第347回 自転車利用時のヘルメットの着用

2021/11/26
コロナ禍で自転車の売り上げが好調のようです。
信用調査会社大手の帝国データバンクによると、
昨年度の自転車販売市場は過去最高を更新しました。

運動不足解消のため自転車に乗る人が増えた。
公共交通機関の密を避けるため自転車で通学・通勤するようになった
といったことが、あるのでしょう。

今、自転車に関して指摘されているのがヘルメットの重要性。
今週は自転車ジャーナリストの遠藤まさ子さんにお話を伺い
「自転車利用時のヘルメット着用について」お伝えしました。





警察庁交通局もWEBサイトで注意を喚起しています。
自転車乗用中の交通事故で亡くなった人の約6割が頭部に致命傷を負っている。
また、自転車乗用中の交通事故においてヘルメットを着用していなかった人の致死率は、
着用していた人に比べて、令和2年中だと約3.0倍高くなっている。

間違いなく自転車に乗る時は、
ヘルメットをかぶったほうがいいということがわかります。





愛知県は先月から自転車に乗る時のヘルメットの着用が条例で“努力義務”としました。
今年9月までの5年半に自転車事故で165人が死亡。
そのうち160人がヘルメットをかぶっていませんでした。
そこで、今回の着用義務化となったわけです。
同時に県内でヘルメット購入補助を始めた市町村もあります。

全国的にも自転車の安全利用についての条例は浸透し始めているそうです。
最も多いのが保険加入についてで、次がヘルメットの着用義務。
このヘルメットの着用義務化は学生を対象にする自治体が多いのですが
愛知県は全年齢層を対象にしたこと、また愛知県のように人口が多い行政で
条例が施行したことは大きな出来事だと遠藤さんはおっしゃっていました。





自転車用のヘルメットを購入する時に気を付けるべきことは
何よりも安全基準マークがあって安全品質を担保しているものを選ぶこと。
安全基準には以下のようなものがあります。参考にしてください。


【国内基準】

S G - 一般社団法人製品安全協会による製品安全認定基準

JCF - 日本自転車競技連盟の安全基準


【国際基準】

C E - 製品をEU加盟国へ輸出する際の安全基準

G S - ドイツ製品安全法に基づく基準

CPSC - アメリカ合衆国消費者製品安全委員会が定める安全基準





安全基準認定の次にチェックするべきはサイズ。
自分にフィットするものを選ぶことが大事。購入時に試着しましょう。
欧米人と日本人の頭の形状は違うそうで海外製品は西洋人の頭向き。
海外製を購入しようと思った時は特に注意しましょう。

ヘルメット使用はかぶり方が間違ってしまえば意味がありません。
多い間違いは顎紐が緩んでいることと斜めに被ってしまっていていること。
ともに衝撃が与えられた時にズレてしまい頭の保護に役立たない恐れがあります。





以上、自転車に乗る時には、いかにヘルメットが大切か? 
わかっていただけたと思います。
番組を聴いているリスナーの皆さん自身も着用するべきですし、
子どもがいる方は、持っていないならば、
お子さんのヘルメットも買いに行きましょう!