2008年11月23日
ルナアル『にんじん』

「にんじん」は学校の教科書にも掲載されていたり、子供に読ませたい本のリストにも必ずと言っていいほど名前があがる作品です。しかし家族からいじめられ、残酷な部分も多いこの小説が、なぜ子供たちに意味のある1冊なのでしょうか?この疑問に小川洋子さんは「人間は残酷な心を持っているということを文学で知り、この世界がなんて複雑なのかを感じることができるのでは。」と答えてくれました。文学の中で闇を知ることが決してマイナスにならず、やがて人生の光を見出すきっかけになるのかもしれません。子供にどんな本を読ませたらいいか悩むことも多いはず。そんな時、あなたならどんな1冊を選びますか?

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