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毎日新聞 PRESENTS NEWS CONNECTION

ON AIR BLOG / 2020.09.30 update
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毎日新聞とお届けしてきたこのNEWS CONNECTIONも今日が最終日。今日は、毎日新聞論説室 専門編集委員 青野由利さんの解説でお届けしました。

青野さんがこのコーナーを担当してくださったのは、2012年から。ラブコネはちょうど10年とのことですが、私が担当になったのが2012年。さまざまなテーマでお話してきましたが、たくさん取り上げたのは、宇宙や天文の話、古代人の話、生命操作の話、噴火や台風、気候変動といった地球の話でした。感染症についても、中東で流行したコロナウイルス「MERS」や、アフリカのエボラ熱などについてお話してきました。

この10年は、東日本大震災や、気候変動、それに今回の新型コロナなど、とても困難な課題を突きつけられた10年でした。一方で、新しい治療薬や治療法が開発されたり、生命の謎が次々と解明されたり、重力波がとらえられたりと、たくさんの発展もありました。

Q:では、これから10年、サイエンスはどんな発展を遂げ、人々の生活はどう変わるのでしょうか?
A:今、やっぱり気になるのは感染症です。新型コロナは、10年後には季節性インフルエンザのようになっているのではないかと思いますが、また別の感染症がパンデミックを起こす恐れは十分にあります。 それに備えるためにも、今、私たちが新型コロナにどう対処していくか、経験を蓄積していくことがとても大事です。

Q:AIの発展もきになるところです。
A:生活を便利にしてくれるとは思いますが、AIに人間が支配されてしまうことがないように。使い方はよく考えなくては。先日、棋士の藤井聡太さんが「AIと共存する時代でも、盤上の物語の価値は不変」と述べていましたが、AIと共存しつつ、人間の価値を見いだしていく時代になるのかも。

Q:宇宙関連はいかがですか?
A:宇宙関連では、ちょうど、野口聡一さんが国際宇宙ステーションに向けてまもなく出発しますが、その先の火星探査に向けて、どれぐらい計画が進むか、興味があります。無人探査では、はやぶさ2はきっと無事帰ってきて、次の挑戦が進んでいるはずです。

Q:もうひとつ、期待したいのは、エネルギーの転換です。
A:再生可能エネルギーをどこまで延ばすことができるか。それは、今の私たちの決心に次第だと思います。

結局のところ、10年後の人類がどうなっているかは、今の私たちが、どんな未来を夢見るかにかかっているのだと思います

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