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ON AIR BLOG / 2012.03.21 update
毎回ヨーロッパの今をレポートして頂いて、
非常におもしろいお話を聞かせてくれている
毎日新聞編集委員の福原直樹さん。
今日は「EUの今〜ベルギー〜」について
解説して頂きました。



福原さんはベルギーの首都、ブリュッセルにも、
5年以上住んでいたとか。
ベルギーといえば、ベルギービール!
ベルギーは欧州でも比較的、北に位置していて、
北は北海に面し、東隣りはオランダ、西隣りはフランス北東部。
気候的にフランス中南部やイタリアとは違い、ワインが出来ない!
そこでビールが発達した。・・・という経緯があるそう。
なんと、修道院で作っているものも多いそうで、
取材の中で、「ビールは飲むパンである」というお坊さんもいたとか!

そんなベルギー、最近まで
「政府がない!」という異常な状態が続いていました。
この状態は、このオランダ・フランス語圏の対立が原因。
ベルギーでは2010年6月に総選挙が行われたものの、
オランダ語圏は伝統的に「独立」というか自治権の拡大を求めてきた。
それを組閣でも強硬に主張。これにフランス語圏が反発。
昨年12 月になってやっと組閣、要するに内閣を作ることができたんだとか。
この間実に541日。選挙をして組閣が出来なかった例としては世界最長記録!

福原さん曰く、
「欧州というのは色々な民族が、まるでモザイクのように
 隣人となって暮らして来たとこなんですね。その分、他民族への
 理解が進むけど、一方では嫌い会うことも生まれる。
 欧州で何度も戦争が起きたのはそれが理由の一つだと思います。」とのこと。

そんな実情がわからなければ、欧州はわかりませんね・・・・。

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今日も中身の濃いお話を伺いましたが、
なんと、福原さん!
30年務めた毎日新聞を離れ、今度、
筑波大学で先生になるとのこと!
大学では自分の記者としての経験を教えていくそうです!
その授業・・・羨ましい!

短い間でしたが、ありがとうございました!

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