Vol.50 「薪ストーブ」 高知県
今回のタカラモノは、”薪ストーブ”。
国内でもっとも森林の割合が高い都道府県、高知県。
面積のなんと84%が森林なんだそうです。
ススキノキが多く、それを活用した薪ストーブがあればきっと地域も元気になっていくと、
薪ストーブの製作・販売を始めた方がいます。
「おのストーブ」、代表・小野正敦(おの・まさのぶ)さん。
お客様から要望を伺い、家にあった薪ストーブを製作します。
「薪ストーブは、薪を燃料として部屋単位ではなく、家を一軒分暖める暖房器具です。
火があると、みなさん火を囲んで団欒を楽しんだり、人は集まってきますよね。
親子の会話が増えたとか、そういう喜びの声をいただいたりもしています。」
ファンヒーターとは違い、遠赤外線でモノや人温めてくれる薪ストーブ。
遠赤外線の特徴は、ポカポカ真まで温まること。太陽と同じですね。
火があると、人は火を囲んで話したくなる。
そんな薪ストーブですが、東日本大震災の後には日本全国から問い合わせがありました。
「この薪ストーブというのはローテクなので、いざライフラインが止まった時に、
調理も出来るし、暖房にもなるし、灯りにもなるということじゃないですかね。
薪ストーブがこれから先、普及していって、どんどん山に手が入っていけば、
自然環境保護にもつながっていくと考えています。」
「木」を使う薪ストーブは、木を知ることにつながる、と小野さんは語ります。
山で木が大きく成長した土壌には日光届かず荒れて、大雨になると土砂災害が起きたりします。
自然保護の観点からも、薪ストーブは大事な役割を担っているのです。
薪ストーブの炎は、真から温めてくれる究極の暖房器具。
そんな薪ストーブの前で誰かと笑い合えると、体と心はもうポカポカですね。