第120回 子供同乗自転車の交通安全 (後編)

2017/07/13

今週は先週に続く「子供同乗自転車の交通安全」の後編。
先週は子供を乗せた自転車運転について
認められていること 認められていないことを 法的根拠とともに紹介。
今週はもう少し実生活に即した情報をお伝えしました。

今回のコメントは自転車の安全利用促進委員会のメンバーで
自転車ジャーナリスト 遠藤まさ子さんでした。

まず 遠藤さんによると自転車が関わる交通事故数は減少しているものの
それ以上に交通事故の全体数が減っているため割合としては増えているそうです。
車の交通事故は警察に届けるのが当たり前という意識があります。
翻って自転車となると警察に届けないというケースが多いのが現実。

物損事故・人身事故なのに当事者間で「すいません」「大丈夫ですか?」で済ませる。
交通事故と認識してないというケースも多いのです。
遠藤さんは潜在化する事故を含めると
自転車交通事故の総数は非常に増えているのではないかと懸念しています。

そして 今回のテーマは自転車運転の中でも「子供を乗せた2人乗り、3人乗り」。
自転車に子供を乗せて自転車で走っている方も多いでしょう。
その時に道路のどの部分を走っているか? これはとても重要なこと。

自転車は基本的に車道の左側を走らなくてはいけません。
歩道の走行は「車道に危険なものがある」「車が停まっている」など
危険回避のため やむを得ず出来ることなのです。
そして 危険回避のために歩道を走るとしても徐行を定められています。

歩道での子供同乗自転車は 
運転手は自転車を降りて、押すことが理想です。
遠藤さんは この習慣づけを勧めていました。
歩道は歩行者が通行する道路で歩行者が最優先。
「子供を乗せている自転車だから」は免罪符にはなりません。
自転車はいつでも加害者になる存在だと認識して下さい。
法律上では「軽車両」=車両の1つなのです。

そして 遠藤さんがお父さんとお母さんに気をつけて話していたのが
抱っこ紐を使う時と自転車をどこかに駐輪する時。

「前抱っこ」で子供を乗せながら走っているお父さん・お母さんがもいます。
「前抱っこ」はペダルを漕ぐ足を妨げたり
転倒した時に子供が下敷きになってしまう可能性があるので避けましょう。
抱っこ紐を使う場合は必ずおんぶのスタイルでで乗せる習慣を身につけてください。

また 自転車は走る時だけではなく 
駐輪している時にも安全面に気を付けましょう。
子供をチャイルドシートに乗せたまま 
駐輪をして 何か用事を済ませている光景
目にしたことがある人は多いと思います。

これは目を離した隙に子供がバランスを崩して自転車ごと転倒して
大怪我をする可能性を高めてしまいます。
ちょっとの時間であっても面倒くさがらず 
子供を安全のために降ろして駐輪することを心がけましょう。

自転車は身近なものでありながら
交通事故に繋がる可能性のある交通手段だということを
いまいちど認識して 日常生活で使ってください。