SCHOOL OF LOCK!
SCHOOL OF LOCK!
私は昨年から親元を離れ、東京での大学生活をスタートさせました。

私は昨年から親元を離れ、東京での大学生活をスタートさせました。憧れだった東京は交通のアクセスが良く、テレビや雑誌で見ていたものが手に入る、とても便利な街です。目にするもの全てが華やかで、毎日がお祭りのように賑わっている様子には驚くばかりでした。

まもなく3月11日を迎えようとしているなか、“震災復興”という言葉は東京の地でも耳にします。しかし宮城県出身の私としては、被災地から離れてしまうと現実味のない、たたの“言葉”としか感じられないのも事実です。例えば東京の電車に乗ると冷房は寒いほど効いていたり、繁華街には夜遅くまできらびやかな電飾が灯されていたりします。一方、新幹線で2時間の地域では、仮設住宅に住んでいる人々が多くいるのも現状です。また宮城県内の地方紙には今もなお、震災に関連するコーナーが設けられ、被災者の声や復興の様子が毎日掲載されています。一人暮らしで忙しい毎日を送っていたことや、華やかな東京の街並みの姿に、わたし自身も震災が残した大きな爪痕を忘れかけていました。いま春休みで帰省したことをきっかけに、改めてあのときの気持ちを思い出しています。大学では生命科学科に進み、被災地の復興に携わることが出来るような研究を行いたいと思っています。またメディア関係の仕事に就きたいという夢も変わってはいません。次世代を担う東北民の一人として、将来の夢に向かって頑張ります!

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