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ON AIR BLOG / 2016.04.06 update


今日は「ジュラ紀」「白亜紀」など、地球 46 億年の歴史に、日本の「千葉」が加わるかも?というニュース。今から77万年ぐらい前に始まる地質時代に、ラテン語で「千葉時代」を 意味する「チバニアン」という名前がつくかもしれないそう。毎日新聞専門編集委員、青野由利さんに解説していただきました。

「ジュラ紀」「白亜紀」と聞くと地層とか、地質とか、地味な感じがしますが、恐竜が闊歩していたジュラ紀(約1億9960万年前〜約1億4550万年)や 白亜紀(1 億 4500 万年前から 6600 万年前)を思い出すと青野さん。ジュラ紀は、フランスとスイスにまたがるジュラ山脈い特徴的な地層から 名付けられていて、白亜紀はこの時代の地層を特徴付ける ドーバー海峡の崖の白いチョーク、石灰岩にちなんで名付けられています。「チバニアン」と名付けられるかもしれない地質時代は、 ジュラ紀や白亜紀などに比べるともっと細かい区分けなんですが、 77万年前から12万数千年前の地質時代です。 そして、地質時代の名前は、その時代の特徴をよく表す地層にちなんで つけられることになっていて、そうした地層が千葉県市原市の養老川沿いにある というんです。

その特徴は「地磁気逆転」を表す地層なんだそう。 「地磁気逆転」というのは、地球を磁石にたとえると、今、S極は北極の方向、 N極は南極の方向にありますよね(磁石のN極が引かれるのかS極)。 ところが、地球46億年の歴史の中で、地球のN極とS極は、 何回も反転しているのだそうです。一番最近の反転は約77万年前に起きたと考えられていて、 その特徴が養老川沿いの地層によく現れているんだそうです。 この特徴は、国立極地研究所の菅沼悠介さんたちが詳しく分析しています。

でも、まだ決定ではなく、実はライバルがイタリアに二カ所あります。 3つの候補地の中から、国際地質科学連合が選びます。 時期は、たぶん、来年になるはず。 でも、日本の地層では、地磁気逆転がとてもよく調べられているので、 有利なのでは? と期待されています。

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