2008年11月9日
須賀敦子『ミラノ霧の風景』

1929年、兵庫県芦屋市に生まれた須賀敦子さん。須賀さんのお父様は、お祖父様が創業した「水道設備業・須賀商会」に勤務され、叔父さん叔母さんも同居の大家族の中で育ちました。小川洋子さんは、実際に須賀敦子さんにお会いしたこともあるとか。また小川さんが「ミーナの行進」を連載していた時、須賀さんの妹さんに阪神言葉を見ていただいたそうです。「ミーナの行進」に登場するミーナは、須賀敦子さんのイメージにぴったりだったとか。阪神間に住むお金持ちの利発なお嬢様。それが須賀さんと重なるそうです。須賀敦子さんと小川洋子さんの意外なつながり。そんなことを知ってからお二人の本を読むと、さらに読書が楽しくなります。

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