑)。

茂木:表現されている方に聞くと、どんな分野でもデッサン力が非常に大事だとおっしゃいますよね。

JIRO:特殊メイクも、まさにそうですね。
イメージを形にするのにデザイン画を描くんですけど。イメージを絵に描けないと形にできないですし。

茂木:なるほど。

JIRO:デッサンは立体を平面に描くんですけど、明るさ、影を使って立体的に描けてないと、これが立体になった時に形が読み取れないんですよね。

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──人生を変える出会い

茂木:代々木アニメーション学院を卒業後は、独立されて有限会社自由廊を設立されましたね。これは何人かの仲間でですか?

JIRO:美容室のオーナーさんと一緒に立ち上げた会社ですね。

茂木:このオーナーさんが、変わった方だったと?

JIRO:そうですね、かなり影響を与えてくれた方ですね。
最初、その美容室のオファーで、ヘアーショーの特殊メイクでオファーされたんですよ。

茂木:はい。

JIRO:当時、美容室のイメージってイケメン美容師とか流行っていたんですよ。
打ち合わせに行った時に、僕の想像してた人じゃなくて、体がでかい金髪でサングラスをがっつりかけてるオーナーで。
「よろしく!ベトナム戦争でいくよ!」みたいな(笑)。

茂木:「ベトナム戦争でいくよ」って、どういうことですか(笑)。

JIRO:ヘアーショーでベトナム戦争でいくっていう時点で衝撃あるじゃないですか?
それを、特殊メイクの学生の僕らに頼んできたので、学生の僕らは好きな表現をしちゃいますよね。
傷だらけにしちゃうじゃないですか。

茂木:やらかしちゃいますよね(笑)。
すごい出会いですね、「自由にやっていいよ」というオーナーがいても、JIROさんの技術がなかったらそれに応えられなかったわけですから。

JIRO:そうですね、すぐに意気投合して「一緒にやろう」という流れになりましたね。

茂木:のちに考えると、劇的な出会いになってるかもしれないですね。

JIRO:その出会いがなければ僕は会社も起こしていないですし、アインシュタインの言葉で「常識は、18歳までに培われた偏見のコレクションである」という言葉があるんですけど、それをオーナーに言われて僕の完全なるモットーですね。
僕はその時に「常識は偏見のかたまり」と覚えてるんですけど。

茂木:素晴らしい!

JIRO:常識とは、自分なりの新しいことを模索するというのは、そのオーナーとの出会いによって生まれたものですね。

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〈Bloom〉『Amazing JIRO -SPECIAL MAKEUP-』より

●Amazing JIRO 〜SPECIAL MAKEUP〜


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特殊メイク・造形工房『自由廊』

「Amazing Jiro - YouTube」


来週も引き続き、特殊メイクアップアーティスト・JIROさんをお迎えします。
どうぞお楽しみに。
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