第550回 観光地での注意点

2025/10/24
秋の行楽シーズン。
そろそろ紅葉も見頃を迎える今の時期、
休日にドライブで観光地へ出かけることもあるでしょう。
ふだんクルマで走行しない、不慣れなところ。
クルマの運転をしていても、観光スポットを歩いていても、安全に気をつけましょう。





今回、お話をお聞きしたカーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子さん によると
2022年に山梨県の甲府市で一般道を走行していた軽自動車が、前を走る乗用車に追突、
弾みで乗用車が店舗に突っ込んでしまい、従業員やお客様などが重軽傷を負う事故がありました。
ブドウ狩りに来た乗用車のドライバーが、ブドウ園を見つけて急に左折、
後ろから来た軽自動車が追突してしまったというのが事故の真相です。

確かに、観光地では目的スポットを運転をしながら探すことがあります。
その時に、見つけたからといって急に停まったり、曲がったりというのは危険がともなうので、
運転している時には、そうしたことがないように気をつけましょう。

そして、自分自身の運転に気をつけつつ、他のクルマに対する注意も必要。
車間距離をちょっと多めにあける、スピードを落とす、
安全運転の基本的なところを徹底するようにして下さい。





さらに観光地は初めての、あるいは不慣れな土地。
カーナビに従っていたら、すごく狭い道に入ってしまったということはありがち。
また、一方通行を見逃して逆走してしまうこともあります。

ナビに情報を入れたら、どういうところを通っていくのかを確認することが大切。
また、ナビに目的地のスポットそのものを入れてしまうと、
本当に細いところまで案内されてしまう可能性があるので
手前の広い道の駐車場で車を止めて、
そこから歩いていくというのも事前に検討して下さい。





観光地でありがちな坂道、
そして数多く走っている観光バスにも注意が必要です。

長い坂道をずっとブレーキペダルを踏みながら下ると
ブレーキが効かなくなってしまう「フェード現象」が起こりやすい。
オートマ車でも、Dモードの下に一段低いギアがあれば、それを利用しましょう。

また、観光地は観光バスも細い道に入ってきたりします。
細い道でカーブに差しかかった時に、観光バスとすれ違うようになると大変。
前方から観光バス来たことに気づいたら、少し手前で待つという行動も必要です。





観光地では誰もが、楽しく、気分が盛り上がっているもの。
しっかりと、歩行者に対する注意も払いましょう。
お友達や家族と話に夢中になったり。
いつの間にか歩道をはみ出していたりするかもしれません。

ガイドブックとかスマホだとか見ながら移動している人もたくさんいます。
そうした多くの人は、周りの交通状況をよく見ていません。
急に何かを見つけて立ち止まったり、横断したりということもあります。
歩行者が自分の車に気がついているかどうかを常に気にかけながら運転しましょう。
急に走り出したりする子供も要注意です。

せっかくのドライブ旅行が残念なものにならないように、
観光地では特に気持ちを引き締めてハンドルを握って下さい。