第58回 慣れないクルマにご用心!

2016/05/05

ドライブが気持ちいい季節。
旅行先や、ちょっとした遠出に、レンタカーを使う機会があるかもしれません。
借りるクルマはレンタカー会社がきちんとメンテナンスしてくれるもの。
でも、いつも運転しているクルマではありません。
運転を「ふだんはあまりしていない」人も少なくないはず。
今回はレンタカーをはじめ、慣れないクルマを利用する時の注意点。

アドバイスをしてくださったのはトヨタレンタリース東京
葛西エリア エリアマネージャー 加藤さん。

まず、慣れないクルマを運転する時には、
車体の長さ・幅・高さを外からチェックするようにしましょう。
どのくらいの大きさかは乗った時と見た時の感覚で違います。
クルマのまわりを1周して感覚的に大きさを把握。
車体に対する感覚に実際とのズレがあると
クルマを擦ったり、ぶつけたりしてしまうかもしれません。

また、外から車体を確認する際には、
出発に備えてクルマのまわりに縁石や障害物がないかチェックします。
実は運転席から見えない「死角」はかなりあります。

車体の感覚をつかみ、クルマの周囲の安全を確認したら、運転席に乗り込みます。
運転席に座ったら、正しいポジションをとりましょう。
座高が高すぎたり低すぎたりしないか。
座席の位置が前すぎたり後ろすぎたりしないか。
注意してください。

その上でサイドミラーとバックミラーを見やすい位置にセット。
出発前にミラーをあわせるのを忘れ、
運転中に「あれ!? 見えない!!」と慌てないように。
事故の引き金にならないとも限りません。
次にクルマのさまざまな機能の操作方法も確認しておきます。

■ カーナビの操作(赤信号で止まるたびに設定すると危険!)

■ ハザードランプの位置 (急停止の時に位置がわからず点けられないと危険!)

■ エアコンのセットの仕方(走行中に悩みながらいじれば危険!)

■ ウィンカーとワイパーの位置 (逆を押して驚かないないように!)

そのほか「サイドブレーキ」「ヘッドライト」も。
慌てて運転に支障をきたすことがないよう出発前に把握しましょう。

ところで最近、増えているハイブリッド車。
音が静かなため、賑やかな場所では歩行者や自転車に乗る人が気づきにくいので要注意。

友だちからクルマを借りる時に、
格好つけて知らないクルマなのに判っている素振りをしてしまう。
レンタカーが借りる時に、クルマの説明をしてくれるのを、
面倒臭いと「はいはい」聴き流してしまう。そんな姿勢は危険です。

友だちを大勢でレンタカーで遠出といった時には、
慣れないクルマの中でで大はしゃぎしがちです。
それも、冷静な時に考えてみれば、だいぶ危険。

慣れないクルマは、よく理解して、安全運転に努めましょう。
万が一のことが起こらないように。