2017.10
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参加レポート / 立教大学 岡尾直輝

今回の授業を通じて、人間は言語だけでなく、様々な感覚を駆使してコミュニケーションを取っているということを改めて思い知った。山極さんが「人は言語というツールを使うことで、見てきたモノを伝えられるようになったが、そのとき同時にたくさんの要素を捨象している」とおっしゃっていたが、まさにその通りだと納得した。電話やテレビ電話で会話をしても直に話すのとは違う感覚があるのは、ゴリラのコミュニケーションと同様に、そこに言葉以外の様々な身体的やり取りがあるからなのだろう。川村さんは「多くの著名人と会って対談することで、様々なアイデアや着想を得ることができた」とおっしゃっていたが、これがもし電話やメールのやり取りであったら、新しい考え方を得ることは難しかったかもしれない。であるならば、人工知能に高性能な「目」が付いて、人とより身体的なコミュニケーションが取れるようになったとき、そうした人工知能を搭載したアンドロイドとの会話から着想を得て、人が映画を作成するなんていう日も近いのではないかと思った。

立教大学社会学部4年
岡尾 直輝

【東京会場】参加学生の声