第48回 駐車場での安全確保

2016/02/25

実は車両事故のおよそ3割が起きているのは駐車場。
走行スピードが速くないぶん、大きな事故は少ないものの、
3割という数字は改善の余地があります。
今回はモータージャーナリスト 飯田裕子さんにお話を伺いつつ
駐車場での安全確保を「追跡」しました。

駐車場で起こっている事故の内訳を見てみると

⭐ 5割強がクルマ同士の衝突

⭐ 3割が壁・フェンスなど施設との衝突

まず、駐車場での事故の原因の1つが基本的な運転技術の未熟さ。
停車スペースから出ようと早くハンドルを切り過ぎて
自分の車の鼻先が外に出たつもりで後輪あたりを擦ってしまう、
停車のためのバック時にタイヤの向きが分からなくなり隣の車にぶつけてしまう、
運転が得意ではない人は自分の運転スキルをしっかり把握しましょう。
そして、焦る必要はありません。
ゆっくり、じっくり、という気持ちを心がけてください。

そして、平均的な運転技術がある方はその駐車場の状況確認が必要です。
輪留めがあると思ってバックをしたところ実際は無くて
フェンスにぶつけたり、壁にぶつけたりということがあります。
とにかく、自分が車を停めようと思ったところをきちんと見る。
何か障害物が無いか?どの位の広さなのか? 確認をして下さい。

さらに、その駐車場がどんなシステムなのか認識するようにしましょう。
駐車場は規則性がその駐車場の中だけということが少なくありません。
例えば、進行方向に進んでいて空きのパーキングスペース一がない時、
Uターンは出来ず、もう一周グルッと回ろうとして規則を見落として逆走してしまう。
そうすると走行する車同士の接触する可能性があり、
出ようとしている車との接触も考えられます。
また、対面でのすれ違いや右側通行の駐車場も存在していて
走行誘導や標識を見落としてしまう事による接触が考えられます。

駐車場の事故は人的要因、
ヒューマンエラーから起こることも少なくありません。
心当たりはありませんか?

駐車スペースに入る場合、探すことに夢中になってしまうと思うので、
目線が近くでなく、遠くを見ていることが多いのではないでしょうか?
そういう時に、影から人やカート、これから出ようとする車を見落として、
ぶつかりそうになって、ヒヤリハットしてしまうといった事があるかもしれません。
運転に慣れているという過信が不注意に繋がり、
アクシデントを引き起こしてしまう可能性が上がってしまうかもしれません。

駐車場で気をつけるポイントは、まず「徐行」。
そして「ライトの点灯」です。

駐車場の車の走行は人が歩くようなスピードで操作をするということ、
AT車の多くはDレンジやリバース・後退モードに入っていれば
ブレーキを離しただけで車がゆっくり進む走る。
これを上手に使って車を操作する方が良いでしょう。

ハンドル操作が忙しくなっているとすれはスピードが上がってしまっていので、
停めるのに忙しくなっているなと思ったら速度を落とす。
それからヘッドライトを点灯する。
周囲に自分の存在を示すという役割もあるので、
周りの不注意で接触されてしまうかもしれないという
リスクを下げるためにもヘッドライトを点けて下さい。

駐車場はともすれば慢心してしまうスペース。
利用する駐車場の状況とルールをしっかりと把握し、
駐車スペースを探すときも、そのことだけに気をとらわれない。
駐車場内の走行は人が歩くぐらいのスピードで。 
柱の影から子供が飛び出して来ないとも限りません
なるべくライトを点けて他の車の不注意に巻き込まれないための事故防衛
今日から駐車場内での「安全」に、今まで以上に注意しましょう。