夏休みの長距離ドライブの時に愛車にトラブルが発生してしまっては楽しい予定が台無し。
今回はお盆時期の車のトラブルについての情報をお伝えしました。
JAFは、お盆期間のロードサービス受付件数を発表しています。
例えば去年8月10日 〜 8月19日までの10日で出動は7万5,125件ありました。
以下に四輪車と二輪車に対する出動理由を記すと
【一般道路】
1位)過放電バッテリー
2位)タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足
3位)破損/劣化バッテリー
4位)落輪・落ち込み
5位)キー閉じ込み
【高速道路】
1位)タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足
2位)燃料切れ
3位)事故
4位)過放電バッテリー
5位)発電機/充電回路
こうして原因を見ると多くは事前のチェックで予防できそうな気がします。
JAF出動の主な原因3つについてJAF東京支部 JAF認定セーフティアドバイザー
杉本実(スギモトミノル)さんにお聞きしました。
まず、バッテリーはエンジンをかけるスターターモーターを回す役割を持っているので
いわゆるバッテリーが「あがった」状態になってしまうと電力不足でスターターモーターが回らず、
エンジンがかけられなくなってしまいます。
どんなことでバッテリーが上がるかというと
長時間エンジンをかけない状態でルームライト等を消し忘れて点けっぱなしにしてしまった時など。
またバッテリーの交換時期は2年から3年とされているので
トラブルの原因になる前に定期的に交換するようにしましょう。
タイヤはお出かけ前に必ず目視で確認をしておきましょう。
明らかな凹みがあるなら、出発前に交換するなり修理をすること。
走行時の注意点は、パンクなどタイヤにトラブルが生じた時は、
ハンドルが取られたり、車体に振動が起きたり、異音がするので、
違和感があれば安全な場所に停車して確認をしてください。
完全に空気が抜けた状態で走るとタイヤがちぎれて他の車の障害物となったり
スタンディングウェーブ現象でタイヤが発熱してバーストする危険もあります。
そして、燃料切れ。
高速道路に入るとガソリンスタンド併設のサービスエリアもありますが、
思わぬ渋滞が発生していて、なかなかそこまで辿り着かない状況も考えられます。
そこで、高速道路に入る前に燃料を十分入れておくことと
長距離移動であれば、どこのサービスエリアにガソリンスタンドがあるか
事前に情報を持っておくようにしましょう。
高速道路で燃料切れを起こすことは非常に危険。
運良く路肩に停止できた場合は、停止表示板や発煙筒を使用する
同乗者全員がガードレールの外側に避難するということを忘れずにやってください。
クルマのエンジンがかからないとJAFに出動要請はあるものの
故障ではないケースも少なくありません。
エンジンをかける時について、次の3つの注意点を覚えておいて下さい。
1つ目がハンドルロック。
鍵を回すタイプであれば鍵が回らない、
プッシュボタン式ならボタンを押しても何も変化がないことがあった場合、
ハンドルロックがかかっている可能性があります。
その時はハンドルを動く方向に強く回しながら操作をすると
ロックが解除できてエンジンが始動するかもしれません。
2つ目に最近のクルマの多くはブレーキを踏みながらでないとエンジンがかかりません。
エンジンをかけようと思ってブレーキペダルに足をおいているけどかからない、
そんな時はペダルを踏む力が足りないかもしれません。もう少し強く踏んでやってみて下さい。
3つ目は、エンジンをかけようという時に、
最近のクルマはシフトレバーがドライブやリバースに入っているとかかりません。
エンジンをかける際に何も反応がなかったら、
この3つを確認するようにして下さい。
まずは、お出かけ前のチェック!
タイヤ、バッテリー、燃料。
そして、燃料の残りはこまめに確認。
バッテリーが上がってしまわないように、
クルマを離れる時にライトなどをつけっぱなしにしない!
こうしたことに気をつけて、夏休みのドライブ、楽しいものにして下さい。