クルマを所有している方。
タイヤのチェックとメンテナンスにどのくらい注意を払っていますか?
車のパーツの中で、交通安全のため、タイヤは特に大切です。
これから梅雨に入り、道路が滑りやすい季節。
タイヤの重要性を認識しましょう。
今週から2回にわたるテーマは「タイヤが担う安全性」。

コメントは自動車評論家の菰田潔さん。
日本自動車連盟 交通安全委員会 委員をつとめる薦田さんは、
安全運転の啓蒙活動をするとともに交通安全についての著作もあります。

菰田さんの印象では一般のドライバーはあまりタイヤに注意を払っていないとのこと。
しかし、それは間違い。タイヤは車の走行において唯一のパーツだと指摘します。
「車と地球を繋いでいるのはタイヤ」
そして、車の走行ということでいえば
「アクセルを踏んで進む、ハンドルを切って曲がる、ブレーキを踏んで止まる、
走る・曲がる・止まるの三大要素はタイヤがなければ実現できません」
だから「タイヤをしっかりチェックし、良いタイヤをつけることは安全に走るために最も必要なこと」なのです。

タイヤについての最重要チェック項目は「空気圧」。
年々、向上するタイヤの性能。
しかし、膨らませた風船が少しずつ萎んでいくように、タイヤの空気が抜けるのを止めることは出来ません。
一般的に空気圧のチェックは「1ヶ月に1回」と言われますが、菰田さんが推奨するのは2週間に1度。

それはなぜかというと、8割のパンクがスローパンクチャーなのだそうです。
「釘が刺さった瞬間にパンクが起こるのではなく、だんだんだんだん空気が抜けていく。
2週間に1回、空気圧のチェックをしておくとタイヤが1つだけ少し空気が足らないかなと思うと
もうしかしたらスローパンクチャーが始まっているかもしれない。
そういう時にタイヤ交換をすれば、あまり忙しくない時、
危なくないところでタイヤの交換が出来るという点で非常に大きなメリットがある」からです。

そして、パンクの可能性がなかったとしても、
タイヤの空気圧が下がれば多くの危険が生じてきます。
例えば「ブレーキを踏んだ時の効きが悪くなる」「カーブを曲がっている時に車が不安定になる」
「ハイドロプレーンが起きやすくなる」「タイヤの摩耗が早くり、タイヤが損傷しやすくなる」など。

空気圧のチェックは殆どのガソリンスタンドで出来ます。
空気が足らなければ入れることも可能。
2週間に1度の空気圧チェックを心がけましょう。

そして、タイヤのもう1つのポイントは「溝の深さ」。
新品の時、溝は深さ8.5mm〜8mm。乗るごとにタイヤはすり減って溝がなくなります。
車検はこの溝が1.6mmあれば通りますが菰田潔さんが薦めるのが、
新品の時の半分、4mmほどになった時のタイヤ交換。

「なぜかというと雨の日の高速道路で走った時にハイドロプレーンが起きやすくなってしまう。
60キロ〜70キロでもハイドロプレーンが起きる可能性があります」とのこと。
これからの雨の季節、充分に気をつけたいところです。

タイヤの溝の深さの測り方は「目視する」。
デプスゲージと言ってタイヤの溝の深さを測る道具もあります。
あるいはコインで測ることも可能。
みなさん、この機会にタイヤの重要性を再認識しましょう。
来週は後編です!


去年、自動車の国際基準を定める国連の「自動車基準調和世界フォーラム」が、
一部のミラーに限定していた映像の代用をすべてのミラーに拡大すると決めました。
これを受けて国土交通省も車両運送法の安全基準を改定して、
すべてのミラーをカメラとモニターで代用することを認め、
ミラーがないクルマが公道を走れるようになるとみられています。

そこで、今回は自動車評論家 国沢光宏さんにお話を伺い、
「ミラーレスカー」について追跡しました。
国沢さんによるとミラーレスカー登場にはいくつかの流れがあります。

車が走行している時、ミラーには斜め後方や横に見えない死角があります。
また出発時などに車の周囲で子供がいても見えない部分があります。
それをなくしたいというのは昔からあったこと。
デザインの面においてもミラーがなければ自由度が広がる
モーターショーに出展されるコンセプトカーには
ミラーが付いていない車もたくさんありました。
そうした素地があって、そこに技術が追いついてきたのです。

ミラーのかわりにみることになる車のどこに画像を見るモニターがあるかというと
ドライバーが見やすいダッシュボードの中、
ドアミラーに替わるモニターは運転手は
ドアミラーを探してしまう習性があるのでドアミラー近いところ。
目線の異動が少ない位置。

ただ、国沢さんのミラーレスカーに乗った経験では、
ミラーに変わるような性能を持つ動画を映す技術は出来ていないといいます。
画像の処理が遅い。目で見る鏡よりも情報量が少ない、つまり粗い。
現時点では、人間の目と同じ位、情報量の多い画像処理システムを作ろうとすると、
1つあたり10万、2つで20万円、さらに後部のルームミラーでまた10万円。
安くない金額がかかってしまいます。

それであれば、今ならレーダーを使うブラインドスポットモニターで後ろの安全を確保できるし、
バックで大きな通りに出る時は左右の交通の状況をレーダーでキャッチできて警報を鳴らしてくれるし、
しかも、もっと安価なので、ミラーレスカーが広がるには、技術の進化が必要ではないか。
というのが国沢さんの見解です。

現状ではすでに実用化されているサポート機能のほうが、
安全運転のためには役立つということ。
でも、国沢さんはミラーレスカーが近い将来、
安全運転に大きく寄与することを期待していました。

「画像処理能力が進めば車の周りに危険物が接近した時点で
警告してくれて、危険の接近を教えてくれれば事故を大幅に防ぐ事が出来るし、
そういう意味では凄く期待が出来るシステムです。
人間は必ずミスをするので、そこが助けてくれるのが技術。
ですから、技術は進んだほうが良いと思います。
それまでは人間が頑張るしかないということです」

交通事故に繋がりかねない 「蒸発現象」  を知っていますか?
人間はまぶしい光を見ると、目がくらんで、視界をうばわれます。
今朝は、この「蒸発現象」を追跡しました。

もう少し細かく言うと、蒸発現象は 夜間、対向車と交差する時、
対向車と自分の車のヘッドライトの光が交錯して前方にいる歩行者や
自転車に乗っている人がが見えなくなってしまう現象のことです。
別名で「グレア現象」とも言われます。

光源の前を人や自転車が通過しても認識できません。
その時々の状況によって、見えなくなる部分や、見えなさ具合は変わります。
例えば、光源の強さや、車高の高さ、ドライバーの目の機能、
さまざまな要因によって見えないところが変化する。
それが蒸発現象の厄介なとことです。
また蒸発現象が特に起こりやすい状況としては、
雨が降って道路が濡れていると光りが路面に反射して起きやすくなります。

この蒸発現象には根本的な対策法はありません。
それは人間の目の機能は変えようがないから。
その事を知って対応していくことが求められます。

すなわち「無理な運転をしない」「ゆっくり走行する」、
そして、対処法という部分でいえば、
赤信号の時に先頭で停止していたらライトを消すというような、
配慮をすれば交通安全に繋がるかもしれません。

また、フロントガラスが汚れていると視界はもちろん悪くなります。
蒸発現象の影響を避けるためにフロントガラスを綺麗にしておく。
そのためにワイパーのゴム部分の掃除をする。
これが、かなり効果的。

そして、蒸発現象ではありませんが、
人間の目が環境に順応するまでの間はよく見えないという意味において、

◯ 明るいところから → 暗いところへ
      
◯ 暗いところから  → 明るいところへ

一瞬で周囲の状況が変わる時、やはり運転は危険です。
その典型的な例がトンネルの出入りなので気をつけましょう。

トンネルの出入口は光りの加減が大きく変わり、
目が明るさや暗さに慣れようとしている間は見えにくくなります。

カメラを例に出すと、トンネルに入る時は明るい所から暗い所に行くので、
絞っていた瞳孔を開いていきますが、その際にタイムラグが生じます。

また、トンネルから出る時は暗い所から明るい所に行くので、
今度は絞りを利かすので前方の視野がボーっとしたようなことが起こり得ます。

急に明るい環境から暗い環境に置かれた時に目が順応することを
「暗い」「順応」と書いて 「暗順応(あんじゅんのう)」 と言います。
反対に暗い環境から明るい環境に目が順応することを
「明るい」「順応」で 「明順応(めいじゅんのう)」 と言います。
順応の仕方や時間は、環境とその人の性質によって違いますが一般に・・

⚫ 「明順応」に要する時間 → 15秒〜1分 以外とすぐ

⚫ 「暗順応」に要する時間 → 20分〜30分 長い!

トンネルや暗い駐車場などに入った時は気をつけてください。
また、これは「日没前」/「日没後」も同じです。
日没後は要注意! 早めのヘッドライト点灯を心がけましょう。

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