2025年10月18日
今夜ゲストにお迎えしたのは、アーティストのこっちのけんとさんです。
こっちのけんとさんは、1996年、大阪府で生まれました。
大学在学中に、アマチュアのアカペラ全国大会「A cappella Spirits」で2年連続優勝し、口だけで曲を演奏する“1人アカペラシンガー”としてYouTubeで活躍。
2022年8月には、初の配信シングル『Tiny』をリリースされ、2024年5月リリースの『はいよろこんで』は、各バイラルチャートを席巻する大ヒット曲となりました。
この『はいよろこんで』で、2024年の日本レコード大賞「最優秀新人賞」を受賞。
また、NHK紅白歌合戦の出場も果たされています。

──負けても成長はできる
茂木:こっちのけんとさんの最新デジタルシングルは『ごくろうさん』なんですが、まずその前に大前提として…。皆さんもご存知だとは思うんですけど、そもそも何で「こっちのけんと」というのか、改めてお聞きしていいですか?
こっちのけんと:もちろんです。これは、表舞台に出て活動する前に、サラリーマンをしていた時期がありまして、その時にすごい背伸びをしている自分がいるな、と思っていたんです。スーツを着てネクタイを締めている自分は素の自分じゃないな、みたいのがあったので、それを「あっちのけんと」にして、家に帰ってから1人で晩御飯を食べたり歌を歌ったりしている自分を「こっちのけんと」として、自分の中で住み分けをしだしたのがきっかけです。いざ、表で歌手活動をするぞとなった時に、「こっちのけんと」…できるだけ“素の状態のけんと”として表に出たいなと思って、名乗るようになったのがきっかけですね。
茂木:すごく共感する人がいると思うんですよね。例えば、職場とか色んなところでちょっと無理をしていると言うか、頑張っている自分と、素の自分。そこはすごく共感するんじゃないかなと思います。
こっちのけんと:そうですよね。「どっちも自分ではあるけれども、自分じゃない」みたいな瞬間が自分の中で受け入れられなくて、そういうのもあって、「だったら自分の中にもう1人を作って分けちゃおう」という発想でしたね。

茂木:今回の新曲『ごくろうさん』も、やっぱりそういう色々頑張ってる人への応援ソングになっているんですか。
こっちのけんと:そうですね。頑張っても頑張ってもできないことというのはやっぱり何個か出てきてしまうからこそ、改めて、自分が負けながらも進んでいくという、その大切さを歌いたいなと思って作っています。自分の人生を振り返った時も、「アカペラで全国大会2年連続優勝」みたいなものもあると言えばあるんですけど、割りとそれ以外はほとんど負けてきたなと思っていて、そこから、「負けても成長はできる」ということに気づけたので、そこを曲にしました。
茂木:本当に今回の『ごくろうさん』は、歌詞の中に「負けてもいい」という言葉がありますが、負けてもいいんですね。
こっちのけんと:いいと思います。僕も、それこそアカペラで全国大会を優勝させていただいてから、アカペラの全国大会の司会進行を担う時があったんですが、その時に、大会が終わった学生さんたちに「一言ありますか?」みたいに言われたことがあったんです。そこで僕がふっと言ったのが、「勝った人も負けた人も今日得られたものは絶対にあって、多分それに差はない。その得られたものを、今後、仕事にするのか、趣味にするのか、もっと花を咲かせるのかは、勝ち負けに関係なく自分自身。だからこそ、別に負けてもいいんだな」ということです。今回はそういうところを広げて曲にしているので、ある意味、新しい応援歌だなとは思いますね。
茂木:そうですよね。この中で、サビには三三七拍子の口笛が響いたりとか、テンポで言うとミドルテンポと言うんでしょうかね。
こっちのけんと:そうですね。ちょっとのんびりではありますね。
茂木:なので、ちょっと新境地と言うか、そういう側面もあると思うんですけども。感想はどうですか? 今どんな感じですか?

こっちのけんと:自分の中では、今までの『はいよろこんで』のようにすごくハイテンポな曲を作ってきていて、今回も引き続きそれで作ろうと思っていたんですけど…。テトリスで言うと、「この次にこういう形のブロックが来ますよ」ということを知らせる表示があるんですけど、ここにハイテンポのものがなくて、ミドルテンポの曲がテトリスの右上の「次はこれが来るよ」のところに表示してあったから、先にこれを出さないと次の新しい弾が込められないな、という感覚があったんです。それで、今回はこのミドルテンポの曲を出しました。
茂木:(笑)。さすが、ちょっとアーティストの言葉はすごいですね。テトリスで、次がミドルテンポ。これを出さないと次が来ないという(笑)。
こっちのけんと:そうなんですよ(笑)。これを出して、上手いこと端っこに積み上げていかないと次に進めないな、みたいな感覚になったので、一旦この優しい温かい気持ちを曲に出したんです。
茂木:だからこれは応援歌なんですけど、「無理しなくてもいいよ」というメッセージもありますね。
こっちのけんと:はい。僕の中ではそこを大切にしていて。最初のAメロの頭の歌詞にもある、「自分がどんな歌に心を響かされて生きてきたのか」みたいなところを改めて振り返ることによって、時間がゆっくりに感じられるんじゃないかな、と思います。
茂木:そうですね。すごくメロウな感じですよね。
こっちのけんと:そうです。そういう感覚になっていただければ、急かしていた自分がいなくなってくれると言うか、落ち着いて次のことを考えられたり、今のことに集中できるんじゃないかな、と。そう思って作ったこのミドルテンポなので、僕的には、ある意味では挑戦ではあったんですけど、割りと温かく受け止めて受け入れてくれている曲でもあって、すごい嬉しいです。既に、やっぱり出して良かったと思っていますね。

●こっちのけんと (@SuppokoPeppoko)さん 公式 X(旧Twitter)
●こっちのけんと(@suppokopeppoko)さん 公式Instagram
●こっちのけんと 公式サイト
●blowout 公式サイト
●ごくろうさん/こっちのけんと MV - YouTube
こっちのけんとさんは、1996年、大阪府で生まれました。
大学在学中に、アマチュアのアカペラ全国大会「A cappella Spirits」で2年連続優勝し、口だけで曲を演奏する“1人アカペラシンガー”としてYouTubeで活躍。
2022年8月には、初の配信シングル『Tiny』をリリースされ、2024年5月リリースの『はいよろこんで』は、各バイラルチャートを席巻する大ヒット曲となりました。
この『はいよろこんで』で、2024年の日本レコード大賞「最優秀新人賞」を受賞。
また、NHK紅白歌合戦の出場も果たされています。

──負けても成長はできる
茂木:こっちのけんとさんの最新デジタルシングルは『ごくろうさん』なんですが、まずその前に大前提として…。皆さんもご存知だとは思うんですけど、そもそも何で「こっちのけんと」というのか、改めてお聞きしていいですか?
こっちのけんと:もちろんです。これは、表舞台に出て活動する前に、サラリーマンをしていた時期がありまして、その時にすごい背伸びをしている自分がいるな、と思っていたんです。スーツを着てネクタイを締めている自分は素の自分じゃないな、みたいのがあったので、それを「あっちのけんと」にして、家に帰ってから1人で晩御飯を食べたり歌を歌ったりしている自分を「こっちのけんと」として、自分の中で住み分けをしだしたのがきっかけです。いざ、表で歌手活動をするぞとなった時に、「こっちのけんと」…できるだけ“素の状態のけんと”として表に出たいなと思って、名乗るようになったのがきっかけですね。
茂木:すごく共感する人がいると思うんですよね。例えば、職場とか色んなところでちょっと無理をしていると言うか、頑張っている自分と、素の自分。そこはすごく共感するんじゃないかなと思います。
こっちのけんと:そうですよね。「どっちも自分ではあるけれども、自分じゃない」みたいな瞬間が自分の中で受け入れられなくて、そういうのもあって、「だったら自分の中にもう1人を作って分けちゃおう」という発想でしたね。

茂木:今回の新曲『ごくろうさん』も、やっぱりそういう色々頑張ってる人への応援ソングになっているんですか。
こっちのけんと:そうですね。頑張っても頑張ってもできないことというのはやっぱり何個か出てきてしまうからこそ、改めて、自分が負けながらも進んでいくという、その大切さを歌いたいなと思って作っています。自分の人生を振り返った時も、「アカペラで全国大会2年連続優勝」みたいなものもあると言えばあるんですけど、割りとそれ以外はほとんど負けてきたなと思っていて、そこから、「負けても成長はできる」ということに気づけたので、そこを曲にしました。
茂木:本当に今回の『ごくろうさん』は、歌詞の中に「負けてもいい」という言葉がありますが、負けてもいいんですね。
こっちのけんと:いいと思います。僕も、それこそアカペラで全国大会を優勝させていただいてから、アカペラの全国大会の司会進行を担う時があったんですが、その時に、大会が終わった学生さんたちに「一言ありますか?」みたいに言われたことがあったんです。そこで僕がふっと言ったのが、「勝った人も負けた人も今日得られたものは絶対にあって、多分それに差はない。その得られたものを、今後、仕事にするのか、趣味にするのか、もっと花を咲かせるのかは、勝ち負けに関係なく自分自身。だからこそ、別に負けてもいいんだな」ということです。今回はそういうところを広げて曲にしているので、ある意味、新しい応援歌だなとは思いますね。
茂木:そうですよね。この中で、サビには三三七拍子の口笛が響いたりとか、テンポで言うとミドルテンポと言うんでしょうかね。
こっちのけんと:そうですね。ちょっとのんびりではありますね。
茂木:なので、ちょっと新境地と言うか、そういう側面もあると思うんですけども。感想はどうですか? 今どんな感じですか?

こっちのけんと:自分の中では、今までの『はいよろこんで』のようにすごくハイテンポな曲を作ってきていて、今回も引き続きそれで作ろうと思っていたんですけど…。テトリスで言うと、「この次にこういう形のブロックが来ますよ」ということを知らせる表示があるんですけど、ここにハイテンポのものがなくて、ミドルテンポの曲がテトリスの右上の「次はこれが来るよ」のところに表示してあったから、先にこれを出さないと次の新しい弾が込められないな、という感覚があったんです。それで、今回はこのミドルテンポの曲を出しました。
茂木:(笑)。さすが、ちょっとアーティストの言葉はすごいですね。テトリスで、次がミドルテンポ。これを出さないと次が来ないという(笑)。
こっちのけんと:そうなんですよ(笑)。これを出して、上手いこと端っこに積み上げていかないと次に進めないな、みたいな感覚になったので、一旦この優しい温かい気持ちを曲に出したんです。
茂木:だからこれは応援歌なんですけど、「無理しなくてもいいよ」というメッセージもありますね。
こっちのけんと:はい。僕の中ではそこを大切にしていて。最初のAメロの頭の歌詞にもある、「自分がどんな歌に心を響かされて生きてきたのか」みたいなところを改めて振り返ることによって、時間がゆっくりに感じられるんじゃないかな、と思います。
茂木:そうですね。すごくメロウな感じですよね。
こっちのけんと:そうです。そういう感覚になっていただければ、急かしていた自分がいなくなってくれると言うか、落ち着いて次のことを考えられたり、今のことに集中できるんじゃないかな、と。そう思って作ったこのミドルテンポなので、僕的には、ある意味では挑戦ではあったんですけど、割りと温かく受け止めて受け入れてくれている曲でもあって、すごい嬉しいです。既に、やっぱり出して良かったと思っていますね。

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