第460回 2023年 交通事故速報

2024/02/02
年が明けて1月4日、警察庁が2023年の交通事故統計の速報を発表しました。
今回は、そのデータを伝えしつつ
最近はどんな交通事故に注意すべきかお伝えしました。





警察庁によると全国の交通事故で亡くなった方は2,678人。
交通事故で命を落とす人は減少傾向にあり、
2022年は統計がある1948年以来、過去最低の2,610人でしたが、
残念ながら、その2022年よりも68人の増加でした。

また、交通事故件数は30万7,911件。
負傷者数は36万5,027人。ともに前年比2.4%の増加。
発生件数と負傷者数が前年を上回るのは2004年以来、19年ぶりです。





交通事故を鑑定している株式会社 日本交通事故鑑識研究所 
代表 大慈彌雅弘さんによると、
最近の事故の発生状況から感じる注意点の1つは
駐車場内、端的に言えばコンビニエンスストアの駐車場からの
出入りするときの事故の発生件数が顕著です。

公道上ではルールを守って運転していても駐車場は何となく気が緩む。
一般公道を走行する時間を考えると駐車場でクルマを走行する時間は
かなり短いものの事故は相対的に多いと指摘します。





最近、駐車場での事故が目立つ点について、
大慈彌さんがあげた第2の理由が高齢者の存在です。

いま日本では65歳以上の高齢者が、
全人口の3割にとどこうとしています。
若者であれば反射的に危険を避けられるところも、
高齢者には難しいかもしれません。

高齢者の場合は少し接触して転んでしまうと
頭を強打して重傷、死亡に繋がるということもあります。
小さな接触事故にはならない可能性も考えて下さい。
駐車場では特に慎重にクルマを操作しましょう。



最後に大慈彌さんが指摘する、
いま気をつけたい交通事故の危険ポイントは電動製品。
電動自転車と電動キックボードです。





電動キックボード・電動自転車は交通弱者でありながら速く走り
自動車と衝突してしまうと重大な事故が起きる可能性がある存在。
さらにかなり気ままに利用している人も少なくありません。

電動キックボードに関しては事故が多発しているため
海外でも次々と規制する動きが出ていて
例えばパリでは住民投票でシェアリングサービスが禁止されました。
    
電動キックボードも電動自転車も
利用する方はルールを守って安全に乗りましょう。
ドライバーは見かけたら、注意を払って運転して下さい。



そして、始まってまもない2024年。
ここからさらに気を引き締めて安全運転でいきましょう