第453回 日本カー・オブ・ザ・イヤー 2023 - 2024

2023/12/15

「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2023 - 2024」が発表されました。
今、どんなクルマが評価されているのか? 
安全性能はどのくらい進化してきているのか?
今回はお伝えしました。





「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は、前年11月からその年の10月までの1年間に
日本国内で発表・発売された市販乗用車が先行対象。今回は34台ありました。

選考は二段階ああります。
第1次選考は、モータージャーナリストを中心とする
60人が上限の選考委員の投票で「10ベストカー」に選ばれます。
  
今回の「10ベストカー」は「トヨタ プリウス」「BMW X1」
「ホンダZR-V」「トヨタ アルファード/ヴェルファイア」
「日産 セレナ」「三菱 デリカミニ」「SUBARU クロストレック」
「アバルト 500e」「フォルクスワーゲン ID.4」「マセラティ グレカーレ」です。

日本自動車ジャーナリスト協会 会長で
日本カー・オブ・ザ・イヤー 選考委員 菰田潔さんによると
元祖ハイブリッドカーのプリウス5代目あり、日産セレナのようなミニバンあり、
「アバルトの502e」というフィアット500の電気自動車版ああり、
「三菱デリカミニ」軽自動車あり、高級SUV「マセラティ グレカーレ」あり、
電気自動車の「フォルクスワーゲン ID.4」ありということで
過去にないような多くのタイプがエントリーされました。

「10ベストカー」は試乗会が行なわれ、その後の投票の結果、
「カー・オブ・ザ・イヤー 2023 - 2024」に選ばれたのは、
2位に110点差をもつけて360点を獲得した「トヨタプリウス」。

菰田さんによると最近のプリウスはハイブリッド車が当たり前になった中で
今までの燃費がいいという部分だけではなく
本当にデザインも凝っていて目立つ車になったとのこと。
「かっこいいから選ぶ」とされるようになったと感じているそうです。





プリウス360点に続く2位は250点を獲得した「BMW X1」。
「BMW X1」は「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いています。

菰田さんによるとBMWのSUVの中で一番小さいモデルのX1には
上級クラスに備えていた機能が標準でついてるところが豪華だとのこと。
例えば「ドライビング・アシスト・プラス」。

「高速道路」「60キロ以下」「先行車がいる」の3つの条件が揃うと
アクセルとブレーキを離していても走る「アダプティブ・クルーズ・コントロール」と
さらにハンズフリー機能もあります。

さらに狭い道に入り込んでしまって「バックしないと出られない」という時に
50mは軌跡を覚えていてバックで戻る際にハンドルは車がやってくれる
ユニバーサルアシストという機能もついています。





クルマの安全装置、安全機能は著しく進化しています。
それはユーザーとして喜ばしいこと。
しかし、日本には交通事故死亡者の割合が歩行者に多いという特徴があります

横断歩道を渡ろうとしている人がいても
そのまま通過してしまう車が、今もまだたくさんあります。
この原点のところをドライバーが直していかなければ
いくら車が安全になっても死亡事故ゼロにすることはできないと菰田さん。
歩行者保護をきちんと守っていくっていうのが第一歩だとおっしゃっていました。

年々、進化するクルマ。
それに合わせドライバーの安全意識もバージョンアップさせて、
楽しいカーライフを送りましょう。
ドライバーはクルマの安全性能に甘え過ぎてはいけません。