第317回 連休中の運転に気をつけよう

2021/04/30

この連休中、ふだんはあまりハンドルを握らない方が、
クルマを運転する機会があるかもしれません。
中には長距離を走る方も全国にはいるでしょう。
今週はモータージャーナリストの菰田潔さんにお聞きしました。





まずは、高速道路での車間距離。
運転に不慣れだと前のクルマに近づきすぎるかもしれません。
それは、いろんな意味で危険。

一般的に日本で推奨されるのが100km/hで100mの車間距離。
これだと前に他の車が入ることもあり走りにくいかもしれませんと菰田さん。

そこで、お薦めして下さったのが海外で一般的な車間距離「2秒」。
これは距離にすると80km/hで走っている時はおよそ44m。
100km/hで走っているとおよそ56m。

2秒よりも短く、例えば1秒だと、前の車が煽られていると思い、
トラブルになってしまう可能性もあるので注意です。






次にヘッドライト。
早めの点灯を心がけましょう。

ベテランドライバーの中には、なかなかヘッドライトを点けない人もいます。
これは昔のバッテリーの性能が今ほどよくなかったから。
現在のバッテリーはかなり強くなり、ライトの電力の消費量も少ない。
夕方になったら暗くなる前に積極的に点けるようにしましょう。

ヘッドライトの意味は自分の視界を良くすることのほかに
自分の存在を周囲に知らせる意味もあります。
デイタイムランニングライトがついていない車の場合は
早めの点灯を忘れないようにして下さい。





長距離の運転をする人もいるかもしれません。
その場合は運転計画をきちんと立てましょう。

そして、2時間運転をしたら10分から15分は休憩します。
寝不足でないのに眠くなることもあり、酸素不足かもしれません。
内気循環にしておくと乗車している人の呼吸で酸素が薄くなって眠くなります。
エアコンを外気導入にして、新鮮な空気を取り込みましょう。

コロナ対策のためにも外気を車内に入れるのはいいこと。
菰田さんによれば、前の座席の左側と後部座席の右側というように、
対角線の窓を少しずつ開けると空気の流れがスムーズです。





かなり眠くなってしまった場合には仮眠をとる必要があります。
仮眠をとる前にカフェインが入ったものを飲みましょう。

その上で15〜20分ほどの仮眠をとる。
起きて少しするとカフェインが効いてくるので、
体を少し動かしてリフレッシュして運転に戻ります。
この正しい仮眠の取り方も覚えておいて下さい。