みらい図鑑

Vol.112 「未来のプランター」 東京都

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家庭菜園には欠かせない「プランター」。
1955年、世界で初めて、東京で開発されました。
そう、「プランター」というのは、和製英語なんです。

「街の中から、どんどん畑が消えていく」。
「このままでは、食べ物が自分たちの手から離れて行くのではないか?」
そんな未来に対する憂いから生まれたといいます。




そして今、時を経て、全く新しい農のスタイルと“未来のプランター”が誕生。

開発を手掛けたのは、
元祖プランター開発者のお孫さんがCEOを務める「プランティオ株式会社」。

農体験を身近にする無料アプリと、
誰でも野菜作りを楽しめるIoT(モノのインターネット)を搭載した新型プランター。
提供するのは、この2つのサービスです。

CEOの芹澤孝悦(せりざわ・たかよし)さんに伺いました。

「具体的には、アプリで栽培をコントロールするんですけども、
例えば、野菜の芽が出ましたとか、花が咲きましたとか、
次は成熟期間ですとか、実がなりましたとか、様々な情報をアプリが教えてくれます。
そして、その情報は、自分に教えてくれるだけでなくて、
コミュニティの中に通知をしてくれます。」





そして、60年前に誕生した元祖プランターに、最先端テクノロジーを搭載した新型プランター、「プランティオホーム」。

ソーラーパネルを搭載、インターネット接続可能、
植物を育てるのに重要な測定値をAIが学習、、、など、
まさに最先端のプランターで来年にも製品化される予定です。



芹澤さんに、この取り組みにかける思いを最後に伺いました。

「植物が声を掛けてくれているように、ぼくたちに問いかけをしてくれます。
AIとかIOT(=モノのインターネット)というのはあくまでツールのひとつ。
多分、小さな一歩かもしれませんが、
みんなで育てて、みんなで食べるという世界を、
もう一回取り戻したいなと思っています。」