第464回 カーナビとスマホ利用の地図アプリ

2024/03/01
もうすぐ春休みシーズン。
家族でクルマに乗って出かける方もいるでしょう。
そうした時、あなたはどうやってルート情報を得ていますか?
カーナビ? それともスマートフォンスの地図アプリ? 
いずれにしろ、使い方によっては危険が生じてしまいます。
今回はその使い勝手と安全な利用について伝えました。





今回のコメンテーター 自動車ジャーナリスト  吉川賢一さんによると
カーナビの搭載率はおおよそ70%ぐらいと言われているそう。
そのうちふだんからカーナビを使う割合は半分ぐらいではないかとのこと。
一方、スマホの地図アプリを使用している人は1割から2割のイメージだとか。
特に国産の自動車メーカーは純正のカーナビゲーションを推奨するほうが
まだ、圧倒的に多いという印象だということです。





カーナビやスマホの地図アプリ使用は、
使い方によっては交通違反となります。
その部分を押さえておくと、カーナビは原則は走行中の操作はNG。
画面を注視することが道路交通法の違反にあたります。
赤信号での停車中の操作も本来NG。操作は車を停車したときのみ可能です。

また、スマホ地図アプリはスマホを手に持っての操作はNG、
必ずスマホの固定ホルダーなどを使うなどして車にきちんと止める必要があります。
その上で停車中に操作をするのが正しい使い方。
純正のカーナビだと走行中は操作できない機能がありますが、
スマホ地図アプリは拡大・縮小・スライドなどができてしまうので
このあたりドライバーの意識に委ねられている現状だということです。
より危険な選択は避けるべきでしょう。





それではカーナビ使用時の危険な例というと
昔から多いのが渋滞時に画面を注視していたら
前の車に追突してしまったっていう事故。

スピードが出ている時には前を向いて運転していても
走行速度が遅くなるとドライバーは油断しがち。
特にタッチパネルでナビを操作する場合は画面を正確に触る必要があります。
よそ見運転が増えると事故の確率も増えるので気をつけましょう。

そして、カーナビの地図データが古いと、
“示している情報と走行している道路環境が
一致していない”ということも起きかねません。
そうなるとドライバーがパニックに陥って
安全なクルマの操作ができなくなることも考えられます。
      
吉川 賢一さんによると地図データの更新は1年ぐらいが一般的。
2年更新していない場合はデータの更新や
カーナビの買い替えを考えたほうがいいとのことです。





それでは続いてスマホでの地図アプリ使用。
通信量以外のコストがかからない経済的なメリットはあります。
一方で危険運転に繋がる可能性も大きいツール。

走行中に操作ができてしまうことが危険です。
高速道路などで走りながらスマホ地図アプリを操作する
そのような行為は絶対にやめて下さい。

スマホ地図アプリ使用は携帯を速度メーターの上につける人がいます。
しかし、あれも大変危険で視界の邪魔になったり
運転中の操作で体を乗り出す仕草になった時に
体を支えられずスマホに追突して事故の元となる可能性があります。
そのことを充分に認識しておいて下さい。





カーナビにスマホの地図アプリ、クルマ移動のナビゲーションシステムは
かつてと比べて格段に便利ですが、その一方でカーナビやスマホに頼りすぎて
「変なところに来ちゃった」とか「ここどこ?」という経験がある方もいるでしょう。
目的地への到着を急いでいたら、迷走したあとでスピード出すので危険。
知らないところへ遠出する時は事前の準備をしっかりすることが基本です。

今回お話をお聞きした吉川賢一さんは
遠出する時にはカーナビがあるものの自宅PCで検索して出かけるとのこと。
それは、どんなルートで目的地に向かうのか、おおよその到着時間、
どこから高速道路に乗るのか、などを事前に知っておくため。

また、頭の中の地図が広がっていき、
道を覚えやすいメリットもあるそうです。
車で移動を始めてからナビを操作して、
戸惑うドライバーを稀に見かけることもありますがあ
運転前にぜひ予習をしていただければとおっしゃっていました。