3月12日から「改正道路交通法」が施行されます。
今週と来週は、その改正のポイントを、追跡。

お迎えしたのは警察庁 運転免許課 
高齢運転者等支援担当補佐 松代 栄一さん。

今回の改正の目的。
それは高齢運転者の認知機能の状況をタイムリーに把握し、
認知症の方やその恐れののある方による交通事故の防止を図ることです。

死亡事故全体の件数は10年前の半分近く減少していますが、
75歳以上の運転者による死亡事故は450件前後でほぼ横ばい。
運転免許を持つ「高齢者」の増加を背景に、
死亡事故全体に占める高齢者による事故の割合が増えているのです。

免許保有者10万人あたりの死亡事故件数を見ると
平成27年中、75歳以上は75歳未満と比べて2倍以上なのです。

しかし、75歳未満が起こしている死亡事故件数では、
16歳から24歳までの若い年齢層が高いことも覚えておいてください。

ただそうは言っても、高齢者による死亡事故の数は横ばい。
75歳以上の割合は高くなっているということで、
今回の道路交通法改正ではどんなことが変わるのか?

1つめは【臨時認知機能検査と臨時高齢者講習】 

2つめは【臨時適性検査制度の見直し】

3つめは【高齢者講習の合理化・高度化】

この3つのポイントについて、
来週は松代さんに詳しく説明していただきます。



最近、聞く機会が多い『ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故』。
これを防止するためのグッズが昨年末に発売されました。
そして、大注目され、売れています。
今朝はその「急発進防止装置 ペダルの見張り番」を追跡しました。

ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故は 平成25年でおよそ6,500件。
この事故の特徴は以下のことが挙げられます。
     
▷「駐車場」や「サービスエリア」で多い

▷ 状況は「発進する時」や「バックする時」
      
▷ 運転者は75歳以上の高齢者に多い
      
▷ パニックになりアクセルを何度も踏む


狭い場所で誤った急発進は、
人がいれば重大な事故に繋がりかねません。

この事故を防ぐために開発、発売されたのが『急発進防止装置 ペダルの見張り番』。
カー用品店「オートバックス」が企画し、ミラリードというメーカーが製造。
全国のオートバックスのみで販売されています。



販売している商品の大きさはティシュペーパー箱より小ぶりなもの。
中身はタバコのパッケージ大。
それを車内の見えないところ、アクセルの後ろ側に接続します。
これはオートバックスで購入したその日のうちにやってもらえます。
金額は取り付けも含めて税込43,198円。

車が止まっている、もしくは10km 以下で走行していて、
ブレーキを踏まずに同じ力でアクセルを踏んでしまった時、ふつうは加速します。
でも、この『ペダルの見張り番』を装着しておけば急加速しません。
車はクリープ(アクセルを踏まずに10kmで動く徐行状態)が続きます。
その時に踏み間違えていることを知らせる電子音が鳴るので、
気づいた運転手はあらためて冷静にブレーキを踏むことができます。

実際に体験したみたところ、これは凄い!
思いきりブレーキを踏んでもまったく加速はしません。
踏み間違い事故では間違ってアクセルを踏んだことでパニックになり
アクセルに乗せた足を何度も踏み込んでしまうことが多いのです。
車が急発進していないので、さほど慌てることもないでしょう。
万が一、対物・対人事故になったとしても徐行状態ですから損傷や怪我を軽減できます。

『急発進防止装置 ペダルの見張り番』の適合車は100種以上。
電子制御の車種であればOK。
とても売れているため、現在は品切れ状態。
3月末から4月上旬に予約済みの取り付けを終えて、
その後に店頭に並ぶ予定だということです。

誰もがあり得る「アクセルとブレーキの踏み間違い」
‘万が一’のため、こうした装置をつけておくことが事故防止に繋がります。
特に高齢者のドライバーにはこうした装置が必要かもしれません。




クルマのハンドルを握る方、
そして、免許を持たない人もクルマに同乗する機会はあると思いますが、
ドアを開ける時、どのくらい注意を払っていますか?
今週は「ドアの開放時に起きる事故」を追跡しました。

コメントは公益財団法人 交通事故総合分析センター 
研究部 主任研究員の高橋昭夫さんでした。

四輪車のドアを開ける時に起こる事故もまた「交通事故」。
平成26年には2,325件。
多い数ではありませんが、大きな事故にもなります。
平成27年には死亡事故もあったそう。

運転者、同乗者、クルマの近くを通る人、
それぞれの立場で気をつけたいところです。
2つの「ドア開放時に起きる事故」のケースを紹介しましょう。


1)乗用車が郵便局に行こうとして車を道路脇に停車。
  ドライバーが急いで降りようとしてドア開けた時、
  後ろから走ってきた原付バイクが開いたドアにぶつかり
  二輪運転者が対向車線に放り出され大怪我をした。



2)ドライバーがスーパーマーケットに買い物に来て駐車。
  止めた場所の右側は自転車とか保護者が歩ける通行帯があった。
  そこを自転車が通行してきた時に運転席のドア急に開けたため、
  自転車が空いたドアに当って、その勢いで右に倒されて軽傷を負った。



四輪車のドアを開ける時に起こる事故。
事故対象の7割が「自転車」で2割が「二輪車」。
多くはクルマの後方から近づいてきた時、
開いたドアにぶつかって事故になっています。

「自転車の事故の多さは中学生、高校生が通学で乗ることが考えられる」とのこと。
自転車通学をしている子どもがいる方は、ぜひとも注意喚起をしてください!

ところで、ドアを開けるのは運転者と同乗者の場合があり、ドアは右左にあります。    
データから、この事故の特徴を見てみると・・・


【右ドアでぶつかるケース】

荷物を配送している運転手が、
急に開けてしまったというパターンが非常に多いでそうです。
高橋さんによると、仕事なので非常に忙しく、
道路が長く駐車が出来ないような場所だと気が焦ってまう、
ついつい急にドアを開けてしまうということが考えらるということです。



【左ドアでぶつかるケース】

左側のドアに当る場合は同乗者が開けてぶつかるケースが多いそうです。
特に女性が運転していて人を送迎して降りる時、
同乗者が普通にドアを開けて衝突してしまうという可能性が高いということです。



実際、ドアを開けたクルマの運転目的の2トップは、
「業務」が54%、「訪問・送迎」が16%。
プロドライバーが運転する車だから安全というわけではありません。
乗客を乗せるために急ぐタクシーのドアにも気をつけましょう。
      
そして、同乗者が開けたドアも事故に繋がりますが、
実は運転者は、それについても責任を負っているのです。

道路交通法71条には「車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない」とあり
「安全を確認しないで、ドアを開き、又は車両等から降りないようにし、
及びその車両等に乗車している他のものがこれらの行為により交通の危険を
生じさせないようにするため必要な措置を講じること」とあります。

【クルマの運転者】

⬛️ ドアを開ける前にルームミラー、サイドミラーを見る
⬛️ 振り向いて 自分の目でも確かめる
⬛️ ドアはいっぺんに開けず 少し開いてからゆっくりと
⬛️ 同乗者にも注意を促す


【自転車・二輪車の運転者】

⬛️ 渋滞中のすり抜けをできるだけ控える
⬛️ クルマの横を通るときはできるだけ間隔をあける
⬛️ 駐停車しているクルマの中の動きに注意する


それぞれの立場で気をつけて「ドア開放時の事故」をなくしましょう!

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