穀物などからエネルギーを作り出す「バイオ燃料」というと、
トウモロコシやサトウキビが、よく知られていますが、
最近では、さらにもっと身近な植物が注目されています。
それは「ススキ」。
イギリスやオランダでは、エネルギーを作る作物として
「ススキ」の栽培をおこなっているほどです。
風にゆれるススキの草原・・・
日本では、よく見かけるのどかな風景も、
実は、エネルギーの宝庫だということがわかります。
熊本県の阿蘇では、すでにこのことに着目して、日本ではじめてとなる
「ススキ」を使った発電を実験的におこなっています。
「ススキ」を蒸し焼きにしてガスを発生させ、
電気と熱のエネルギーに変換させるという仕組みです。
さらにこの事業は、豊かな草原の風景を維持するためにも必要なんだそうです。
もともと阿蘇では、定期的に野焼きをおこなう習慣がありました。
しかし現在、畜産農家が減ったり、高齢化によって、
人の手が入らない荒地が増えてしまっているんです。
日本で「ススキ」は、秋を感じさせてくれる風流な植物。
一面のススキ畑という日本の原風景。失いたくないですよね。
(写真は大分でスタイリッシュに生けられていたススキ。
大分もススキが多い場所です。)
「ススキ」によるバイオ燃料。
このアイデアは、エネルギーの未来に光を与えてくれるだけでなく、
草原の保全にも役立ってます。
2010
Mar
21
エコ遊園地はアンデルセンもお気に入り!
Category:レポート10:00
世界で最も古い遊園地というと、デンマークにある「チボリ公園」。
今から167年前、首都コペンハーゲンに作られました。
「人魚姫」や「雪の女王」で知られる童話の神様アンデルセンも、
「チボリ公園」がお気に入りだったとか。
園内を散歩しながら、童話の構想を練ったそうです。
この世界で最も歴史のある遊園地「チボリ公園」は、
現在、エコを大切にするテーマパークになっています。
1999年には、環境に配慮した国際規格「環境ISO(アイソ)」を取得。
世界の遊園地でははじめての試みとなりました。
2005年には、園内の飲み物をリサイクルカップで販売。
飲み終わったカップを戻すとお金が返ってくるデポジット制も
遊園地ではじめて導入しています。
そういえば2006年のドイツワールドカップの時も、
スタジアムでデポジット制が行われていて、
子供達が楽しそうに、親の分のカップまで返却しに行ってましたっけ。
スタジアムでも遊園地でも、
遊び気分でやっていることが、実はエコにつながっている。
そうやって自然に環境問題を学んでいけるのって理想的ですよね。
(写真はドイツワールドカップで出逢った、ちびっこサポーター。)
さらに「チボリ公園」では電気をたくさん使う場所だからこそ、節電にも力を入れています。
できる限り省エネの電球を使ったり、
またジェットコースターなどアトラクションを動かすための電力も
一部、風力発電を利用しているんですね。
もしアンデルセンが、今の「チボリ公園」の様子を知ったら、
どんなふうに思うんでしょうか?
世界ではじめて作られた遊園地は、
世界ではじめてエコを目指したテーマパークでもあるんです。
今から167年前、首都コペンハーゲンに作られました。
「人魚姫」や「雪の女王」で知られる童話の神様アンデルセンも、
「チボリ公園」がお気に入りだったとか。
園内を散歩しながら、童話の構想を練ったそうです。
この世界で最も歴史のある遊園地「チボリ公園」は、
現在、エコを大切にするテーマパークになっています。
1999年には、環境に配慮した国際規格「環境ISO(アイソ)」を取得。
世界の遊園地でははじめての試みとなりました。
2005年には、園内の飲み物をリサイクルカップで販売。
飲み終わったカップを戻すとお金が返ってくるデポジット制も
遊園地ではじめて導入しています。
そういえば2006年のドイツワールドカップの時も、
スタジアムでデポジット制が行われていて、
子供達が楽しそうに、親の分のカップまで返却しに行ってましたっけ。
スタジアムでも遊園地でも、
遊び気分でやっていることが、実はエコにつながっている。
そうやって自然に環境問題を学んでいけるのって理想的ですよね。
(写真はドイツワールドカップで出逢った、ちびっこサポーター。)
さらに「チボリ公園」では電気をたくさん使う場所だからこそ、節電にも力を入れています。
できる限り省エネの電球を使ったり、
またジェットコースターなどアトラクションを動かすための電力も
一部、風力発電を利用しているんですね。
もしアンデルセンが、今の「チボリ公園」の様子を知ったら、
どんなふうに思うんでしょうか?
世界ではじめて作られた遊園地は、
世界ではじめてエコを目指したテーマパークでもあるんです。
2010
Mar
14
“伝統”をヒントに生まれたエコな市庁舎
Category:レポート10:00
温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーと言われる「太陽光発電」。
沖縄の南部に位置する糸満市の市庁舎も、「太陽光発電」を備えた施設です。
南側に1040枚、屋上には1496枚のソーラーパネルを設置して、
1日に最大200キロワットを発電。
市庁舎で使う電力の1/8をまかなうことができるそうです。
さらにこのソーラーパネルの素晴らしいところは、
島の伝統的な家屋をヒントにしていること。
日差しが強い沖縄では、「雨端」と呼ばれる長いひさしを取り付けていますが、
糸満市庁舎のソーラーパネルは、まさに「雨端」。
太陽光を集めながら、なおかつ強い日差しをさえぎることができるんです。
そして完成した建物は、沖縄の聖地「斎場御嶽」にそっくりの形になりました。
世界遺産にも登録されている「斎場御嶽」は、
二つの巨大な石が寄りかかって出来た場所。
その空間のように、糸満市庁舎の建物とソーラーパネルの間には、
聖地のようなひんやりとした空気が生まれています。
気になって早速「糸満市庁舎」のHPを検索してみましたが、
海をバックにどーんと存在感のある建物。
そこにこめられたエコへの思いを感じながら眺めると、
なんだかとっても「頼れる市庁舎」に見えてきます。
未来のためのエコ・アイデアは、
その土地の伝統と自然の中にヒントがある・・・。
そんなことを教えてくれる沖縄ならではの「太陽光発電」のカタチです。
沖縄の南部に位置する糸満市の市庁舎も、「太陽光発電」を備えた施設です。
南側に1040枚、屋上には1496枚のソーラーパネルを設置して、
1日に最大200キロワットを発電。
市庁舎で使う電力の1/8をまかなうことができるそうです。
さらにこのソーラーパネルの素晴らしいところは、
島の伝統的な家屋をヒントにしていること。
日差しが強い沖縄では、「雨端」と呼ばれる長いひさしを取り付けていますが、
糸満市庁舎のソーラーパネルは、まさに「雨端」。
太陽光を集めながら、なおかつ強い日差しをさえぎることができるんです。
そして完成した建物は、沖縄の聖地「斎場御嶽」にそっくりの形になりました。
世界遺産にも登録されている「斎場御嶽」は、
二つの巨大な石が寄りかかって出来た場所。
その空間のように、糸満市庁舎の建物とソーラーパネルの間には、
聖地のようなひんやりとした空気が生まれています。
気になって早速「糸満市庁舎」のHPを検索してみましたが、
海をバックにどーんと存在感のある建物。
そこにこめられたエコへの思いを感じながら眺めると、
なんだかとっても「頼れる市庁舎」に見えてきます。
未来のためのエコ・アイデアは、
その土地の伝統と自然の中にヒントがある・・・。
そんなことを教えてくれる沖縄ならではの「太陽光発電」のカタチです。
2010
Mar
07
竹の中で学ぶ
Category:レポート10:00
第1回目の今日は「竹」のお話。
日本で最も古い物語というと、かぐや姫で知られる「竹取物語」。
1000年以上も前に書かれたお話で、
遥か昔から、日本人が「竹」に親しんでいたことがわかります。
この「竹」ですが、実は、最近、エコな建築材として注目されています。
竹は普通の樹木よりも生長が早く、4〜5年で大きくなるそう。
そのため自然環境への負担が少なく、
さらに心を落ち着かせる浄化作用もあり、人に優しい植物なんですね。
インドネシアのバリ島には、なんとすべて竹で作った学校も登場しています。
竹が、鉄やコンクリートよりも強度があることを利用して、
ドーム型の屋根を竹で支えたオール・バンブーの校舎。
島のおだやかな風が吹き抜ける中で、子供たちが勉強しています。
またこの試みに続けと、ハワイのマウイ島にも、竹で作られた校舎が完成。
ここでは高校生たちが、建築技術を学ぶそうです。
バリ島もマウイ島も自然の中に神様を宿らせ、
大切に生活している島。
先日バリへ行ってきたばかりなのですが、
ホテルなどでも、身の回りの自然を上手に利用したおもてなしを受け、
色々と感動しました。
(写真はその一つ、ホテルの壁にさりげなく差し込まれていた花。
朝は無かったのに帰ってきたらこのようになっていました)
そんな島の子供達が、
自然の素材でできた校舎の中で、未来に役立つ知識を学んでいく・・・
将来、自然と共に生きていくことがあたりまえという大人に育ちそうですね。
エコな植物「竹」。
「竹取物語」の国、日本でも、あらためてその素晴らしさを見直して、
暮らしに役立ててみたいものです。
日本で最も古い物語というと、かぐや姫で知られる「竹取物語」。
1000年以上も前に書かれたお話で、
遥か昔から、日本人が「竹」に親しんでいたことがわかります。
この「竹」ですが、実は、最近、エコな建築材として注目されています。
竹は普通の樹木よりも生長が早く、4〜5年で大きくなるそう。
そのため自然環境への負担が少なく、
さらに心を落ち着かせる浄化作用もあり、人に優しい植物なんですね。
インドネシアのバリ島には、なんとすべて竹で作った学校も登場しています。
竹が、鉄やコンクリートよりも強度があることを利用して、
ドーム型の屋根を竹で支えたオール・バンブーの校舎。
島のおだやかな風が吹き抜ける中で、子供たちが勉強しています。
またこの試みに続けと、ハワイのマウイ島にも、竹で作られた校舎が完成。
ここでは高校生たちが、建築技術を学ぶそうです。
バリ島もマウイ島も自然の中に神様を宿らせ、
大切に生活している島。
先日バリへ行ってきたばかりなのですが、
ホテルなどでも、身の回りの自然を上手に利用したおもてなしを受け、
色々と感動しました。
(写真はその一つ、ホテルの壁にさりげなく差し込まれていた花。
朝は無かったのに帰ってきたらこのようになっていました)
そんな島の子供達が、
自然の素材でできた校舎の中で、未来に役立つ知識を学んでいく・・・
将来、自然と共に生きていくことがあたりまえという大人に育ちそうですね。
エコな植物「竹」。
「竹取物語」の国、日本でも、あらためてその素晴らしさを見直して、
暮らしに役立ててみたいものです。
2010
Mar
01
未来のための「エコアイディア」一緒に集めていきましょう!
Category:レポート10:27
3月7日よりスタートします、
「Panasonic presents ecoideas Library」
今月から1ヶ月間は、「エコアイディア」をお届けします!
皆さん、どうぞお楽しみに!
「Panasonic presents ecoideas Library」
今月から1ヶ月間は、「エコアイディア」をお届けします!
皆さん、どうぞお楽しみに!
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