2017.08
07

【学生コラム】理系の私が「理系に学ぶ。」を読んでみた

こんにちは!
横浜市立大学国際総合科学部3年、鈴木馨です。

国際総合科学部というと何を学んでいるのか分かりにくいですが、
正式には国際総合科学部国際総合科学科理学系生命環境コースという名称です。
長すぎて履歴書が一行でおさまらないです。

その名の通り私は理系です。しかも未来授業学生委員会20人のうち唯一の理系です。
化学も生物も得意ではないのですが、先日高校時代に研究をしていた「クマムシ」(あったかそうなお笑いグループじゃないですよ!笑)についての学会を見学して久しぶりにとてもわくわくしました。
まだ知識はあまりないですが知らないことを知ることができたときのわくわく感はいつまでも持っていたいですね。

実験レポートは3年間で50本強書いたのですが、このような記事は初めて書くので緊張しています。

そんな私は最近、川村元気さんの「理系に学ぶ。」を読みました。
この本では「君の名は。」のプロデューサー、「世界から猫が消えたなら」の著者でもある川村元気さんが15人の理系プロフェッショナルの方々にインタビューをしています。

ジャンル、内容の異なる方々の中で最も印象に残ったのは、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボ所長である伊藤穣一さんとの対談です。伊藤さんはMITでオペラ、電子工学、教育などのグループについて学生や研究者と研究をしています。

(私も高校2年生のときに海外研修でMITにいったことがあるのですがとにかく大きかったのを覚えています)

この対談の中で伊藤さんは「数学も文学もそれぞれが1つの言語で、言語によって表現できることや考えることが違うだけ」とおっしゃっています。

一般的に「理系」と「文系」は線引きされるものであり、私も正直そのように捉えていました(文系の友達に学校の話をすると、理系は文系と違って◯◯だね〜とよく言われます)。
しかし、自分が理系だから、文系だからと意識していることでいつの間にか線引きしているけれど、「理系と文系は別々の目的で生きている人間ではなく同じ山を違う道から登っているだけ」と川村さんが書いている通り、ゴールは同じであるのだと思いました。

就活のときにも理系職と文系職が別々に募集されています。確かに学生時代に学んできた技術や知識に違いがあるため、そのようになっているのでしょうが、いざ働くとなったときにお互いがお互いのやっていることを共有し理解することで「同じ山を登る」ことができるし、その考えを社会に出る前、学生のうちからもつことができれば全体として大きなことを成し遂げることができるのではないかと思いました。

この本では伊藤さんの他にも、川村元気さんはドワンゴの代表取締役会長である川上量生さんやLINEの取締役の舛田淳さん、宇宙飛行士の若田光一さんなどと対談をしています。
理系のあなたにも文系のあなたにも読んでほしいです!
少し考える切り口が変わったり、視野が広がるかも知れません。

そして!その川村元気さんを講師にディスカッション授業を行う、「未来授業」の募集が始まっています!開催は 10月15日です!

テーマはAIですが、理系のみなさんはもちろん(得意分野ですよね!??)、
そして、文系のみなさんも(文系のみなさんこそ!??)一緒に考えませんか?

応募、詳細はこちらからどうぞ!
https://www.tfm.co.jp/fes/form/

昨日寝る前にふと自分の脚を見たら虫刺され跡の数が多いことに衝撃を受けました。
積極的に脚を出せなそうな夏になりそうです。

(文責:横浜市立大学 国際総合科学部 3年 鈴木 馨)

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