みらい図鑑

VOL.337「農家さんが手がけるアイスキャンディ」

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福岡県柳川市で農業を営む、「杏里(あんり)ファーム」。

この農園が別事業部として手掛けているのが、アイスの製造です。

なかでもひときわ人気なのが、アイスキャンディ。
レトロなパッケージが目を引きます。

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アイスづくりを一手に担うのは、
農園が設立した、アイス製造に特化した会社、「椛島氷菓(かばしま・ひょうか)」。

自家栽培のマンゴーをはじめ、
地元・福岡産の農産物を中心に、15種類以上のフレーバーを作っています。

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心を込めて育てた野菜や果物の中には、
そのままでは出荷できない、規格外のものがあります。

それを何か別の形にできないだろうかと考え、
辿り着いたのがアイスだったといいます。

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発端は、農園で出た出荷できないドラゴンフルーツ。
それを活用して、試行錯誤のうえ、最初に作ったのがジェラートでした。

ジェラートは好評を博したものの、その後、売り上げに苦戦。

そこで、友人のアドバイスもあり、アイスキャンディの製造に着手したところ、
徐々に口コミが広がっていき、現在は全国に展開。
評判を呼んでいます。

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小さなアイス製造機を使って、
手作業でつくるところからスタートした「椛島氷菓」のアイス。

大きな工場を構えたいま、
「椛島氷菓」の椛島杏奈(かばしま・あんな)さんは、こんな風に語ります。

「生産者として、市場に出荷するだけではなくて、
その先にいる消費者の方が、どのような反応をして食べてくださるのか、とかですね、
自分たちで作ったものを、どういうふうに販売するかを決めていきたい、
そんな想いがありました。」

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袋に描かれた「カバ」のキャラクターが、
トレードマークのアイスキャンディ。

「子供たちもですが、大人も喜んでくださるんですね。
“柳川”という文字が袋に印刷されているんですが、
それを地方で見かけた時に、
喜んでくださるお客様のお声が一番嬉しいですね。」

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香料や着色料を使わず、果物をたっぷり使った、
農家が手掛けるアイスキャンディは、
全国の人々を笑顔にする柳川発のブランド。

人気のフレーバーは、福岡名産、いちごの「あまおう」だそうですよ。