第270回 つい、やりがちな危険運転(前編)

2020/05/29

昨今の状況で公共交通機関での移動を避けて
通勤・通学・買い物などにマイカーを使う人が増えているようです。

ふだんあまりクルマの運転をしない人は、
危険な運転や危険な行為をしてしまう可能性があります。
それが交通違反だったりもします。

今週と来週はそうした運転行為について
JAF 東京支部 事業課 交通環境係  高木 孝さんに教えていただきます。
きっと、多くのドライバーの方がが「気をつけないと!」と思うでしょう。





5月も終わり、初夏のような日もあって、
クルマの運転が気持ちいいシーズン。
お気に入りの音楽を聴きながら運転するのは楽しいもの。
でも、運転していて外の音が聞こえなくなる状態は危険。
音から入る情報が遮断されてしまうから。
他の車がクラクションを鳴らしていることに気づかず
それが原因で事故になってしまうこともあります。
あるいは緊急車両などのサイレンが聞こえない、
通行を妨げたということで法令違反になってしまうことも考えられます。





そして、これから夏・秋にかけてサンダルや
女性だとハイヒールを履く機会も多いと思います。
でも、クルマを運転する時はやめましょう。
ブレーキをしっかり踏み込むことができにくくなります。
さらに脱げやすいサンダルだとブレーキペダルの間に挟まって
ブレーキが効かなくなるなんてことも考えられます。
運転の時は操作しやすい履物を選ぶということが大事。





そして、目的地に到着した時。
運転に不慣れだと、「よっしゃ、着いた!」と周囲の安全確認をせずに、
ドアを開けてしまうことがあるかもしれません。それは危ないですよね。
いきなりドアを開けて交通の危険を生じさせると道路交通法違反にもなります。

例えば2輪車がやってきた時に停車中の車のドアが開いたら事故になりかねない。
ドアが開いたことでライダーはハンドルを切って危険を回避して
新たな危険を誘発してしまうことも考えられます。
そういったことも考慮に入れ、安全確認しっかりしてドアを開ける。
また、同乗者が注意せずドアを開けてしまうことにも注意が必要です。
運転手の方が責任を持って、配慮することが求められます。

来週はこの続き、後編です。