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ON AIR BLOG / 2017.05.17 update


今日のトピックは、「コインランドリーが今見直されている」。 解説していただくのは、毎日新聞 中村秀明さんです。

Q:今、コインランドリーが見直されているとは??
A:「暗い」「怖い」「汚い」のイメージがあったコインランドリーですが、 厚生労働省の調査では店舗数は毎年5%前後伸びている。 最新の数字では 1 万8000軒ですが、まだまだ増えていく気配。利用者は大きく変化した。 従来は自宅に洗濯機がない単身者や学生が主流でしたが、 現在は自宅に洗濯機がある主婦が中心。 あるチェーンによると、利用者の約7割が主婦。

Q:自宅に洗濯機があるのに、 なぜわざわざコインランドリーで洗濯をするのでしょうか。
A:「景気の低迷と共働きの増加」という声 料金のかかるクリーニングに出していた布団やカーテンなどを自宅で洗う ニーズが増えたのと、共働きが増えて週末に大量のまとめ洗いが効率的にできる コインランドリーが歓迎されるようになった。 家庭の洗濯機なら2回3回とかかる量でも、 コインランドリーなら容量が大きいので1時間くらいで、1 週間分の洗濯が終わる。
「清潔志向、健康志向の高まり」 アトピー性皮膚炎やぜんそくの原因となるダニやペットの毛などを除くために 布団の水洗いをしたいという人が増え、在宅での介護も多くなり頻繁に ベッドパッドや布団など大物を丸洗いしたいというニーズを増えた。
「そして、進化する店舗スタイル」 「きれいな店にすれば人気になる」という認識が広がり、コーヒーや雑誌を楽しめるカフェが併設してあるところも。 また、仕上がりを待つ間に子供を遊ばせられる キッズスペースのある店もある。全国展開しているチェーンでは、スタッフが一定時間に常駐し、 希望があれば洗濯が済んだものを取り出して保管してくれるサービスも。 また会員制で自宅への配達をする店もある。

地方には駐車場完備のところも多い。 家族1週間分の洗濯物を運ぶのはクルマが必要で、 経営する側にとっても営業エリアを広くするため、 駐車場が欠かせなくなっている。 たとえば、閉店したコンビニやドラッグストアなどが コインランドリーになっている。
また、インターネットとICカードシステムを融合させ、待ち時間のロスが ないようコインランドリーの空き状況をネットで確認できたり、 洗濯が終わったときに終了メールで教えてもらえたりできる店もあるという。

さて、困ったのが町のクリーニング屋さん。 そこで、いっそコインランドリー経営に乗り出そうというケースが 増えているようです。コインランドリーで洗濯する人も、 プロのアドバイスが受けられるのがメリットになっている。

*コンビニしかり本屋さんしかり、 時代はどんどん業種がシームレスになってきている。
*同時に昔ながらの街の個人商店は苦しい時代に。複雑。

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