第405回 令和5年 交通安全年間スローガン

2023/01/06
2023 年 最初の「なるほど! 交通安全」。
新しいい 1 年も安全運転を心がけましょう。

今回はこれからいろんなところで見聞きする
令和 5 年 交通安全 年間スローガンについてお伝えしました。





全3部門からなる「交通安全年間スローガン」は、
全日本交通安全協会と毎日新聞社の主催。
令和5年の各賞は12月に発表されています。
     
運転者(同乗者を含む)に呼びかける「一般部門A」で
最高賞、内閣総理大臣賞を受賞したのは群馬県の板垣宏さんでした。


運転は ゆとりとマナーの 二刀流 


MLBで活躍する大谷翔平選手の二刀流にかけた名作(笑)
板垣さんは運転歴40年を超えるベテランドライバー。
振り返ってみると危ない場面にも少なからず出くわしたそうで
それは時間にゆとりがなかったり
周囲に気を配る運転が出来ていなかった時だったそうです。

また、運転のマナーについてもいろいろありますが
先日、信号のない横断歩道で待っていると停まってくれた車がありました。
歩行者優先なのでそれが普通ではあるけれども翻って自分自身は
そういう運転をしたいたかなと反省したそうです。

以上の経験から今回は「ゆとり」と「マナー」
2つのキーワードを入れたスローガンを思いつきました。
説明してくださった板垣さんの言葉はさすがに創作者ご本人のもの。
重みがありました。

確かに、時間的なゆとりがあって、
きちんとした運転マナーをもってハンドルを握っていれば、
極力、事故を遠ざけることになるはず
今年1年、肝に銘じるようにしましょう!





次に歩行者・自転車利用者へ交通安全を呼びかける「一般部門B」。
内閣総理大臣賞受賞者は、神戸学院大学附属高等学校 1年の野澤蓮香さんでした。


自転車に 乗るなら必ず ヘルメット


平成29年から令和3年までの5年間に
自転車乗車中の事故で亡くなった方は全国で2,145人
そのうちの「58%」が頭に負った損傷が致命傷となっています。





そして、自転車乗車中のヘルメット着用・非着用の致死率を比べると
ヘルメットを着用していない場合は着用している場合より
およそ2.2倍、致死率は高くなっています。





去年暮れの道路交通法改正によって
自転車乗車時のヘルメット着用は
法律上、今年4月から変わることになりました。

これまでは13歳以下の子供を保護する責任がある者に
その児童・幼児にヘルメットをかぶらせるよう努める義務がありましたが、
4月からは年齢に関わらず、自転車に乗る全ての人にヘルメットの着用努力義務があります。

「着用努力義務」ですから罰則はありません。
しかし、罰則がないから着用しなくていいという姿勢ではなく、
自分や子どもの命を守るためにヘルメットは必ずかぶるようにしましょう。





最後は中学生以下へ交通安全を呼びかける「こども部門」。
内閣総理大臣賞は群馬県前橋市立勝山小学校 1年の田子惺琉さんでした。


ぺだるこぐ ぼくのあいぼう へるめっと


すべてひらがな表記というcriativityで綴っています。
どんな思いを込めたのか? ご本人のお話を聴いてみると
「自転車に乗ってお出かけするのは楽しいけれど、道路には危険がいっぱいです。
ヘルメッ トは大切な命を守ってくれる相棒です。
その大切さをみんなにも知ってほしいと思いスローガンを作りました」と
それはそれは元気に答えてくれました(笑)

全国の自転車に乗る人たちの心に
「ヘルメットは命を守るための相棒」というメッセージが響いたことでしょう!





「交通安全年間スローガン」は最高賞にあたる【内閣総理大臣賞】の他にも
【内閣府 特命担当大臣賞】【警察庁長官賞】【交通安全協会 会長賞】といった各部門もあります。
各賞それぞれ、名作ぞろいです。Webサイト https://www.mainichi.co.jp/event/aw/anzen/slogan/winner.html    
をご覧になってみて下さい。

交通安全スローガンを自分で考えてみると頭の中で交通安全と向き合うので
子供にとっても、大人にとっても、日頃の行動に良い影響があるように思います。
一家団欒の折りに家族それぞれ考えてみてはどうでしょう?
今年も1年、交通安全を心がけて、過ごしていきましょう。