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ゆずLOCKS! 学園祭特別授業レポート
ある日。ゆずLOCKS!宛てに、1本のデモテープ(文字通りのカセットテープ)が届いた。そのテープに添えられた手紙には、こう書かれていた。 |
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この手紙の主は・・・ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ TAKASHI!東京都14歳!テープから流れてきた愛の歌、『これから』。まだ、ギターを始めて1年ほどという、ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ TAKASHIの歌は、初々しさの分だけ、ストレートに思いを伝えていた。
「んー!イイ!ストレートでいいじゃん!彼女、聞いてるといいなー!」
ゆず先生は、そう言いながら、いつものように授業を終えた。いつも通りの授業のはずだった。事件は、その夜の、ゆず掲示板で起こった。 |
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1 |
(ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ)TAKASHIの彼女が、オンエアを聞いていたこと |
2 |
彼女の名前は「ちぇリ」というらしいこと |
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3 |
しかも彼女じゃなくて、すでに元彼女になっていること |
一夜にして、色々なことを知ってしまった我々は、すぐさま、ちぇリに電話。
どうやら、ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ TAKASHIがオーストラリアに2週間の留学中、男友達に電話して、寂しさを紛らわせていたちぇリ。
『ひょっとして、私のやったことは”浮気”に近いものだったんじゃないか・・・』
そう思い出したちぇリは、テンパってテンパってテンパってテンパった。そして、ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ TAKASHIが帰国した時、テンパりが最高潮に達したちぇリは、なぜかこう伝えた。
『浮気しました』
以前から、『お前とちぇリはつり合ってない』という内容の、心無い送信元不明メールを受け取っていた、ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ TAKASHIは、別れを決意した、ということらしい。
我々は、さらにいてもたってもいられず、ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ TAKASHIに電話。「ちぇリは浮気なんかしてない!
今でも好きなら、もう1回、ちゃんと話し合ってみろよ!」そして、その夜・・・ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ TAKASHIからメールが・・・『やっぱり好きなので、もう一度ちゃんと付き合うことにしました』
TAKASHIとちぇり学園祭へ!
そして学園祭を間近に控えたある日。我々は、極秘にティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ TAKASHIとコンタクトをとった。
「あ(ティー・エー・ケー・エー・エス・エイチ・アイ) TAKASHI?」 |
「TAKASHIです」 |
「野音来ない?」 |
「え、いいんですか?行きたいです!」 |
「ちぇリも誘いなよ」 |
「分かりました!多分大丈夫だと思います!」 |
「でTAKASHIくん」 |
「はい」 |
「アコギも持ってきてね♪」 |
「え?」 |
「弾いてもらうから」 |
「え?」 |
「ちぇリの前で、”これから“を生で歌ったこと、まだないでしょ?」 |
「はあ、ないです」 |
「じゃ、野音で歌おうぜ!ちぇリにはナイショにしたままにしてさ」 |
「はあ、分かりました」 |
「え?分かったの?」 |
「はい、頑張って練習します」 |
「・・・お前・・・大物になるわ」 |
そして、当日。
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