第130回 平成29年 秋の全国交通安全運動 前編

2017/09/21

今日21日 から 30日 土曜日までは
平成29年 秋の全国交通安全運動の実施期間です。
今週と来週は「平成29年 秋の全国交通安全運動」を追跡します。

コメントは警察庁 交通局 交通企画課の斉藤久晃さんです。
前半の今日 紹介したのは2つのポイント。

▶︎ 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止

▶︎ 子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止


<夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止>

これから日没時間が日毎に早くなります。
ドライバーは早めにライトを点灯しましょう。
自分の車の存在を周囲に知らせて事故を未然に防ぐ意味があります。
視界が悪くなってからライトを点灯つける人もいますが
歩行者や他の車両が車を認識するのが遅れます。

歩行者や自転車の運転手も交通事故に巻き込まれないよう
自分で安全を確保することを心がける必要があります。
ライトを反射して光る反射材を身につけるようにしましょう。
運転手からは着用しない歩行者と比べて2倍以上も手前で見つけられます。

ドライバーから目視できる距離に関連しては夜間はハイビームが基本。
対向車や先行車がいない場合 上向き点灯のハイビームを活用してください。
ハイビームは通常100メートル先まで照らすことができるので
歩行者や自転車を遠くから発見することができます。



<子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止>

特に小学1年生・2年生は歩行中の事故が多いという傾向があります。
時期としては10月から11月。
時間帯は登下校中の7時台、15時台〜17時台。
横断中の事故と飛出しが多くなっています。
小学校3年生以上になると自転車の事故が多くなり
中学1年生でそれが増加 高校1年生で更に増加する状況となっています。

高齢の歩行者が関係する事故は 
走行する車の直前・直後の横断等
法令違反に起因する死亡事故が多いことや
夜間に道路を横断している時 左方向からの進行車両と
衝突する死亡事故が多い特徴があります。
     
一方で高齢運転者による交通死亡事故の運転手側の要因をみると
75歳以上はハンドル等の操作誤りによる事故が最も多く
次いで漫然運転などの前方不注意 
きちんと安全を確認していない安全不確認の順です。
操作誤りによる事故ではブレーキとアクセルの踏み間違いが
75歳以上では高い割合となっています。
75歳未満の運転者になると 前方不注意・安全不確認が多いです。

ドライバーが注意すべきことは安全運転を日頃から心がけ
特に通学路や横断歩道付近では速度を落とし
まわりの安全をしっかり確認すること。
信号機のない横断歩道を渡ろうとしている人がいたら歩行者が優先。
常に歩行者保護の気持ちを持って運転をしましょう。

来週の後編でも平成29年 秋の交通運動のポイントをさらに2つ
警察庁 交通局 交通企画課の斉藤久晃さんにお話していただきます。