第260回 初心者ドライバーの注意点

2020/03/20

この春、高校の卒業前に自動車教習所に通って、
運転免許証を取得した人が、全国にはたくさんいるでしょう。
これからは、そんな方たちが若葉マークをつけて運転し始める時期。

でも、初心者ドライバーのみなさん、気をつけて下さい。
教官が助手席に同乗している教習所時代と
ひとりで運転する状況は大きく違います。
自分の責任と判断で危険を避けなければいけません。
      
そのためには、どんなことに注意して運転に臨むべきか?
今週は初心者ドライバーの注意点をお伝えしました。





初心者ドライバーが注意すること。
まず1つ目は、当たり前ですが「初心者マーク」をつけること。
若い頃は「初心者マークはカッコ悪い」と思うかもしれません。
でも、あなたの運転は、まだ危なっかしい状態。
初心者マークをつけていれば、
後続する車が意識して車間距離を空けてくれる、
行きあたったクルマが道を譲ってくれるなど、
周囲が危険を避けるよう動いてくれる少なからずあるはずです。





2つめは「クルマの操作方法を確認する」。
免許取り立てに乗る家のクルマや友人のクルマは、
教習所で運転していたものと、だいぶ操作が違うかもしれません。
ギア、サイドミラーのスイッチ、ハザードの位置、ワイパーの作動、
走り始めてから分からないとパニックに陥るかもしれません。
乗る前に、ひととおりの操作を確認しましょう。

3つめは「きちんとした乗車姿勢をとる」こと。
フットレストに足をのせて踏ん張った時に膝が曲がるよう少し深めに座ります。
そして、ハンドルと背もたれの距離を運転しやすいようシートの高さを快適な位置に。
ハンドルが近すぎると、力が入って方が凝ってしまったり、
シートが低すぎると視界が狭くなってしまったり、
安全な運転に支障をきたすことがあります。

4つめは「ミラーを見やすい位置に合わせる」。
バックミラー、ドアミラーを合わせるのを忘れて走り始めると
ミラーを見た時に、確認したいところが見えず、焦ってしまいます。
運転前に、自分にあったミラー設定をしましょう。





5つめは「時間の余裕を持つ」。
運転に慣れていない時は、道を間違えがち。
曲がろうと思ったのに、曲がり損ねることもあります。
それでも、何かの時間に間に合いたいとなると、
スピードを出す事態になってしまいます。
そんな状況を避けるために時間の余裕をもって出発するようにして下さい。

6つめ「乗り込む前にクルマの前後を確認する」。
2月最後の放送「危ない!クルマの死角」でお伝えしましたが、
運転席に乗り込んでしまうと車体より下に死角があります。
子どもがいたりでもしたら大ごと。
何かモノがあればクルマが傷つきます。
周囲に障害物がないか? 確認するようにしましょう。





7つ目は「運転に集中する」。
免許をとったばかりの時は、
さっそく友達と一緒にクルマで出かけよう!となるもの。
楽しいのはわかりますが、運転中なのにはしゃぎすぎたり、
大音量で音楽をかけたりすることは、注意力の低下につながります。
ドライバーは、同乗者の安全を守ることも、責任の1つ。
しっかりと運転に集中しましょう。
初心者ドライバーのクルマに乗る人も気遣いの気持ちを持って下さい。

8つ目は「できるだけ幹線道路を走行する」。
大きな道路はクルマの通行量が多い。走っている速度も速い。
はじめは怖いかもしれません。
でも、きちんと整備されていて、クルマの流れもあり、
戸惑うことが少ないという側面があります。
反対に狭い道路では、他のクルマとの間隔が近かったり、
歩行車や自転車が多かったり、時には飛び出してくる歩行者もいます。
細々とした危険を避けるためにも大きな道路を走ることをお勧めします。