プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

今回は、9月末に東京・新宿で行われるイベント「GTFグリーンチャレンジデー2017in新宿御苑」に関連したゲストをお招きします。
生物多様性について考え、チャレンジを応援するというこのイベント、私も番組とのコラボ企画で参加して、毎年ご紹介しています。今回はイベントでトークセッションを行う 「MOTHER EARTH」という団体から、小原壮太郎さん、藤田承紀さんをお招きして、オーガニック、デトックスなどのお話伺っていきます!


まず、お二人が参加している「MOTHER EARTH」について伺いたいのですが、以前この番組にも来ていただいた四角大輔さんも参加されているんですね。
小原:はい。四角大輔、僕は大ちゃんと呼んでいるのですが、実は僕と大ちゃんで、「the Organic」という、オーガニックの普及啓発活動をする一般社団法人を4年前に立ち上げまして、その流れのなかで、社会課題に対しての、なんらかの改善、解決をしていこうという意識を持ったメンバーがだんだんつながっていき、今日一緒に来た藤田さんももう6年くらいの付き合いのなかで一緒に活動をしていくようになったんです。

〜小原さんが最も力を入れている活動がオーガニックということなんですが、オーガニックに目覚めたきっかけはなんだったんですか?
小原:千葉県の香取市に「くりもと地球村」という農園がありまして、そこにはアトピーの方とか、うつ病の方の駆け込み寺みたいな感じになっていて、みんなそこに行っては元気になって返ってくるというお話を聞いたんです。最初はホントかなあと思っていたのですが、農業体験ツアーみたいな形で1泊2日でそこへ行ってみたんです。そこで生まれて初めて農作業をして、生まれて初めて無農薬の野菜を食べました。それまではファーストフード、コンビニばかりの食生活をしていましたんですが、生まれて初めて食べた無農薬の野菜は確かにおいしいしかった。そして、なにより玄米を食べて、農業体験から帰った翌日に、顔が真っ赤に腫れ上がって、ニキビができて、なんだこれ!?と思ったのですが、そのニキビから透明のドロドロの液体が出てくるという体験をしました。いろいろな人にあとで聞いたら、それがデトックスだったんです。そして、その下からきれいな肌が出てきてほっとしたんですが、現地でアトピーの治療で来ていた子に話を聞いても、やっぱり同じような排毒のプロセスを経て、みんな治っていたんです。こんなオーガニックな農園があることで、問題が改善したり、回復したりしているのであれば、こういう農園が増えたほうがいいと思って、そこから有機農業の普及啓発活動を始めたんです。
そして、先週末、第四回目の小川町オーガニックフェスを終えまして、今年は6000人を超えるお客様に来ていただきました。そのフェスをひとつの軸にして、環境省の「つなげよう、支えよう 森里川海プロジェクト」のアンバサダーもさせていただいている、この「MOTHER EARTH」というチームで、いろいろなトークステージを行ったりとか、食のブースを出展したり、五感でオーガニックっていうものの良さを感じていただくための啓発活動をしています。


〜藤田さんは「菜園料理家」ということなんですが、これはどういったお料理なんですか?
藤田:ざっくりいうと、僕が普段、肥料と農薬を使わない農業をやりながら、料理家という活動をしているので、菜園料理家と名乗らせていただいています。
僕は、最初の職業はダンサーだったんです。振り付けとかインストラクターといった仕事をしていたのですが、ある時、半月板を割ってしまって、踊れなくなってしまったんです。それでたまたま出会った先生が、食事を直して、歩けば治る、みたいな、結構言い方が乱暴な方なのですが(笑)。とりあえず歩け、冷やせ、みたいなことを言う先生で、でも本当に3ヶ月で治ってしまったんです。
その先生は、今思えがマクロビオティックの考え方で、陰陽のバランスをとったりという表が貼ってあったりしたのですが、「あまり夜食べるな」とか、「よく噛め」とか、「肉を食べすぎるな」とか、わかりやすいことで言ってくださったんですね。それを僕も実践して、とにかく歩いて、アイシングをしていたら、他の病院に行ったときには手術しないと治らないと言われていたのに、3ヶ月後には踊っていました。


〜そこからどうして菜園料理家の道に進んだのですか?
藤田:料理に興味を持ったというのもあったのですが、リハビリの方法が歩いてい冷やすだけだったので、どこでもできるなと思って、ずっと興味のあったイタリアに行って、それでイタリアで歩き続けていました。そうしたら、イタリアの人たちはみんな食の知識も深くて、食や街のことを、若い子たちも喜んで説明してくれたんです。それで帰国して、ちゃんと改めて学びたいと思ったのですが、レストランというのは、入荷してきたものを使うというところなんですね。本当の旬が見えないなっていうことと、自分の口に入るものがどうできているのか、ちゃんと知りたいというところで、遠回りかもしれませんが、一番わかりやすいのは自分で育てることかなと思ったんです。それで一度料理はお休みして、2年ほど農業をして、それで始めたのが菜園料理家という仕事です。

〜まさに自分で作った野菜を自分で料理されてということなんですね。藤田さんは菜園料理家として活躍されている一方で、MOTHER EARTHがきっかけで、始まったプロジェクトがあるとうかがったんですが。
藤田:おなじプロジェクのトメンバーで、taroutというキャラクターアーティストがいるんですが、彼がある日、ファーマーズ・マーケットに行ったときに、目の前にいい料理屋さんがあって、でも繋がりがないな、と思ったそうなんです。それでそういった食材を使って、料理を出せる人がいないかと考えたときに、僕を思いついてくれたんです。それで、二人でオーガニック食材を使って料理を出すイベントをファーマーズ・マーケットでやらないかと声をかけてくれて、そこから始まったLUNNY’S VEGGIE (ラニーズベジー)という活動をしています。イベントに出店したりとか、グッズの販売をしたりしているのですが、そういったことはホームページ等で発信させていただいています。

〜じゃあ気になった方はLUNNY’S VEGGIE (ラニーズベジー)で検索すればいいですね。ぜひ食べ物のお話も伺いたいのですが、そういったオーガニックの食材を使った料理で、これがいちばんおいしかった!といったものがあったら教えてください。
小原:原宿にある、CANTERAという、ピザをメインにしているイタリアンのお店があるのですが、そこで国産のオーガニックの全粒粉の小麦粉を使ったピザがあるんです。全粒粉っていろんなものが入っていて茶色いわけなんですが、おいしいのかな?と思って食べたら、めちゃくちゃ生地の味が濃厚でおいしかった。小麦ってこんな味なんだ!っていうのが衝撃でしたね。玄米もそうなんですが、農薬とか、化学肥料を使っていると、外側の糠とか膜にそういうものが溜まりやすいので、できる限り製粉したほうがいいんです。でもオーガニックならではの全粒粉でまるごと食べられるという、その全粒粉の小麦粉の味はすごく衝撃的でした。

〜たしかに生地で小麦の味を感じて食べるというのは、そんなにないですよね。藤田さんはどうですか?
藤田:僕は甘酒ですね。甘酒を作るためには、お米と麹を混ぜる必要があるのですが、最近、麹を作るところから始めています。蒸したお米に種麹といわれる粉をかけて、2日間くらい温めるとホワホワしてきます。そして、旨味に特化した味噌用の麹があるんですが、それをふりかけてつくった甘酒がめちゃくちゃおいしかったです。市販のものとは全然ちがいます。舌をさすような甘みではなくて、優しいんですけど、甘みが強くて、でも旨味もあって、炊きたてのご飯のトロトロを食べているような、そんなイメージです。

〜甘酒って、飲む点滴っていわれるくらい、いま注目されていますもんね。いろいろ気になるオーガニック料理を教えていただきましたが、小原さんは、9/30(土)、10/1(日)に新宿御苑で行われる、GTFグリーンチャレンジデーでトークセッションを行うんですよね。
小原:そうですね。今回、9/30は僕と、佐々木依里ちゃんというタレントでMOTHER EARTHのメンバーでもある女性と、鎌田安里紗さんという、ファッションの面でもオーガニック、サスティナブルということを啓発している方がいるのですが、その3人で登壇する予定です。

〜新宿御苑って、本当に芝生もきれいですし、いい季節ですから、たくさんの方がいらっしゃるといいですね。
小原:あんな気持ちいい芝生の広場が新宿のような都会のど真ん中にあるって、僕も知らなかったので、初めて行ったときは衝撃でしたね。

〜ということで、今日のゲストはMOTHER EARTH事務局長の小原壮太郎さん、メンバーの藤田承紀さんでした。ありがとうございました。
小原 藤田:ありがとうございました。

今回のお話、いかがだったでしょうか。お二人のお話をポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください。

GTFグリーンチャレンジデー 2017 in 新宿御苑→http://www.gtfweb.com/reccomend/reccomend.html

【番組内でのオンエア曲】
・Bad Day / Daniel Powter
・In A Tree / Priscilla Ahn
北海道の自然体験レポート、めいっぱいお届けしてきましたが、今週でラストとなります。
雄大な知床連山を望む原生林に、ひっそり水をたたえる5つの湖「知床五湖」。
まるで鏡のように静かにたたずむ湖を眺めたり、様々な植物、動物たちに出会ったり、または、気配を感じたり。
森の中に整備された木道を、ゆっくりゆっくり歩きながら、2時間半の散策は続きます。

ガイドを務める知床ナチュラリスト協会「SHINRA」の畑谷雅樹さんは、本当に色んなことを教えて下さったのですが、お話の中には、この知床の地形が、どのようにしてできたかの、解説もありました。

ここは知床連山の硫黄山と言う活火山です。今も新噴火口から噴煙が上がっていますが、昭和11年1936年に噴火したときの新噴火口です。元々この硫黄山は、3,700年前に大噴火したときに山頂が吹き飛ばされて山体崩壊しました。その時に崩れた土砂がこの辺まで押し流されてきて、小高い丘が森の中に連続しているのは、かつての硫黄山の山の一部が崩れきらなかった部分です。逆に、大きくくぼんだ五か所に地下の水が染み出して出来上がったのが知床五湖です。
この辺は、歩いていると山奥にいるような印象がありますが、実際にはこの森の遊歩道を300メートル抜けると断崖絶壁でオホーツク海です。ですから、かなり海に近いところ私たちは歩いているんですけれども、結果的にクマにとっても、1日のうちで高山植物のコケモモを食べて、その足で海岸線に打ち上げられた鯨の肉を食べたりという恵みにありつける可能性がある環境になっているんですね。
これはクマの糞です。この木道を歩いていたんでしょうね。これは草が多く見られる糞ですね。クマは本来肉食が中心なので腸が短いので、食べてるメニューの割には消化が良くないという特徴があります。ですから、糞を見ると何を食べているのかが比較的よくわかるし、消化が悪いかどうかがクマの糞かどうかの判断材料の1つにもなるんです。


クマの糞こに遭遇した我々は、クマの存在を近くに感じながら、さらに 先へと進みました。そして、思いがけず森の可愛い住人にも出会ったんです!

鹿がいますね。今年生まれたばかりの子どもを連れてますね。子鹿はこちらが興味津々のようですね。鹿は人間にいじめられることがないので、あまり警戒しないんですね。普通は群れていますが、出産後はしばらくは群から離れて、森の中にいたりするんです。この遊歩道周辺でよく子鹿が生まれますよ。


このバンビちゃんに出会ったのはツアーの後半でした。
そのあとは、2mくらいの高さで安全が確保されたボードウォークを歩いて、景色を眺めながら散策路の出口へ向かうだけだったんですが・・・ここで、とうとうクマに出会ったんです!
木道の下の湿原を海に向かって歩いていて、距離は50メートル位。「海岸線に近いところをずっと歩いてきたんではないか」と畑谷さんはおっしゃっていました。木道から10mくらいのところにいた鹿も気づいて様子を緊張した面持ちで伺っていました。
私たちは安全対策の施されたボードウォークにいるからこうやって安心して見てられましたが、もしツアー中にこの距離だったらツアーは中止になるんだそうです。しばらくしてクマは山に向かって走っていきました。

私たちの後ろにはまだ木道を歩いている人たちもいて、ちょっと緊張感のある展開でした。その様子はポッドキャストでもお伝えしていますので、ぜひお聞きください!

そのほか、私たちは「知床半島ウトロクルーズ」という、半島の西側の断崖絶壁を眺めながら船で北上するツアーにも参加したのですが、そのときも海岸線にいる大きなクマを見ることができました!




今回参加したツアーは7月が最盛期だそうです。もしご興味のある方は来年の夏にぜひ!

知床の自然ガイドツアー|シンラ(知床ナチュラリスト協会)
知床半島ウトロクルーズ(ゴジラ岩観光)

【今週の番組内でのオンエア曲】
・When I See You / Macy Gray
・オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に) / グレース・ヴァンダーウォール
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