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ON AIR BLOG / 2020.09.08 update
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「ようこそ映画音響の世界へ」
今日紹介したいのは、映画”音”に注目した 『ようこそ映画音響の世界へ』という作品です。

「映画の音は錯覚のアートだ。感情を大きく左右する要素」 そんなイントロダクションから始まるこの映画。
ジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグ、デビッド・リンチ、 クリストファー・ノーランら監督陣達のインタビューも交えながら、 「1933 年の『キングコング』の怪物の唸り声はどうやって作られたのか?」 「『スター・ウォーズ』のサウンド作りに 1 年もかけた苦労話」などなど 当事者達が続々インタビューに答えています。


例えば、1933 年の「キングコング」は 動物園でトラの吠え声を録音して、それを半分の速度に落とし逆再生。 さらにライオンと重ねることで出来上がった。とか・・・過去の SF 作品はそれまでの電子音楽だけで作られていたから、 「現実の音を使いたかった」ということで、音集めに必死になった 「スターウォーズ」とか・・・映画音響会のレジェンド達や、映画を裏で支えてきた音響技術者達が そのテクニックやその挑戦を語ります。


映画を見るときに「音」ってそこまで意識しないものかもしれません。 でも無意識のうちに、感情を盛り立て、映画を立体的にさせているんです。 「効果音」の効果って絶大なもの。 スピルバーグは「物語に命を与えるのは音」と語っていました。『ようこそ映画音響の世界へ』では、 どんな風に音が作品に影響を与えているのか。 そして、どんな風に映画音楽のプロフェッショナル達は そこに魂を込めているのか、ぜひこの映画で確認してみてください。

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