第544回 車線変更時の正しいウインカーの使い方

2025/09/12
運転中、他のクルマや二輪車、歩行者などに
自分のクルマの動きを知らせるウインカー。
交通事故が起きないようにするために必要な装置ですが、
正しく使わなければ、むしろ危険を生みます。
今回は車線変更時の正しいウインカーの使い方について。





ウインカーを出すのは・・・

◼️ 右折・左折の30メートル手前

◼️ Uターンする30メートル手前

◼️ 車線変更する時の3秒前

◼️ 駐停車している状態から発進する時

◼️ 環状交差点から出る時


皆さんの認識と合っていますか?
違っていた方は情報を上書きして下さい。
ちなみに違反をした場合は、違反点数は1点。
反則金は大型車7,000円、普通車・二輪車6,000円、原付5,000円です。





JAFが会員向けに発行する機関誌、WEBメディアのJAF Mateが
東名高速・東京料金所付近で車線変更時のウインカー使用が正しいかどうか
1回に上下線100台ずつを2回、合計400台をチェックしたところ
なんと98.5%が間違っていたそうです。

● 車線変更と同時にウインカーを点けた 42.8%

● ウインカー点灯から3秒未満で車線変更をした 37.1%

● 車線変更をしながらウインカーを点けた 18.6%

● 車線変更の3秒以上前にウインカーを点けた 1.5%


こうした使い方の間違いにはどんな危険があるのか?
まず、車線変更と同時にウインカーを点けた場合は、
移動する側の車線を走行している車が死角に入って見えなかった時に
衝突する、あるいは追突事故につながる恐れがあります。
また、先進安全技術のリアビークルモニタリングシステム装備されている車だと
作動が遅れてしまう場合があります。

ウインカー点灯から3秒未満で車線変更をした場合は
進路を変える前に移動する側の安全を確認するための時間が短い
ということになりますので、十分な確認が行えず
後続車両の進路を妨害してしまう可能性があります。

車線変更をしながらウインカーを点けた場合は
進路変更と同時につけたと同じリスクとともに
先進安全技術の車線逸脱装置が付いている車だと
ウインカーが作動していない状態で車線を超えることになるため、
車線逸脱と判断をして警報が鳴ったり、ハンドルが戻される恐れがあります。

3秒以上前に点灯させた場合は、後続車や周りの車に誤った情報を送る事になり、
周りに迷惑なだけではなく、接触事故のきっかけとなる可能性があります。

車線を変更する時は、ウインカーを点灯させて、
3秒後に車線変更を実施することをお忘れなく!