SCHOOL OF LOCK!
SCHOOL OF LOCK!
たくさんたくさん震災のことを考えているけれど、 日常は、他の人と何も変わらないただの女子大生です。

去年の未来新聞から1年、私は大学に通い始め、本格的に教員の資格を取るための勉強を始めました。自分の力で何かを変えたい一心で、でも行動に移すのは難しくて。それに、思った以上に勉強が難しくて、何度もやめたくて、講義をサボったこともありました。

だけど、通学途中の電車からみえるたくさんの仮設住宅。そんな景色を見て、進んでいるのかもわからない復興への不安。そんな光景に心を打たれ、絶対に諦めてはいけないと、見えない何かに自分の背中を押され、私は1時間半電車に揺られて、週6で大学に通いました。

あれから私は、震災を思い起こすものを自分の目で見てきました。道路の津波到達地点の標識、震災から時間が止まったままの崩れた建物、津波で浸かった水の跡が残るスーパーの壁… バンドのサークルでライブをするために行った石巻では、復興はだいぶ進んでいたはずでしたが、海の近くに住んでいない私にとって、決して簡単に見れる景色ではありませんでした。こんな風にたくさんたくさん震災のことを考えているけれど、日常は、他の人と何も変わらないただの女子大生です。普通に勉強して、普通にライブに行って、普通におしゃれして、普通にデートして、普通にバンド活動をして、普通にバイトをして、普通に寝て…
だけど、その普通がどんなに幸せなことかライフラインが断たれて、ラジオからは聞きなれない警報音、大好きな音楽は聴けないし、お腹は減るし、寒いし、水もなくなってきた、ケータイ使えない、電気いつくるんだろう真っ暗闇の中、そんな不安を抱えながら眠りについたあの日を私は絶対に忘れません、普通という幸せを噛み締めて生きていけてるかな、って立ち止まって考えたりします。この考えも、気持ちも、思い起こせば苦しいけれど、きっと自分を強くしてくれると信じて。

いつかこの想いを誰かに伝えられるように目標に向かって、がむしゃらに頑張ります!

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