第545回 令和7年 秋の全国交通安全運動 前編

2025/09/19
9月21日(日)から令和7年「秋の全国交通安全運動」がスタート。
期間は10日間で9月30日(火)まで。

今週と来週は警察庁 交通局 交通企画課  安全係
中村好孝さんにお話を伺い、大切なポイントをお伝えします。





令和7年上半期の交通事故概況は、交通事故で亡くなった方が1,161人。
前年同期比で21人、1.8%の減少となっています。

年齢別に見るとやはり高齢者が多く、 65歳以上の死者数が659人。
全体のおよそ6割を占めています。
       
交通事故死亡者を状態別に見ると「歩行中」が最多。
その中で65歳未満では飲酒をして路上で寝込むなどの「路上横臥」が多く、
65歳以上は「横断歩道以外を横断中」が多くなっています。
全年齢では「歩行中」は前年同期比で4年ぶりに減少しました。
一方で「自動車乗車中」や「自転車乗用中」など、他の状態別は増えました。





未来を担う子どもに注目すると
小学生は自転車乗用中の事故で亡くなる方が多くなっています。
保護者はお子さんが自転車に乗る時には、必ずヘルメットをかぶるよう促して下さい。
また、歩行中には道路に飛び出さないことを話して下さい。





クルマを運転しているドライバーの方たちに注意してほしいことは、
近年、死亡・重傷事故の原因として増加傾向にある運転中のスマホ使用をやめること。
そして、飲酒運転も絶対にしないこと。
さらに自動車よりも弱い立場の子どもや高齢者の歩行者、
自転車利用者の安全に十分に配慮してハンドルを握ることです。





今年上半期の交通事故の概況をお伝えした上で
今回の交通安全運動の重点要綱は以下の3つです。

(1)歩行者の安全な道路横断方法等の実践と反射材用品や明るい目立つ色の衣服等の着用促進

(2)ながらスマホや飲酒運転等の根絶と夕暮れ時の早めのライト点灯やハイビームの活用促進

(3)自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底とヘルメットの着用促進



このうち1点目について。
歩行者は道路を横断する時は横断歩道を渡る、
信号に従うといった基本的な交通ルールを守るようにして下さい。
歩きながらのスマホ使用も危険ですので絶対にやめましょう。

これから日毎に陽が沈むのが早くなってきます。
歩行者にとって自分の身を守るため、夕方から夜間に外を歩く場合は、
年齢層に関わらず、明るい目立つ服装などを着用し
反射材・LEDライトを身につけて下さい。

この続きは、来週の後編で。