第390回 令和4年 秋の全国交通安全運動 後編

2022/09/23
「秋の全国交通安全運動」が9月21日 水曜日から
「交通事故死ゼロを目指す日」の9月30日 金曜日まで実施されています。
今週は、その重点ポイントを詳しくお伝えする後編をおとどけしました。
ゲストにお迎えしたのは警察庁 交通局交通企画課 安全係 尾野裕一郎 さんでした。





今回の重点ポイントは3つあります。
1つずつ紹介していきましょう。


1)子供と高齢者を始めとする歩行者の安全確保

欧米諸国と比べて交通事故死者数に占める歩行中の死者の割合が高い日本。
歩行者側にも横断歩道以外の場所での横断や走行車両の直前直後の横断や
信号無視といった交通ルールに違反している事例がみられます。

運転者はもちろん、歩行者も基本的な交通ルールを守ることが重要です。
横断歩道では手を上げるなど運転者に横断する意思を明確に伝え、
安全を確認してから横断を始めましょう。

子供に対しては、日頃から、保護者自らが交通ルールを守り、
繰り返しお手本を示すなど、正しい横断方法を教えることが大切。
高齢歩行者は加齢に伴う身体機能の変化に対応した安全行動をとって下さい。
自分の身を守るための反射材用品、LEDライト等も活用するようにしましょう。





2)夕暮れ時と夜間の歩行者事故等の防止及び飲酒運転の根絶

日没時間が急激に早まる秋口以降は特に日没後の1時間
昼間と比較して歩行者が横断中に死亡する事故が多くなっています。
横断歩道では、歩行者が優先。
運転者は、横断歩道に向かっている歩行者がいる場合には、
横断の意思の有無を確認してから進行しましょう。

さらに、自動車の前照灯の早めの点灯、
夜間、対向車や先行車がいない場合におけるハイビームの活用などで危険を回避しましょう。

また、運転する方や、その周囲の方、一人一人が
「飲酒運転を絶対にしない、させない」という強い意志を持ち、
飲酒運転を根絶しましょう。





3)自転車の交通ルール遵守の徹底

自転車は「車両」で車道通行が原則。
左側通行するなどの基本的な交通ルールを守りましょう。

また、今年の4月に公布された改正道路交通法では、
全ての自転車利用者にヘルメット着用の努力義務が課され、1年以内に施行される予定。
被害を軽減するため、自転車を利用する方は、ヘルメットを着用してください。

さらに保護者の皆さんは、幼児を幼児用座席に同乗させるときには、
シートベルトの着用を正しく行うようにしましょう。