第275回 YouTubeで安全を発信するラリードライバー

2020/07/03

京都府 京田辺市で自動車の車両制作や修理、部品・用品の販売、
モータースポーツのサポートを行っている株式会社オサムファクトリー。     
ラリードライバーとして全日本ラリー選手権 総合3位の実績もある 
代表の福永修さんが4月から交通安全動画を発信し始めました。





きっかけは報道で知ったコロナ禍より後、
交通事故の死亡率が増えていること。

交通量が少なくなってスピードを出す車が増えて、
今まで怪我で済んでいたのが死亡になっているのではないか?
問題意識を持った福永さんは、プロドライバーとして事故を1つでも減らしたいと
世の中に恩返しのつもりで始めたそうです。

自身のYouTubeチャンネルの中で、福永さんはこの交通安全動画を
「オサムちゃんねる 交通安全シリーズ」とネーミング。
これまでに6本のコンテンツをアップしています。
どんなレクチャーをしているかというと

<例1>

交差点で右折するクルマと直進してきたクルマなどがぶつかる「右直事故」。
あなたのクルマは交差点に向かって走り、交差点を右折しようとしています。
対向車線は渋滞。交通を妨害することがないよう、
対向車線のクルマが、交差点に入らず止まってくれました。
青信号なので、いける!と、あなたは右折。
ところが、停車したクルマの陰から
バイクや自転車が突然出てきてぶつかってしまうという事故。








<例2>

あなたのクルマは交差点を右折しようとしています。
対向車線からクルマが来ている。
でも、まだずいぶん距離がある、
右折できると判断して、あなたは交差点に入ります。
でも、対向車はもの凄いスピードで走ってきていたのです。
そして、横断歩道には青信号になるのを待つ子供がいました。
衝突した車が子供達の集団にぶつかってしまう。









今回の電話インタビューを通して福永さんが強調していたのは、
「お父さん、お母さんには、子供に、自分の身は自分で
守ることを教えてほしい」ということ。

海外レース経験も多い福永さん、諸外国の子供と接すると、
日本の子供との交通事故に対する危機意識の“差”を感じるそう。
横断歩道で待つ時にも、危険は常にあることを教えて、
道路から離れたところで待つよう伝えるようにしましょう。

そして、福永さんはドライバーの”奢り”も指摘していました。
多くのドライバーは「事故なんて起こらない」と思ってしているもの。
そのため「大丈夫、行ける」というところから事故が起きてしまう。

道路は危ない、車は危ない。
どんな人が運転しているかも分からないし、運転のレベル、技量がバラバラ。
車を見る、自転車を見る、人を観察する、そういう注意が事故を引き起こさない、
大切なことなのかなという風に思いますとのこと。
本当に運転がうまいドライバーの提言に耳を傾けましょう。

福永修さんの「オサムちゃんねる 交通安全シリーズ」
時間がある時にYouTubeで、ご覧になってみて下さい。