警察庁は先月「自転車の交通安全教育ガイドライン」を公表しました。
4月からは、16歳以上の自転車を利用する交通違反者に対しても
クルマと同じように、いわゆる「青切符」が適用されます。
その前に番組では2週にわたり、そのガイドラインの内容をお伝えします。
交通事故全体の件数は、減少しています。
最近5年では、2020年のおよそ31万件が、2024年は29万件に推移。
一方、自転車事故全件数は、2020年のおよそ1万4千件が、
2024年には1万6千8百件と1.2倍に。
交通事故全体に占める自転車事故の割合は相対的に高くなっています。
自動車と違って運転免許証がない自転車。
そのため、安全な乗り方や交通ルールを知る機会は乏しく、
無知や誤解から危険な運転をする人も多い。
そこで公表されたのが、今回のガイドラインです。
認知機能や運動機能は、年齢によって違うことから年代別に示されています。
まずは、子どもひとりで自転車に乗って、
出かけられるようになる小学校低学年。
安全に道路を通行するための知識が十分に備わっていないのが小学生の低学年。
さらに運転中の視線が近く、横断歩道などで安全な通行の確認がきちんと出来ません。
そのため安全不確認が原因の事故が最も多くなっています。
どのような運転・通行に危険が潜んでいるか
どうすれば危険を避けられるか 保護者が指導しましょう。
例えば、自転車を運転するときは歩くときと異なって左側を通行する。
歩道ではすぐに止まれるようにゆっくり進む。
歩行者が来たら通過するまで停止して、歩行者を追い抜かない。
歩行者が多い時は、自転車から降りて押して歩くといったことです。
続いて、スピードを出して無謀な運転をする子も出てくる小学校高学年。
自転車を利用する機会が多くなります。
しかし、運転時に起こる具体的な危険性をなかなか認識せず
慎重な運転の欠如が見られるので、まずは安全な運転・通行を習得・実行させる。
また、小学校の保健の教科書に「交通事故防止の項目」があるので
それを利用して、事故発生の原因、事故防止と方法を自分で考えて
紙に書き、発言するという作業をしてもらう。
さらに、身近な道路環境で事故が起こる可能性がある場所の地図を作って
事故がそこでなぜ起こるのか? 事故に遭わないためにはどうすればいいか?
これも自分で考えさせるということをやる。
最後に中学生について。
中学生はスマホの保有率が上がり、
スマホの”ながら事故”が小学生の10倍になります。
さらに、中学生の特徴として、危険と知っていてもその行動をとる傾向があるので
交通事故の90パーセントが「自転車を運転する時の事故」です。
そこで「車道通行が原則である」ということをしっかり認識し
そのための安全な運転、通行の確認と実行を必ず行わせること。
さらにスマホの危険性の確認を理解させることがポイントです。
小学生のお子さんがいる保護者の方は、
今日のお話を参考に家庭で交通安全教育を行って下さい。
お子さんを自転車利用による事故から遠ざけることでしょう。
来週はこの続き「自転車の交通安全教育ガイドライン」後編です。