第233回 交通安全心理テスト

2019/09/13

心理学の1つの分野に「交通心理学」という分野があります。
これは、さまざまな交通のシーンにおける人間の行動特性を解明し、
交通事故の防止を目指す研究領域。

その見地からすると、人は性質・性格によって、
交通事故を起こしやすいタイプ、起こしにくいタイプがあります。

今週は、みなさんが「自分はどちらの部類に入るのか?」
ある程度の確認が出来る「交通心理テスト」をいくつかやってみました。
ここでは、そのおさらいをしましょう。
YESか? NOか? 自問してください


<第1問>【些細なことで、意外とすぐに「イラっと」するほうだ】 


<第2問>【特に急いでいなくてもエスカレーターは右側を歩いて進む】


<第3問>【大切な持ち物でも、どこかに忘れたり、失くしたりする性格だ



上の設問からわかることは自分が「短気」かどうか。
また「そそっかしかどうか」かどうか。
YESが多い人ほど事故を起こしやすいタイプに分類されます。
せっかちな人、そそっかしい人は、
基本的に余裕のない運転をすることが多いからです。

「一時停止しない」「スピードを出し過ぎる」「車間距離をつめて走る」。
先を急ぐ運転を日常的にしている場合も多く、
前を走る車との接触などの事故も起きやすくなります。

また、質問?の【些細なことで、意外とすぐに「イラっと」するほうだ】。
YESの人は社会問題になっている「煽り運転」の危険を秘めています。
ちょっとしたことでイラつき、運転が荒くなる、無謀な行動に出る、
といったことがないようにして下さい。
「周囲に当てはまるタイプの人がいるな」と心当たりがある方は、
機会があるごとに、注意を促しましょう。


<第4問>【イヤな事や悩み事が頭から離れず眠れないことがある】


<第5問>【人の反応が気になって 自分の意見をハッキリ言えない】



上の2つは「神経的」な部分についての設問でした。
アメリカでは離婚前後は交通事故が増えるという研究報告があるそうです。
大きな考え事があると、そちらに思考がいき、運転がおろそかになるのです。

より、その傾向が強いとみられる神経質な人は要注意です。
自分の性質を認識してハンドルを握る時は運転に集中するようにしましょう。
悩み事や心配事がある時は、運転はしないという姿勢も大切です。

また第5問の「他人が気になって自分の意見を言えない人」。
気持ちの弱さは、とっさの時に躊躇して、
必要なアクションをとれないことに繋がってしまいます。
ゆったりと落ち着いた気分で運転することを心がけて下さい。


<第6問>【正直に言って 異性にモテようと思って振舞っている】


これは「虚栄心」や「自己顕示欲」をチェックする質問。
YESの方は気をつけましょう。自分の運転能力を過信する。
自分の能力以上のことをやろうとする可能性があります。

ドライバーのみなさんは、いちどご自身の性質・性格を見つめて、
運転に関して注意するべき点を自覚しておく。
そうしたことが、事故回避に繋がるはずです。