Dream Heart(ドリームハート)

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.645 Def Tech Microさん アルバム「4ELEMENTS」

2025年08月09日

今夜ゲストにお迎えしたのは、今年デビュー20周年を迎えられた、Def TechのMicroさんです。

Microさんは、1980年、東京都のお生まれ。

2005年に、ハワイ出身のShenとともにDef Techを結成し、音楽シーンで確たる存在感を放ち続け、ヒットチューン『My Way』を収録したアルバム『Def Tech』は、280万枚以上のCDセールスを記録しました。

また、一発撮りで音楽と向き合うYouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で披露した『My Way』は、およそ5,500万回再生を突破し、様々な世代を通して人気を誇っています。

そして、今年、2025年1月22日でデビュー20周年を迎え、フルアルバム『4ELEMENTS』をリリース。
このアルバムを引っ提げて、今月8月23日より、大阪を皮切りに、全国ホールツアー『4ELEMENTS TOUR 2025』をスタートされます。


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──Shenさんの“火”と“風”、Microさんの“水”と“土”

茂木:今回、アルバム『4ELEMENTS』のお話をお伺いするんですけど…。Def Techがやられてきた、英語と日本語をマージするやり方に、やっと時代が追いついたような感じがしませんか?

Micro:本当に漸く、ですね。

茂木:Def Techはすごい先駆者だったんだな、と。

Micro:今はもう主流と言うか、ヒップホップをしている子達は英語も流暢ですし、日本語と英語のバランスもすごくいいなと思っています。もう僕らよりも、やっぱ次の世代の子たちは本当にinfluentなんですけど、本当にその走りだったな、というのは感じますね。

茂木:あと、海外のアーティストも日本語にすごく惹かれていて、日本語を入れたりしていますもんね。

Micro:そうですね。最近それがすごく顕著だな、と思います。

茂木:そんな時代を先駆けたDef TechのMicroさんが、アルバム『4ELEMENTS』を持って来てくださったんですけど、まず、この『4ELEMENTS』というタイトルには、どういう想いが込められているんですか?

Micro:Bボーイの世界だと、“マイク”と“ダンス”と“グラフィティ”と“DJ”と、という、ヒップホップの世界ではこれで『4ELEMENTS』とも言えますし。
あとは、Shenと僕が持っている要素を考えた時に、実は“火(Fire)”と“風(Air)”はShenで、僕は“水(Water)”と“土(Earth)”だな、という。音楽性もそうですし、人間的な面もそうですし、そういうものが掛け合わさった時に、このバリエーションと言うか、この地球が持っている全ての要素が含まれていくかな、みたいな感じです。

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茂木:生きていることの全てが入っているようなアルバムかな、と思うんですけども。
僕は拝聴していて、英語もすごくいい感じの英語と言うのか、日本語とマッタリ一緒になっている英語で、聴いていて何だかすごく気持ちいいんですよね。これの秘密は何なんでしょうか?

Micro:何でしょう(笑)? やっぱり1人じゃできないかもしれないですね。(Shenさんと)2人だから。

茂木:英語の歌詞は2人で作るんですか?

Micro:そうですね。音を大事にしながら、感情を大切にしつつ。でも言葉遊びで終わらない、メッセージをそこに載せていく、という作業ですかね。

茂木:リスナーの皆さん、是非この『4ELEMENTS』を聴いて頂きたいんですけど、英語がすごく心地良く入ってきて、英語のリスニングの教材としてもすごく良い感じがしているんです。

Micro:汚い言葉は使っていないと思うので(笑)。

茂木:そうですよね。
あと、今回のこの『4ELEMENTS』アートワーク…三角形が四つあるんですが、これは何なんですか?

Micro:それが“水”“地”“火”“風”の記号なんです。それを並べたんですけれども。

茂木:これは元々ある記号なんですか?

Micro:調べていったら、そういう記号があるみたいなんですよね。

茂木:へ〜。私が今手にしているこのCDなんですけど、今回は全部で13曲収録されているんです。本当に全部いい曲ですよね。

Micro:嬉しいです。

茂木:最初の『Child in me』からいいですよね。これは、ある意味では、自分の人生を振り返った曲なんですか?

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Micro:そうですね。原点であり、自分の中のジャクソン5とか…。この曲を聴くとマクドナルドも食べたくなるし、お腹もすくし、踊りたくなるし、小さい頃を思い出した時のワクワク感を取り出す感じかな。

茂木:そういう意味では、本当にMicroさんは幼心を失わないところがありますよね。

Micro:はい。小五病? 中二病の前(笑)。中2だともう区立の中学校だったんで、周りの子との平均値を取っていっていたんですけど、小5ぐらいまでなら…(笑)。

茂木:小五病(笑)?

Micro:はい(笑)。

茂木:さっき伺って思ったんですけど、good-naturedと言うか、すごく人間を肯定する曲しかないですもんね。

Micro:そうですね。

茂木:本当は、裏では色々あるのかもしれないけど(笑)。

Micro:それはありますよね(笑)。

茂木:あるんですか(笑)。
でも本当に、人生賛歌と言うか、いいグルーヴですね。

Micro:やっぱり20代では、自分を否定したり、他を否定したり、世の中に対する不条理を訴えていく…もちろん、それはそういう社会に対しての問題とかを提起していくんですけど。40代に入ってからなんでしょうかね、やっぱりリスナーと自分自身に対しては“許容”と言うか、自己肯定、他己肯定もそうですし、許すこと、認めることの方が大事だな、と思います。それは音楽にとっても、なんですけども。

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