第369回 高速道路でのトラブルに気をつけよう

2022/04/29
大型連休が始まります。
新型コロナも少し落ち着いている今、クルマで出かける方も多いでしょう。

ふだん、あまり運転しない方もハンドルを握るこの時期。
特に高速道路では注意が必要です。
一般道以上にスピードを出して走っていますし
大渋滞を引き起こしてしまう恐れもあります。

今週は「ゴールデンウィーク 高速道路でのトラブルに気をつけよう」。
おとどけしました。





今回、お話を伺ったJAF東京支部 事業課 交通環境係 内藤康介さんによると
2021 年度のGW中に、高速道路からJAFへの依頼で一番多かったのがタイヤ関連。

パンク、バースト、 エアー圧不足など、全体の約 32%を占めていたそうです。
次に多いのが燃料切れで約12%、その次が事故で約7%でした。
およそ3割を占めるタイヤの問題ですが、これは事前チェックで未然に防げます。

パンクの救援依頼で多いのが空気圧不足によるタイヤのバーストですが
タイヤ の空気圧が自然と抜けていくとタイヤがたわみ、それによって発熱、
バーストしてしまうスタンディン グウェーブ現象が発生してしまいます。
また、 タイヤは経年劣化によってパンクをしてしまうこともあります。
適切な空気圧があるか、亀裂や劣化がないか、溝があるか出発前に必ず確認し ましょう。

そして、事前にチェックしていても、
釘などを踏んでしまってパンクすることもあるので、
そういう事態になってもパニックを起こさないよう気をつけて下さい。





事前にチェックしたとしてもパンクしてしまうこともあります。
そんな時の対処法は

1.ハザードランプを点灯させる

2.減速して路肩に寄せて停車させる

3.ハンドルを左いっぱいに切っておく

4.発煙筒や停止表示板を設置する

5.速やかに安全な場所に避難する

6.道路管理センターに通報する

7. ロードサービスを要請する



くれぐれも後続車には注意しましょう。




次は2番目に多い燃料切れについて。
運転する前に燃料を確認してから出発するようにしてください。
最近の車には残存燃料でどのくらい走行できるか表示する機能もあります。

ただ、走行状況によってはその距離が前後するので
自分の車の平均的な燃費消費ペースを把握しておくことが重要。
また、長距離運転する際は満タンにしてから出発して
給油はどのあたりですればいいか確認しておきましょう。
基本的に高速道路ではサービス エリアが 50kmごとにありますが
一部のエリアでは100km以上ないという箇所もあるので
事前にルートの確認するようにしてください。





本来であればクルマ全体のチェックをすべきですが、
お出かけまで日数がないかもしれません。
その場合でも4つのポイントは必ずチェックしてください。

内藤さんが教えてくださったのは「ブタと燃料」と覚えるコト(笑)
「ブ」はブレーキとパーキングブレーキがしっかりかかるか確認する。
「タ」はタイヤ点検。「と」は灯火類、ランプ、ヘッドライトがきちんとつくか確認。
また汚れていたり、損傷がないかを確認してください。「燃料」はガソリン。

また、久しぶりの運転では交通標識や交通ル ールを忘れている可能性もあります。
運転する姿勢やミラーの調整や車の死角も意識する必要があるので
いま一度、クルマの運転の基本的なことを確認して出発するよう心がけましょう。

せっかくの連休。
くれぐれもクルマのトラブルに見舞われないよう
しっかりチェックをして楽しい思い出をつくって下さい!