2025年05月31日
今夜ゲストにお迎えしたのは、SFストップモーションアニメ『JUNK WORLD』の監督、堀貴秀さんです。
堀貴秀さんは、1971年、大分県のお生まれです。
2000年、アートワーク専門の仕事で独立。
2009年12月に短編アニメ『JUNK HEAD①』を自主製作として制作開始し、完成した『JUNK HEAD』をアップリンクにて1日だけ自主上映会をされています。
2014年、クレルモンフェラン国際映画祭にて、アニメーション賞を受賞。
また、ゆうばりファンタスティック映画祭にて短編部門のグランプリ受賞。
2015年、長編アニメ『JUNK HEAD』の制作を開始。
2017年、長編アニメ『JUNK HEAD』が、カナダ・モントリオールで行われた「ファンタジア国際映画祭」に出品され、最優秀長編アニメーション賞を受賞。
その後、数々の海外の国際映画祭で、入賞・入選され、話題を集めていらっしゃいます。

──監督自身が予想する未来
茂木:堀監督、この『JUNK WORLD』、そしてその前になる『JUNK HEAD』なんですけど、本当にキャラクターが生きていると言うか…。『JUNK HEAD』の方では人間がロボットみたいなものになっていて、体とかの色々なパーツを変えたりしちゃうような世界になっているじゃないですか。監督の、生命とか存在に対する考え方はどういうものなんですか?
堀:自分が予想する未来というのが、ちょっとあったりして…。
茂木:どんな未来なんですか?
堀:今はAIが発達してきたりとか、「この後人間はどうなるんだろう?」という結構具体的な技術が開発されてきて、「これから先、肉体を持った人間がいつまでいられるんだろう?」というのがずっと疑問になっていたんです。
茂木:そうですか。じゃあ、「人間は肉体を持たなくなるんじゃないか」と予想されている?
堀:そうですね。当然SFの作家としての考えもあるんですけど。自分的にもそういう未来になるんじゃないかな、という予想ですね。
茂木:その中で、色々と疑問に思うこともあると伺っているんですが。
堀:はい。茂木先生の脳科学者としての知識で「100年、1000年、1万年後の人間はどうなっているんだろう?」ということを本当に現実的に考えた時に、先生的にはどう思いますか?
茂木:監督の仰るように、「デジタルの存在になりたい」ということが、今、AIを研究している人達の強い欲望なんですよね。それが可能かどうかはまだ技術的に解決されていないんですけど、少なくとも、一部の方は「デジタルな存在になりたい」と思っているみたいなんですね。
監督はなりたいですか?
堀:多分、今の人間の世界というのが、(デジタルの存在に)なる行程だと思うんですよ。
例えば、今は脳からアウトプットする技術が多少できてきたじゃないですか。次はインプットする時代になって、インプットできるということは、何にでも知識が得られる世界。もうそうなると、「意識の集合体」としてデジタルの世界に1つに纏められるんじゃないかと思うんですよ。

茂木:人間が。
堀:はい、そうです。それが最終形態として、今人間が持っている肉体の時代というのは、デジタルの集合体を作るための前段階の素材じゃないか、ということです。
その「知の集合体」が目指すのは、やっぱり肉体では行けない宇宙の果て。「知性の本能として、知りたい欲求を満たす」という行動の段階が、今じゃないかな、と思っています。
茂木:ということは、監督は完全にSF的な世界観の設定において、「本格SF」と言うか、もう未来を見据えた上でああいう物語を作ってきているということですか。
堀:そうですね。「本当に現実になるだろう」ということを予測しながら作っていますね。
茂木:今のところ、世界は「堀監督は『JUNK WORLD』・『JUNK HEAD』の作家性の人だ」と思っているわけですけど、お話を伺っていると、堀監督はもっと巨大な構想を持っていらっしゃるんですよね。差し支えない範囲で、これから我々は堀監督作品としてどんな映画をイメージすればいいんでしょうか?
堀:(笑)。やっぱり基本的には、SFだったり、今までそういう「ジャンル作品」と言われるキワモノ的な扱いになっていたんですけど、もうそういう世界でちょっと勝負してみたい、というのはありますね。
茂木:あえて、その世界で。
堀:はい。
茂木:すごいですね。とは言いながら、製作費はカツカツでやっていらっしゃるわけで。収入としては、このパンフレットも大事なんですよね。

堀:そうですね。もうその利益でやっと『JUNK WORLD』を作れた、というところで。今回の作品もやっぱりカツカツで、パンフレットも自分達が自力で作っているんですよ。
茂木:これは、劇場に行ったら是非買って欲しい、ということですよね(笑)。
堀:お願いします(笑)。
茂木:監督、今聴いているリスナーの皆さんが、今回の『JUNK WORLD』を観に行って、そしてパンフレットを買うと思うんですが、これはもう皆さんもびっくりしますよ。この時代に、これだけの熱量と、情熱と、もの凄いオリジナリティですよね。
堀:はい、(情熱を)掛けました。
茂木:是非、皆さん、観に行ってびっくりしてください。そしてパンフレットを買って、帰り道にしみじみと振り返って頂きたいなと思います。
──堀貴秀監督の『夢・挑戦』
茂木:監督、この番組は『夢や挑戦』がテーマなんですけど、監督のこれからの『夢・挑戦』はどんなことになりますかね?
堀:もう本当に未経験・独学の状態から、今やっとこういう映画の世界のスタートラインに立てて、やっぱり映画の世界も世界共通のでかくて面白いステージなので、そこでどんどん上を目指していきたいですね。
茂木:当然ながら、実写とかも撮るということですよね。
堀:実写も挑戦したいですし、そういうプランもあります。
茂木:既にプランもあるんですか。
ただ、これからはどうされます? すごいバジェットが付いて、大人達が色々と言うような中で、監督はどう自分の世界を保ちますか?
堀:もうそれを保てないんだったら、別にお金はいらないんで(笑)。自分には「嫌なものを作る」ということはないので、自分が面白いと思える作品しか作らないです。
茂木:カッコいい…! それを条件に来てください、ということですね。
堀:そうですね。それでもいいんだったら、いくらでも。
茂木:ハリウッドの皆さん、聞いていますか? そういうことですからね。よろしくお願い致します。
ということで、監督。本当に色々お話を伺ってきて、監督の次の作品が楽しみになってきました。これからの監督の未来にも熱い期待を寄せているファンの方に、メッセージを頂いてよろしいでしょうか?
堀:はい。多分、自分が作ったものを面白いと思ってもらえる人にファンになって頂いていると思います。それはもうずっと続けて、そういう作品を作り続けるので、ずっと応援して頂けたらと思います。


■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、6月13日(金)より全国で公開となります映画「JUNK WORLD」の劇場鑑賞券を、2組4名の方にプレゼントいたします。
(オンラインで座席予約ができる、ムビチケとなります)
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●2025.6.13(金) 全国公開!映画「JUNK WORLD」公式サイト
●『JUNKHEAD』の続編、“JUNKシリーズ”第2弾!映画『JUNK WORLD』(@JUNKWORLD_moviei)さん 公式 X(旧Twitter)
※もし、この『JUNK HEAD』にご興味を持った方は、ぜひ、ご覧になってみてください。
現在、Netflixをはじめとする配信サイトで見る事が出来ます!
(エンドロールも必見です!)
堀貴秀さんは、1971年、大分県のお生まれです。
2000年、アートワーク専門の仕事で独立。
2009年12月に短編アニメ『JUNK HEAD①』を自主製作として制作開始し、完成した『JUNK HEAD』をアップリンクにて1日だけ自主上映会をされています。
2014年、クレルモンフェラン国際映画祭にて、アニメーション賞を受賞。
また、ゆうばりファンタスティック映画祭にて短編部門のグランプリ受賞。
2015年、長編アニメ『JUNK HEAD』の制作を開始。
2017年、長編アニメ『JUNK HEAD』が、カナダ・モントリオールで行われた「ファンタジア国際映画祭」に出品され、最優秀長編アニメーション賞を受賞。
その後、数々の海外の国際映画祭で、入賞・入選され、話題を集めていらっしゃいます。

──監督自身が予想する未来
茂木:堀監督、この『JUNK WORLD』、そしてその前になる『JUNK HEAD』なんですけど、本当にキャラクターが生きていると言うか…。『JUNK HEAD』の方では人間がロボットみたいなものになっていて、体とかの色々なパーツを変えたりしちゃうような世界になっているじゃないですか。監督の、生命とか存在に対する考え方はどういうものなんですか?
堀:自分が予想する未来というのが、ちょっとあったりして…。
茂木:どんな未来なんですか?
堀:今はAIが発達してきたりとか、「この後人間はどうなるんだろう?」という結構具体的な技術が開発されてきて、「これから先、肉体を持った人間がいつまでいられるんだろう?」というのがずっと疑問になっていたんです。
茂木:そうですか。じゃあ、「人間は肉体を持たなくなるんじゃないか」と予想されている?
堀:そうですね。当然SFの作家としての考えもあるんですけど。自分的にもそういう未来になるんじゃないかな、という予想ですね。
茂木:その中で、色々と疑問に思うこともあると伺っているんですが。
堀:はい。茂木先生の脳科学者としての知識で「100年、1000年、1万年後の人間はどうなっているんだろう?」ということを本当に現実的に考えた時に、先生的にはどう思いますか?
茂木:監督の仰るように、「デジタルの存在になりたい」ということが、今、AIを研究している人達の強い欲望なんですよね。それが可能かどうかはまだ技術的に解決されていないんですけど、少なくとも、一部の方は「デジタルな存在になりたい」と思っているみたいなんですね。
監督はなりたいですか?
堀:多分、今の人間の世界というのが、(デジタルの存在に)なる行程だと思うんですよ。
例えば、今は脳からアウトプットする技術が多少できてきたじゃないですか。次はインプットする時代になって、インプットできるということは、何にでも知識が得られる世界。もうそうなると、「意識の集合体」としてデジタルの世界に1つに纏められるんじゃないかと思うんですよ。

茂木:人間が。
堀:はい、そうです。それが最終形態として、今人間が持っている肉体の時代というのは、デジタルの集合体を作るための前段階の素材じゃないか、ということです。
その「知の集合体」が目指すのは、やっぱり肉体では行けない宇宙の果て。「知性の本能として、知りたい欲求を満たす」という行動の段階が、今じゃないかな、と思っています。
茂木:ということは、監督は完全にSF的な世界観の設定において、「本格SF」と言うか、もう未来を見据えた上でああいう物語を作ってきているということですか。
堀:そうですね。「本当に現実になるだろう」ということを予測しながら作っていますね。
茂木:今のところ、世界は「堀監督は『JUNK WORLD』・『JUNK HEAD』の作家性の人だ」と思っているわけですけど、お話を伺っていると、堀監督はもっと巨大な構想を持っていらっしゃるんですよね。差し支えない範囲で、これから我々は堀監督作品としてどんな映画をイメージすればいいんでしょうか?
堀:(笑)。やっぱり基本的には、SFだったり、今までそういう「ジャンル作品」と言われるキワモノ的な扱いになっていたんですけど、もうそういう世界でちょっと勝負してみたい、というのはありますね。
茂木:あえて、その世界で。
堀:はい。
茂木:すごいですね。とは言いながら、製作費はカツカツでやっていらっしゃるわけで。収入としては、このパンフレットも大事なんですよね。

堀:そうですね。もうその利益でやっと『JUNK WORLD』を作れた、というところで。今回の作品もやっぱりカツカツで、パンフレットも自分達が自力で作っているんですよ。
茂木:これは、劇場に行ったら是非買って欲しい、ということですよね(笑)。
堀:お願いします(笑)。
茂木:監督、今聴いているリスナーの皆さんが、今回の『JUNK WORLD』を観に行って、そしてパンフレットを買うと思うんですが、これはもう皆さんもびっくりしますよ。この時代に、これだけの熱量と、情熱と、もの凄いオリジナリティですよね。
堀:はい、(情熱を)掛けました。
茂木:是非、皆さん、観に行ってびっくりしてください。そしてパンフレットを買って、帰り道にしみじみと振り返って頂きたいなと思います。
──堀貴秀監督の『夢・挑戦』
茂木:監督、この番組は『夢や挑戦』がテーマなんですけど、監督のこれからの『夢・挑戦』はどんなことになりますかね?
堀:もう本当に未経験・独学の状態から、今やっとこういう映画の世界のスタートラインに立てて、やっぱり映画の世界も世界共通のでかくて面白いステージなので、そこでどんどん上を目指していきたいですね。
茂木:当然ながら、実写とかも撮るということですよね。
堀:実写も挑戦したいですし、そういうプランもあります。
茂木:既にプランもあるんですか。
ただ、これからはどうされます? すごいバジェットが付いて、大人達が色々と言うような中で、監督はどう自分の世界を保ちますか?
堀:もうそれを保てないんだったら、別にお金はいらないんで(笑)。自分には「嫌なものを作る」ということはないので、自分が面白いと思える作品しか作らないです。
茂木:カッコいい…! それを条件に来てください、ということですね。
堀:そうですね。それでもいいんだったら、いくらでも。
茂木:ハリウッドの皆さん、聞いていますか? そういうことですからね。よろしくお願い致します。
ということで、監督。本当に色々お話を伺ってきて、監督の次の作品が楽しみになってきました。これからの監督の未来にも熱い期待を寄せているファンの方に、メッセージを頂いてよろしいでしょうか?
堀:はい。多分、自分が作ったものを面白いと思ってもらえる人にファンになって頂いていると思います。それはもうずっと続けて、そういう作品を作り続けるので、ずっと応援して頂けたらと思います。


■プレゼントのお知らせ
番組でご紹介してきました、6月13日(金)より全国で公開となります映画「JUNK WORLD」の劇場鑑賞券を、2組4名の方にプレゼントいたします。
(オンラインで座席予約ができる、ムビチケとなります)
ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、メッセージフォームより、ご応募ください。
私、茂木に聞きたい事や相談したい事など、メッセージを添えていただけると嬉しいです。
尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。
●2025.6.13(金) 全国公開!映画「JUNK WORLD」公式サイト
●『JUNKHEAD』の続編、“JUNKシリーズ”第2弾!映画『JUNK WORLD』(@JUNKWORLD_moviei)さん 公式 X(旧Twitter)
※もし、この『JUNK HEAD』にご興味を持った方は、ぜひ、ご覧になってみてください。
現在、Netflixをはじめとする配信サイトで見る事が出来ます!
(エンドロールも必見です!)