第162回 住宅街での事故を避けるには

2018/05/24
日本の交通事故は全体的に減少傾向にあります。
ところが住宅街では 交通事故数が相対的に減っていません。





一般社団法人 日本自動車連盟
JAF 東京支部 事業課 交通環境係 高木孝さんによると
住宅街を走る車の速度を調べたところ平均34.2キロ。
最高速度は46キロだったそうです。
なんと計測した地点は見通しの悪い交差点手前。

そんな傾向もあるせいか
幹線道路での交通事故数は減り続けている一方で
車道の幅が5.5メートル未満の道路では
年別の交通死亡事故件数は増減の繰り返し。
15%前後で推移しています。





高木さんによると 住宅街は歩行者がとても多い。
平成29年の状態別の交通事故者数は歩行中の死者が最多で全体の36.5%。
これが住宅街での運転は十分に注意しなければいけない根拠です。

JAFが東京・世田谷区の住宅街にある一方通行
時速30キロ規制の道路で通行車の速度を計測したところ

法定速度の時速30キロ以下 → 13台
時速31キロ 〜 35キロ    → 27台
36キロ 〜 40キロ      → 11台
41キロ 〜 45キロ      → 5台
45キロ          → 1台 





6割の車が法定速度を超えてしまっているのです。
JAFがまた別の検証実験を行ないました。

住宅街で急な飛び出しを回避できるか
5名のモニターの方にボールを歩行者に見立てて出したところ
30キロで走行中に回避できたのは5名のモニター中1人だけ。
「だから30キロで走っているから安心しないで下さい」
高木さんは指摘します。





時速30キロで走っていたにも関わらず
歩行者に見立てたボールを回避できたのは5人中1人。
法定速度が30キロでも30キロで走っていては危険なのです。
       
ただ ある運転姿勢をとっている場合は
全ドライバーが歩行者に見立てたボールへの衝突を回避できました。
それはブレーキを踏む姿勢。

交差点だけではなく 家があり 
歩行者も多い所であることを認識して
ブレーキをいつでも踏める状態にして走っておく。

ブレーキの構えが無い状態だと25km/hで走っていても
衝突を回避できなかったというケースがあるそうです。
速度を落とせば安心かというと決してそうではない。
いつでも止まれる準備をしておくことが大切です。