第564回 自転車の交通安全教育ガイドライン 後編

2026/01/30
今回は前回に続いて、警察庁が先月公表した
「自転車の交通安全教育ガイドライン」を伝える後編。
お話を伺ったのは、自転車の安全利用促進委員会 委員 谷田貝一男さんでした。





高校生になる頃には、多くが「自分の運転や通行方法は安全」と思っているため
自転車事故件数や死傷者数が最も多くなっています。
この意識を解消させるには、自転車通学を調査し、
どんな安全な運転をしているのか、危険な運転をしているのかを提示し
自分の運転や通行を見つめ直し、感想や意見を発表する場を設けることが必要。

そして、高校生のヘルメット着用率は、中学生の44%に対して12%。
これを改善することと、さらに事故を起こした時の社会的責任を
自覚できるように指導することも非常に大切です。





続いて、一般成人の自転車利用ガイドライン。
成人になると自転車事故を起こす行動が3つあります。

1つは飲酒運転。死亡事故や重傷事故を起こすのは、40代から70代が全体の70%。
自転車が車両であるという認識が欠けていて
さらに事故の発生死亡率が高いと周知されていないこと
危険察知の低下で事故の危険が高くなるという
認識が欠けていることなどが原因として考えられます。
こうした認識を持つための指導が求められます。

2つ目は幼児を同乗させて運転している時の利用。
この事故件数は増加傾向にあり、特に多いのが30代から40代。
幼児を同乗させて自転車を運転すると、ふらつきやすくなってしまうもの。
ハンドルをしっかり握って、身体のバランスを保つ練習をする必要があります。

3つ目は電動自転車。
近年の電動アシスト自転車の利用数の増加にともない
2024年は事故件数が5年前の2.6倍に増えました。

一生懸命こがなくても、加速して進むメリットはありますが、
簡単に出てしまうスピードのまま乗っているとクルマや歩行者に衝突しかねません。
そのことを認識して利用しましょう。





最後に高齢者。
高齢者は自転車事故による死亡率が、40代以下の3倍近くと急速に増加します。
また、転倒や道路脇への逸脱事故が死亡事故の24%も起きています。
高齢者は自身の体と車体がぴったり合っているか確認が必要。
一時停止や左右後方確認行為を
乗車体験を通じて身につけてもらうことが求められています。





しっかりとヘルメットをかぶり、
自転車は車両です、クルマと同じように信号や一時停止を守り、
お酒を飲んだら乗らない、そして保険に加入しておく。
安全で楽しい自転車ライフを送って下さい。