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ON AIR BLOG / 2011.08.03 update
今日のテーマは「今なぜ円高?」
毎日新聞編集委員の岸井さんに解説して頂きました。



■円高の影響とは?
 生活の面では、海外旅行が割安になり、
 海外での買い物も得と、メリットも大きいです。
 ブランド品から生活必需品まで、輸入してるものは、
 基本的に円高の恩恵を受けます。
 ただ、輸出が厳しい。

■なぜ円高に?
 外国為替相場は、その国の経済の人気、
 経済状況の良し悪しの評価。
 その国の経済の総合力比べということです。
 通常、重要な指標は、
 ?経済状態、景気の良し悪し=経済成長率、
 ?インフレ率=つまり物価上昇率
 ?貿易黒字・貿易赤字、?政府の財政赤字など。

■円高が続くとどうなる?
 年間を通じてドルに対して1円、円高になった場合、
 どれだけ利益が減るかというと、トヨタが300億円、
 日産が200億円、ホンダが150億円、
 パナソニックが38億円が吹き飛ぶといいます。
 同様に、ユーロに対して1円、円高になると、ソニーが 60億円、
 東芝が30億円、利益が減るといいます。

■円高は止められない?
  政府が外国為替市場で「介入」し、
  円を売ってドルを買うことによって、円相場を下げる可能性はあります。
  ただ、介入を実施する際は、日本だけで突っ張っても、
  効果はなかなか上がりません。欧米との協調介入、
  一緒に回収するのが理想で、少なくとも、日本が単独で介入することに
  理解を示してもらいたいところです。
 

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